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俳句の風景

写真と自作の俳句を掲載しています。

小春

2017-11-20 | 俳句・冬・時候




半眼の地蔵の並ぶ小春かな



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小春、小六月ともに陰暦十月の異称。




平林寺



立冬を過ぎてからの春のように穏やかな日和のこと。







「小春風」「小春凪」「小春空」などとも用いられる。







禅寺として有名な埼玉の平林寺を訪れた。

穏やかな小春日和に、半眼の地蔵が三体並んでいた。






小春日やV字に聳え高野槙



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2017-11-19 | 俳句・冬・植物




槍の葱折るる葱ありほまち畑



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ユリ科の多年草。

中国またはシベリア・アルタイ地方原産。







葉鞘の白い部分を食べる白葱と緑色の部分を食べる葉葱

とがある。

前者は主に関東、後者は関西で好まれる。

女房言葉で「ひともじ」と呼ばれる。







つんと天を指して槍のような葱もあれば葉が折れた葱もある。

そんなほまち畑である。






葱刻む昼の饂飩の薬味とし



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冬菊

2017-11-18 | 俳句・冬・植物




冬菊に自転車止めて眩しみぬ



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キク科の多年草。







普通種の遅咲きのものをいう。







寒菊とは別。







〈冬菊のまとふはおのがひかりのみ 秋櫻子〉の句が有名。







冬菊が畑隅に咲いていたので自転車を止めて佇んだ。

冬菊は朝日に照らされて眩しかった。






鄙びたる冬菊のあり畑の中



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冬紅葉

2017-11-17 | 俳句・冬・植物




冬紅葉禅堂に音なかりけり



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冬になっても見られる楓などの紅葉をいう。







近年、地球温暖化が進み、綺麗に紅葉するようになるのは

冬になってからとなった。







ここ平林寺でも今が見ごろだが、まだ青い楓も多く見られた。







更に冬が深まると、雨や霜で傷んだ哀れな姿となる。







冬紅葉に日が透いて鮮やかな赤となっていた。

紅葉の奥の坐禅堂はひっそりとしていて、物音一つ立たな

かった。







稚を撮る若夫婦をり冬紅葉



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木守柿

2017-11-16 | 俳句・冬・植物




水音は水車なりけり木守柿



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梢に一つだけ捥がずに残しておくもので、翌年もよく実るよ

うにとの祈りが込められているという。

高い梢に、まるで柿の木を守護するかのように残る姿は、

いかにも孤高な感じがする。







シャーという継続的な水音が聞えていたが、近づいてみると

水車の回る音であった。

近くに木守柿が青空の中にあった。






照るものといへば山家の木守柿



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