俳句の風景

写真と自作の俳句を掲載しています。

金縷梅(まんさく)

2019-02-18 | 俳句・春・植物




金縷梅や風なき日和賜りて




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マンサク科の落葉小高木。







山野に自生するが、観賞用として植栽もされる。







早春、葉に先立って黄色い線状のねじれた四弁花を枝いっ

ぱいにつける。







他に先駆けて「先ず咲く」が訛ったとも、紐状の黄色い四弁

花が稲穂を思わせ、豊年満作につながるからともいわれる。







青空のもと、金縷梅が咲いていた。

風もない暖かい日和を一日中天から賜った気がした。






まんさくを日に透かし見て足りにけり




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春の暮

2019-02-17 | 俳句・春・時候




お台場の空広かりし春の暮




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春の夕べ、夕暮れ時をいう。







日ごとに日が暮れるのが遅くなり、駘蕩とした気分が漂う。







昔は暮春の意味にも使われていたが、現在では春の夕暮れ

の意味に使うことが多い。







春季の終わりを「暮の春」「暮春」といって区別する。







お台場を訪れたが、埋め立てた島を繫いだものなので、空は

広かった。

ガンダムの周りには人が多く集まり、駘蕩とした春の暮であ

った。






春の暮テレビ局にも灯の点り




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春の水

2019-02-16 | 俳句・春・地理




鯉が貌ぬつと出したる春の水




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春は降雨や雪解などで川や湖などの水嵩が増す。







冬涸の後だけに、水は豊かに勢いづき、日を返す。







春は水の表情からやってくる。







「水の春」は水の美しい春を讃えて言う言葉。







春の水ともなると鯉も動きやすくなる。

池に近づくと、鯉がぬっと貌を出した。






春水の流れや鯉の影ゆがみ




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ものの芽

2019-02-15 | 俳句・春・植物




ものの芽や課外授業の学生来




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早春に萌え出る植物の芽をいう。







様々な草の芽、木の芽をひっくるめて「ものの芽」という。







草の芽は一般に木の芽より早く萌え出ることが多い。







可憐な小さな芽は、未来への限りない希望を抱いているかの

ようである。







辛夷や木蓮、白木蓮の芽が出ていた。

そこへ課外授業と思われる中学生達がぞろぞろとやって来

た。






ものの芽の天指す心持ちたしや




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魚氷に上る

2019-02-14 | 俳句・春・時候




魚は氷に上り床几に呈茶受く




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七十二候の一つ。







立春以降の第三候で、二月十四日から十八日頃に当たる。







この時期になると少しずつ暖かくなり、川や湖の氷が割れて、

そのすき間から氷上に魚が跳び上がることがあるので、その

ことをいった。







少しだけ寒さが緩み、魚氷に上る季節となった。

緋毛氈の敷かれた床几に座り、池を眺めながら呈茶を受け

た。






ウオーキング魚氷に上る道に来て




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