俳句の風景

写真と自作の俳句を掲載しています。

落葉

2021-11-25 | 俳句・冬・植物




鈴懸の落葉に遊ぶ親子かな




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散って落ちた木の葉、また、木の枝から落ちていく

葉をいう。







落葉樹は冬の間に葉を落としつくす。







地上に積もって乾いている落葉は踏むと快いた音を

立て、朽ち始めた落葉はしっとりとした風情がある。







「落葉風」は落葉を誘う風、「落葉雨」は落葉の降る

さまを雨にたとえたもの。







大きな鈴懸の落葉が溜まってふかふかとしていた。

母親がその落葉を手に取って子供に降らせていた。






用水の落葉の間流れけり




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2021-11-24 | 俳句・冬・植物




どこまでも蕪の並びて暮れてきぬ




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アブラナ科の一年生または二年生根菜。

南欧、アフガニスタン原産。







古名は「すずな」で、古代から食用にされてきた。







主として根をたべるが、葉も食べられる。

根は球形、倒円錐形など、表皮の色は白、紅、赤紫

などがある。







漬物や煮物、蕪蒸しなどにして食べられる。







蕪の畑があり、蕪がどこまでも並んでいた。

その畑が暮れてきた。






手作りの蕪のそぼろ煮肴とす




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冬菊

2021-11-23 | 俳句・冬・植物




冬菊の脇や二人の立ち話




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キク科の多年草。







普通種の遅咲きの菊をいう。







寒菊とは別である。







古歌に「秋無草」「霜見草」などと呼ばれているのは

「冬菊」である。







二人の女性が立ち話をしていた。

そこは沢山の冬菊が咲いているそばであった。






冬菊の増えてゐるなり辻仏




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帰り花

2021-11-22 | 俳句・冬・植物




まだ歩き足らぬ川辺や返り花




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初冬の小春日和に誘われて咲く季節外れの花の

ことをいう。







俳句では桜を指す場合が多いが、躑躅、桃、杏、

山吹など、他の花についてもいう。







「忘れ花」「狂ひ花」「狂ひ咲き」などともいう。







季節外れの花であり、どことなく寂しい趣である。







川沿いを散策していて、まだ歩き足らないと思って

いると、そこに木瓜の返り花が咲いていた。






返り花師系といふを今更に




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冬夕焼

2021-11-21 | 俳句・秋・天文




UFOと思しき光冬夕焼




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冬に見られる夕焼をいう。







単に夕焼といえば夏の季語であるが、冬の夕焼にも

鮮やかな美しさがある。







冬の夕焼は短く、西空を燃え立たせて、たちまち

薄れてしまう。







上五、下五に用いる際には、「ふゆゆやけ」と五音で

読むのが一般的である。







UFOと思われる白く光る球体が冬夕焼の中に見られた。

その光はゆっくりと西の方へと移動して行った。






冬夕焼時には燃ゆることもあり




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