俳句の風景

写真と自作の俳句を掲載しています。

八つ手の花

2021-11-20 | 俳句・冬・植物




花八つ手小犬の多き散策路




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ウコギ科の常緑低木。







関東より西の暖地の海岸近くの山林に自生するが、

多くは観賞用に植えられる。







七~九裂した「天狗の団扇」といわれる葉が特徴。







初冬の頃、白色の細かい花を固まってつけ、多数の

球状をなす。







散歩をしていると、行き合う犬は小犬が多い。

そんな散策路に八つ手が花をつけていた。






人に会ふ予定のできて花八つ手




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冬の暮

2021-11-19 | 俳句・冬・時候




月蝕をベンチに見たり冬の暮




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冬の夕暮れ時をいう。







日が短いので早くから電灯がともり、冴え冴えとする。







空には寒々とした星が輝き出す。







その後すぐに夜の闇に包まれる短いひと時だが、

しんとした孤愁を誘う。







ほぼ皆既月蝕となる月をベンチに腰かけて見ていた。

そんな冬の暮であった。






人を見ぬ川堤なり冬の暮




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大根

2021-11-18 | 俳句・冬・植物




横目にす大根のすぐ抜けさうな




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アブラナ科ダイコン属の二年草。







ヨーロッパ南部原産又は中央アジア原産とされ、

中国を経て古い時代に日本に伝えられた。







主に地下の長大な根を食べるが、葉も食べられる。







煮物、風呂吹き、酢のもの、大根おろし、漬物など、

様々な料理に用いられる。







散策していて、大根が土の上に半ばまで出ている

のを横目にした。

すぐに抜けそだと思った。






用水に沿ふ道をきて大根畑(だいこばた)




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小春

2021-11-17 | 俳句・冬・時候




歩き出しすぐに感じし小春かな




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小春、小六月ともに陰暦十月の異名。







小春日、小春日和は、立冬を過ぎてからの春のように

暖かい晴れた日のことをいう。







「小春凪」「小春空」などとも用いられる。







小春は古い中国の文章にも出てくるが、吉田兼好の

『徒然草』の中に、「十月は小春の天気」という一説が

ある。







散策に出たが、すぐに春のような温かさを感じた。

小春だなあと思った。






小春日や芝生に座る人らゐて




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綿虫

2021-11-16 | 俳句・冬・動物




綿虫に遇ふ嬉しさのまだありぬ




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アブラムシ科のうち、綿油虫類の総称。







白い綿のような分泌物をつけて、弱弱しく飛ぶ。







初冬の風のない日に、どこからともなく湧き出すように

綿虫が漂い始める。







その飛び交う様子が小雪の舞うさまに似ているので、

「雪虫」「雪蛍」などの名がある。

また、「雪婆(ゆきばんば)」「大綿」などとも呼ばれる。







川堤を歩いていると、綿虫が舞っているのに出会った。

この綿虫を見ると今でも嬉しく思った。







漂ふは夢かうつつか雪蛍




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