俳句の風景

写真と自作の俳句を掲載しています。

秋の日

2022-09-25 | 俳句・秋・時候

 

 

誰もゐぬ秋日の草地歩きけり

 

 

 

 

 

 

秋の一日にも、秋の太陽にもいう。

 

 

 

 

 

 

秋の太陽は空気が澄んでいて、なおかつ照り方がはげしい。

 

 

 

 

 

 

秋の一日は釣瓶落しといわれるように、あわただしく暮れる。

 

 

 

 

 

 

人影のない草地に、秋の日があまねく差していた。

そこを歩いて行った。

 

 

 

 

 

振り向けば川に映れり秋没日(あきいりひ)

 

 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

白萩

2022-09-24 | 俳句・秋・植物

 

 

白萩や門前蕎麦屋連なりて

 

 

 

 

 

 

マメ科の落葉低木。

朝鮮原産とされる。

 

 

 

 

 

 

秋の七草の一つ。

庭木として古くから植栽される。

 

 

 

 

 

 

八~九月、白色の蝶形花をつける。

 

 

 

 

 

 

深大寺の前の道端に白萩が咲いていた。

門前には蕎麦屋が軒を連ねていた。

 

 

 

 

 

湧水の流れに垂れて萩白し

 

 

 

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

2022-09-23 | 俳句・秋・植物

 

 

笑栗を横目に気分上りけり

 

 

 

 

 

 

ブナ科の落葉高木。

北海道中部以南の山地に自生し、果樹として栽培もされる。

 

 

 

 

 

 

実は毬の中で育ち、成熟すると毬の裂け目からこぼれ落ちる。

実は毬の中で一~三個できる。

 

 

 

 

 

 

硬く光沢のある外皮や渋皮をむき、中の胚乳を食べる。

調理法としては、焼き栗、茹で栗、栗飯、甘露煮、きんとん、栗羊羹等々がある。

 

 

 

 

 

 

栗畑のある道を通った。

丁度、栗の毬が裂けて笑栗となっていた。

それを横目にすると、微笑んでいるようで気分が上がった。

 

 

 

 

 

栗売るや農家の庭の直売所

 

 

 

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

合歓の実

2022-09-22 | 俳句・秋・植物

 

 

橋渡りくれば坂道合歓は実に

 

 

 

 

 

マメ科の落葉小高木。

夏から秋にかけて淡紅色の多数の雄蕊をもつ花をつける。

 

 

 

 

 

 

花のあと、長さ10センチほどの莢となり、その中に扁平な実を結び、秋に熟す。

 

 

 

 

 

 

花からは想像もつかない地味なものだが。何とも言えない風情がある。

 

 

 

 

 

 

橋を渡ってくると、今度は上り坂となっていた。

そこに合歓の実が枯色となって垂れ下がっていた。

 

 

 

 

 

合歓の実や川音近きベンチにて

 

 

 

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

溝蕎麦

2022-09-21 | 俳句・秋・植物

 

 

溝蕎麦や川の流れを間近にし

 

 

 

 

 

 

タデ科の一年草。

 

 

 

 

 

 

水辺や山野の湿地に群生する。

 

 

 

 

 

 

九月頃、茎上に分枝して、白、淡紅、淡緑色などの小花を群がりつける。

別名の「牛の額」は、この葉の形が牛の顔に似ているところからついたもの。

 

 

 

 

 

 

溝蕎麦が咲いていた。

そこからは川の流れが間近に見られた。

 

 

 

 

 

小さきもの好きな内なり溝蕎麦も

 

 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする