俳句の風景

写真と自作の俳句を掲載しています。

鶏頭

2023-08-26 | 俳句・秋・植物

 

 

鶏頭の畑に夕日を浴びてをり

 

 

 

 

 

 

ヒユ科の一年草。

熱帯アジア原産。

日本には古く中国を経て渡来した。

観賞用に庭に植えられることが多い。

 

 

 

 

 

 

夏から秋にかけてビロードのような花をつけ、花の色は真紅、赤、橙、黄、白など。

鶏の鶏冠を思わせることからこの名がついた。

 

 

 

 

 

 

園芸品種が多く、茎の上部に鶏冠状、球状、羽毛状などの帯化した花序をつける。

仏花や生け花用としても用いられる。

花汁をうつし染めに使ったことから古名を「韓藍」という。

 

 

 

 

 

 

畑に色鮮やかな鶏頭が咲いていた。

鶏頭は夕日を浴びて色濃く見えた。

 

 

 

 

 

鶏頭に茫然自失とは如何に

 

 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

藪枯らし

2023-08-25 | 俳句・秋・植物

 

 

肩に触れ用水沿ひの藪枯らし

 

 

 

 

 

 

ブドウ科の蔓性多年草。

他の草木に絡みつき繁茂する。

藪でも枯らすというところからこの名がついた。

 

 

 

 

 

 

夏、黄赤色を帯びた小花を群がりつけ、秋に小さな漿果を結ぶ。

 

 

 

 

 

 

全草特異な異臭をもち、根絶やしの困難な厄介な害草とされる。

別名「貧乏かづら」。

植物名は「ヤブガラシ」。

 

 

 

 

 

用水沿いの狭い道に、木に絡みついた藪枯らしがあった。

通るとき肩に触れるほど繁茂していた。

 

 

 

 

 

強さ欲し貧乏かづら引き寄せて

 

 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

2023-08-24 | 俳句・秋・植物

 

 

道端の真葛に力貰ひけり

 

 

 

 

 

 

マメ科の蔓性多年草。

山野に自生する。

 

 

 

 

 

 

地を覆い、木や電柱に絡みつくなど繁殖力が旺盛である。

 

 

 

 

 

 

葉の裏が白く風に吹かれるとそれが目立つことから「裏見葛の葉」と称し、和歌では「恨み」に掛けて詠まれた。

 

 

 

 

 

 

道端に真葛がはびこっていた。

その葛に力を貰った。

 

 

 

 

 

川風に葛の葉裏のまぶしかり

 

 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

初秋

2023-08-23 | 俳句・夏・時候

 

 

初秋の雲を見上げて歩きけり

 

 

 

 

 

 

秋の初めで、立秋を過ぎた八月にあたる。

 

 

 

 

 

 

丁度残暑の頃で、日中はまだまだ暑い。

 

 

 

 

 

 

だが、日差しや朝夕に吹く風、空の色などに秋の気配を感じるようになる。

 

 

 

 

 

 

初秋の白雲が浮かんでいた。

その雲を見上げながら川堤を歩いた。

 

 

 

 

 

雲の影抜けし遊具や秋はじめ

 

 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

秋の村雨

2023-08-22 | 俳句・秋・天文

 

 

いきなりの秋の村雨川堤

 

 

 

 

 

 

「村雨」はひとしきり強く降ってやむ雨をいう。

 

 

 

 

 

 

強くなったり弱くなったりを繰り返して降る雨で、「にわか雨」「驟雨」ともいう。

驟雨は夏の季語。

 

 

 

 

 

 

驟雨は秋にもあり、これを「秋の村雨」という。

 

 

 

 

 

 

川堤を散策していると、いきなり雨が降ってきて、どんどん激しくなってきた。

緩急があり、秋の村雨であった。

 

 

 

 

 

寂蓮の秋の村雨とはなりぬ

 

 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする