俳句の風景

写真と自作の俳句を掲載しています。

紅梅(2)

2025-02-23 | 俳句・春・植物

紅千鳥

 

 

紅梅や人集まりて姦しく

 

 

 

鹿児島紅

 

 

 

紅梅も種類が多く、色の濃さも様々である。

一重があり、八重咲きのものもある。

 

 

 

唐梅(とうばい)

 

 

 

紅梅は白梅より咲くのが少し遅いとどの歳時記にも書かれているが、実際には白梅と同時期に咲いている。

むしろ、鹿児島紅のように早く咲くものもある。

 

 

 

唐梅

 

 

 

紅梅には白梅のような気品は感じられないが、あでやかさがあるところが魅力である。

 

 

 

八重寒紅

 

 

 

紅梅が咲いていた。

そこに年配の女性たちが寄ってきて賑やかに話していた。

 

 

 

佐橋紅

 

 

紅梅や夕べはほのと人恋し

 

 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

薄紅梅

2025-02-22 | 俳句・春・植物

枝垂薄紅梅

 

 

薄紅梅万葉歌碑を傍にして

 

 

 

道知辺(みちしるべ)

 

 

 

バラ科の落葉小高木。

中国原産。

 

 

 

 

 

 

紅梅の花の色の薄いものをいう。

早春、薄紅色の五弁花をつけ、八重咲きもある。

枝垂れもあり、万灯のようで美しい。

 

 

 

雛曇

 

 

 

薄紅梅は紅梅よりも明るく、気品があるように思われる。

 

 

 

 

 

 

枝垂れの薄紅梅が咲いていた。

その近くに万葉歌碑があった。

 

 

 

呉羽枝垂れ

 

 

薄紅梅ベンチに本を読むをみな

 

 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

野梅

2025-02-21 | 俳句・春・植物

 

 

小流れの飛び石渡り野梅かな

 

 

 

 

 

 

バラ科サクラ属の落葉高木。

中国原産。

 

 

 

 

 

 

早春、葉に先立って五弁花を開き、香気が高く、平安時代以降、特に香を愛で、詩歌に詠まれている。

 

 

 

 

 

 

野梅は野生の梅、または野に咲く梅をいう。

野生化し、白色一重の花をつける野梅は、最も多く分布しており、庭園にも植えられる。

 

 

 

八重野梅

 

 

 

小流れに大きな飛び石があり、その石を渡って高台へ上って行くと、野梅が咲いていた。

 

 

 

 

 

遅き昼とせむか野梅を後にして

 

 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

冴返る

2025-02-20 | 俳句・春・時候

 

 

冴返る空を幾度も仰ぎゐて

 

 

 

 

 

 

ようやく春めいてきた頃、また寒さが戻ってくることをいう。

 

 

 

 

 

 

「余寒」「春寒」と同じだが、「冴える」という言葉からは、寒気を感じさせる色や光が鮮やかとなり、より感覚的な表現になる。

 

 

 

 

 

 

再びの寒気により、心身の引き締まるような感覚がよみがえる。

 

 

 

 

 

 

寒い風が吹き、冴返る日となった。

歩いていても幾度も空を見上げて、雲の状態を確かめた。

 

 

 

 

 

用水に沿ふ路は土冴返る

 

 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

下萌

2025-02-19 | 俳句・春・植物

 

 

下萌や風まだ荒き川堤

 

 

 

 

 

 

早春、地中から草の芽が萌え出ることをいう。

草萌と同じ意味。

 

 

 

 

 

 

早春には、冬枯れの地面のそこここから萌え出た草の芽を見ることができる。

 

 

 

 

 

 

雪国では、残雪の下から草の新芽が見えると、春の到来を実感する。

 

 

 

 

 

 

川堤に下萌が見られた。

だが、風はまだ荒かった。

 

 

 

 

 

草萌ゆる喉飴口に入れもして

 

 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする