俳句の風景

写真と自作の俳句を掲載しています。

春の入日

2025-02-18 | 俳句・春・天文

 

 

一万歩超しゐて春の入日かな

 

 

 

 

 

 

春の日はうららかな明るい太陽、その入日をいう。

 

 

 

 

 

 

二月は春といっても依然として寒さが厳しく、日本海側や北日本では豪雪となることもある。

太平洋側では晴れることが多いが、春の日らしくなるのは三月に入ってからであろう。

 

 

 

 

 

 

春の入日には春の一日への愛惜の気持ちがある。

 

 

 

 

 

 

散策で二時間近く歩き、一万歩を超した頃、春の入日となった。

 

 

 

 

 

春入日坂の上より山見えて

 

 

 

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金縷梅(まんさく)

2025-02-17 | 俳句・春・植物

シナマンサク

 

 

まんさくや夕べにも風収まらず

 

 

 

 

 

 

マンサク科の落葉小高木。

日本各地の山野に自生し、庭木にもする。

 

 

 

 

 

 

早春、他の花に先立って花をつける。

花は、線形の縮れた黄色い四つの花弁が特徴。

 

 

 

 

 

 

金縷梅の名は、早春、他に先駆けて「まず咲く」が訛って「まんさく」に、また、紐状の黄色い四弁花が稲穂を思わせ、「豊年満作」につながるからともいわれる。

 

 

 

 

 

 

樹林公園に金縷梅ガ咲いていた。

今日は風が強く吹いていたが、夕べになっても収まらず、金縷梅の花びらを揺らしていた。

 

 

 

アカバナマンサク

 

 

まんさくの前ををみなの走りけり

 

 

 

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魚氷(ひ)に上(のぼ)る

2025-02-16 | 俳句・春・時候

 

 

魚は氷に上りて人は歩くのみ

 

 

 

 

 

 

七十二候の一つ、立春の第三候。

 

 

 

 

 

 

水が温んで、氷の割れ目から魚が氷の上に躍り出る季節をいう。

二月十四日頃から十八日頃までの約五日間に当たる。

 

 

 

 

 

 

一説に、魚が氷に沿って川を遡る意味ともいう。

 

 

 

 

 

 

魚氷に上る季節となり、少し暖かくなった。

そうなると、人は歩くだけである。

 

 

 

 

 

氷に上る魚や川面は木を映し

 

 

 

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紅梅

2025-02-15 | 俳句・春・植物

 

 

紅梅や母を呼ぶ子が橋の上

 

 

 

 

 

 

紅色の花をつける梅をいう。

 

 

 

 

 

 

白梅のもつ高貴な雰囲気はないが、親しみが感じられる。

 

 

 

 

 

 

一般に花期は白梅よりもやや遅いといわれているが、早く咲くものもある。

 

 

 

 

 

 

川堤の脇に紅梅が咲いていた。

橋の上から子供が、紅梅の近くにいた母親を盛んに呼んでいた。

 

 

 

 

 

紅梅に母の面影ありにけり

 

 

 

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春の鳥

2025-02-14 | 俳句・春・動物

翡翠

 

 

川縁の細枝にをり春の鳥

 

 

 

唐椋鳥

 

 

 

春に見かける鳥をいう。

 

 

 

目白

 

 

 

春には種々の鳥が家の近くや野山に姿を見せる。

多くの鳥が繁殖期に入ることから活動が活発になる。

 

 

 

雉鳩

 

 

 

縄張り宣言や恋歌とも聞える囀りをするので賑やかになる。

また、羽を換えて美しく装う鳥も多く、飾り羽の生える雄鳥もいる。

 

 

 

翡翠

 

 

 

川堤を歩いていると、川縁に生えている木の細枝に翡翠が止まっていた。

翡翠は夏の鳥となっているが、今は春の鳥として見入った。

 

 

 

尉鶲

 

 

春禽に足止めて我忘れけり

 

 

 

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