予報通り、今日は雪だった。
朝6時半に起きると外は冷たい雨プラス強い風で、その場に居合わせたら誰しも(ああ、引き籠もりた~い)と願ったにちがいない。大阪でも冬に朝から雨降りだと、それだけで(仕事行きたくないな~)と思ったものだが、今朝は予想以上に風が強く吹き、窓からすきま風がビュービュー入るので、朝からカーテンを閉めて寒さを防いだほどだった。午後からの授業の準備もそぞろに、外ばかり気になってカーテンの隙間から見ていた。
保育園児らしい子が暖かそうなフード付きジャケットを着、風に押されながらトコトコ走ってお母さんの後をついて行く姿や、学生たちが傘を盾にして雨風に向かい体を斜めにしながら足を踏みしめて前進する様子が部屋から見えた。窓にビシビシ音を立てて雨が当たる。そうしているうちに、雨がみぞれになり、本格的な白い雪になった。それとともにようやく心が安定。だって、冷たい雨より雪の方がだんぜんホッコリ感があるんだよね。
スクールバスは普通どおりに運行していた。昼にバスに乗ると、必ず小学生の子たち(大学職員の子どもたち)と乗り合わす。今日はみんなズボンの裾や靴がびしょ濡れで、上着や頭に雪をいっぱいくっつけ乗り込んできた。普段も十分喧しい子達が今日はさらに興奮状態でしゃべくりまくり大騒ぎだった。ここまでうるさくても、大人達は全く注意しない。それ以前に大人達も負けない大声でしゃべっているのだ…。
日本語学科のあるキャンパスに着くと、芝生は既に白かったが、路面やあのペンギンたちはみぞれでぐっしょり濡れていた。風に押されながら、控え室として使っている資料室に行くと、何と嬉しや!シンペイ先生が電気ストーブをどこからか借りて来てくれているじゃないですか。一気に幸せ感が胸に満ちた。ふう、やれやれ。ヨカッタ~!二階のお湯でミルクコーヒーを入れ、一息ついた。
今日の授業は、隣の隣のビルの4階だ。ビルの廊下や二つのビルの間の広場は、大理石様のものが敷き詰められている。ものすごく滑る。あちこちから、学生達のキャ~!ウワ~!といった叫び声、ドサッと滑って転ぶ音がする。みんな気をつけて、気をつけてそうっと歩いていても、強風で押され、立っていてもツルツルの地面を体が勝手に移動していくのだ。何を考えてこんなツルンツルンの床にしなければならなかったのか。心底怒りが湧く。この大理石の床にしたやつは誰だ!手エあげ!!
プリプリ怒りながら教室に行くと、1年生がいつもの元気さで迎えてくれた。今日は新しい単語=雪・雨・風と春・夏・秋・冬、暖かい・暑い・涼しい・寒い、を一気に教えられたのが良かったかな。小さなシアワセ…。
休憩時間には、学級委員がクラスメートに「寒いので、暖かい服を着て防寒対策をしっかりするように。」と指示していた。そういうことまで学級委員が言うんだなあ。
教室にはエアコンがついている。暖かい。しかし、一定の温度になると今度は急に冷気が吹き出てくる。油断できない。ときどきスイッチを切らなければならないように設定されているのだ。
さらに、この教室もやはり、建て付けが悪いために、すきま風がすごい。カーテンを閉めて防寒し、ライトをつけてもなお非常に暗い教室で授業をした。でも元気な子ども達(大学生だけど)といると、気分はちっとも暗くない。授業の終わりには口々に、習い覚えた表現=「さようなら~。」「じゃまた来週~!」と言って出て行く。
10月の始めは全く一言も日本語が分からなかった彼ら、自分の名前を日本語読みで呼ばれても「WHO?」状態だった彼らが、2ヶ月半後の今は、簡単な会話ができるまでになっている。人間の能力はすごいなあ~。
私も彼らを追って教室を後にした。ツルンツルンに滑る廊下を、私と同年配の管理人さんが若者に支えられ、やって来るのに出会った(普段はシャキシャキ元気な人だ)。二人とも片手にモップを逆さに持ち、杖にして慎重に歩いてくる。こんな床でも滑らずに歩ける特殊加工の靴はないかしら。何度も言うが、本当に人騒がせな床だ。日本の学校にこんな床があったら、みんな黙っていないだろう。きっと裁判沙汰だ。
しかし、ここは中国の南昌だ。誰一人怒ってなんかいない。何十人もが雪玉を投げ合ってキャーキャー遊んでいる。その中には、どう見ても中年の男性も混じっていた。何しろここは揚子江の南、気候区分では亜熱帯気候なんですから。
朝6時半に起きると外は冷たい雨プラス強い風で、その場に居合わせたら誰しも(ああ、引き籠もりた~い)と願ったにちがいない。大阪でも冬に朝から雨降りだと、それだけで(仕事行きたくないな~)と思ったものだが、今朝は予想以上に風が強く吹き、窓からすきま風がビュービュー入るので、朝からカーテンを閉めて寒さを防いだほどだった。午後からの授業の準備もそぞろに、外ばかり気になってカーテンの隙間から見ていた。
保育園児らしい子が暖かそうなフード付きジャケットを着、風に押されながらトコトコ走ってお母さんの後をついて行く姿や、学生たちが傘を盾にして雨風に向かい体を斜めにしながら足を踏みしめて前進する様子が部屋から見えた。窓にビシビシ音を立てて雨が当たる。そうしているうちに、雨がみぞれになり、本格的な白い雪になった。それとともにようやく心が安定。だって、冷たい雨より雪の方がだんぜんホッコリ感があるんだよね。
スクールバスは普通どおりに運行していた。昼にバスに乗ると、必ず小学生の子たち(大学職員の子どもたち)と乗り合わす。今日はみんなズボンの裾や靴がびしょ濡れで、上着や頭に雪をいっぱいくっつけ乗り込んできた。普段も十分喧しい子達が今日はさらに興奮状態でしゃべくりまくり大騒ぎだった。ここまでうるさくても、大人達は全く注意しない。それ以前に大人達も負けない大声でしゃべっているのだ…。
日本語学科のあるキャンパスに着くと、芝生は既に白かったが、路面やあのペンギンたちはみぞれでぐっしょり濡れていた。風に押されながら、控え室として使っている資料室に行くと、何と嬉しや!シンペイ先生が電気ストーブをどこからか借りて来てくれているじゃないですか。一気に幸せ感が胸に満ちた。ふう、やれやれ。ヨカッタ~!二階のお湯でミルクコーヒーを入れ、一息ついた。
今日の授業は、隣の隣のビルの4階だ。ビルの廊下や二つのビルの間の広場は、大理石様のものが敷き詰められている。ものすごく滑る。あちこちから、学生達のキャ~!ウワ~!といった叫び声、ドサッと滑って転ぶ音がする。みんな気をつけて、気をつけてそうっと歩いていても、強風で押され、立っていてもツルツルの地面を体が勝手に移動していくのだ。何を考えてこんなツルンツルンの床にしなければならなかったのか。心底怒りが湧く。この大理石の床にしたやつは誰だ!手エあげ!!
プリプリ怒りながら教室に行くと、1年生がいつもの元気さで迎えてくれた。今日は新しい単語=雪・雨・風と春・夏・秋・冬、暖かい・暑い・涼しい・寒い、を一気に教えられたのが良かったかな。小さなシアワセ…。
休憩時間には、学級委員がクラスメートに「寒いので、暖かい服を着て防寒対策をしっかりするように。」と指示していた。そういうことまで学級委員が言うんだなあ。
教室にはエアコンがついている。暖かい。しかし、一定の温度になると今度は急に冷気が吹き出てくる。油断できない。ときどきスイッチを切らなければならないように設定されているのだ。
さらに、この教室もやはり、建て付けが悪いために、すきま風がすごい。カーテンを閉めて防寒し、ライトをつけてもなお非常に暗い教室で授業をした。でも元気な子ども達(大学生だけど)といると、気分はちっとも暗くない。授業の終わりには口々に、習い覚えた表現=「さようなら~。」「じゃまた来週~!」と言って出て行く。
10月の始めは全く一言も日本語が分からなかった彼ら、自分の名前を日本語読みで呼ばれても「WHO?」状態だった彼らが、2ヶ月半後の今は、簡単な会話ができるまでになっている。人間の能力はすごいなあ~。
私も彼らを追って教室を後にした。ツルンツルンに滑る廊下を、私と同年配の管理人さんが若者に支えられ、やって来るのに出会った(普段はシャキシャキ元気な人だ)。二人とも片手にモップを逆さに持ち、杖にして慎重に歩いてくる。こんな床でも滑らずに歩ける特殊加工の靴はないかしら。何度も言うが、本当に人騒がせな床だ。日本の学校にこんな床があったら、みんな黙っていないだろう。きっと裁判沙汰だ。
しかし、ここは中国の南昌だ。誰一人怒ってなんかいない。何十人もが雪玉を投げ合ってキャーキャー遊んでいる。その中には、どう見ても中年の男性も混じっていた。何しろここは揚子江の南、気候区分では亜熱帯気候なんですから。