毎日がちょっとぼうけん

日本に戻り、晴耕雨読の日々を綴ります

どれもこれも壊れているエアコン     2010/12/17  No.29

2010-12-17 18:19:38 | 中国事情
 なんてキュートな電気ストーブ!
それでも無いよりずっとずっとマシなのである。私の仕事部屋である資料室にはエアコンが設置されている。されてはいるが動いたことは一度もない。「修理していただけないでしょうか。」と低姿勢で尋ねても、「絶対無理です。大学はこんなことにお金を出してくれません。」とシンペイ先生。驚いたことに、シンペイ先生達自身の日本語学科主任・副主任執務室にも暖房設備は何もないそうだ。そういえば9月にその部屋に入ったときも、古い扇風機がまわっていた。各事務室はわりと冷暖房設備が行き届いているので、老師たちは暖を取りに事務室に行っている様子だ。資料室の壁の壊れたエアコンは、事務室から廃棄寸前に払い下げしてもらったものだが、何年も前から全然機能していないとのこと。
 今回、資料室に貸し出してくれたこの小さな電気ストーブも、事務室の倉庫に眠っていたものらしい。設備の軽重のバランスは、明らかに教師室=軽、他の職員室=重となっている。文化大革命の名残だろうか。悪名高い図書館では、エアコン操作は職員の手にゆだねられており、学生の自習室は常に寒くて溜まらないので、こんなに寒くなると図書館では勉強ができず、寮の部屋で布団にくるまり、ゴロゴロするしかないのだそうだ。
 学生が寒くて勉強もできない図書館…。この寒さのせいか、見ること聞くこと一つひとつにムラムラと怒りがこみ上げる。

 寒いのでさっさと宿舎に帰った。宿舎にはエアコンが3台ある。他大学の先生達は「ええ~!いいですね~。」と羨ましがる。そりゃ3台もあるのはありがたいことだ。それがちゃんと使えたらね。3台中暖かい風が出てくるのはたった1台だけ。あとの2台は潰れかけで、決して暖かくない風が弱々しくホヨホヨと出てくるだけだ。今日、ミズ劉に見てもらった。「暖まるのには時間がかかる。3分は待たなければね。」と言うが、3分どころか1時間経っても同じホヨホヨ状態だ。ついにミズ劉も「これは壊れているわ。電話して来てもらうから。」と判断した。
 こちらに来てから、パソコン、テレビ、電灯、窓の鍵e.t.c.何回も修理してもらった。備え付けのデスクトップパソコンは、結局使わずほったらかし。パソコンの神様は「壁内部の配線に問題がある。」という。そんなことを聞いただけで嫌になる。テレビも何回かの修理のあと、「新しい」ものに換えてくれた。「新しい」の意味は「別の空き部屋の」という意味だ。電灯は交換した直後にまた切れた。この国の電気事情はどうなってんだ?

 昨日は怒りが治まらず、夜7時半に布団にもぐって本を読んで寝た。

P.S. プロフィールのペンギンさん達の肩に雪。ちょっとペンギンぽくなったような。
コメント
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