毎日がちょっとぼうけん

日本に戻り、晴耕雨読の日々を綴ります

「取りあえず着いた…。」   2012年2月5日(日) No.273

2012-02-05 11:27:46 | 中国事情
 昨日は朝5時に目覚ましをかけ、20分間布団の中でホカホカ感を味わったのちに静かに起き出した。
一部屋を貸しているオクダさんはちょうど実家に帰っているので、静かにする必要はないのだが、いつも7時半まで寝ているのに、まだ暗い冬の早朝に起きて出発するという状況そのものが結構厳かな気がして。

 (こういう事をあと何回繰り返すのだろう)なんて思いながら、ガスの元栓、洗濯機の水道栓、戸締まり、ラジカセのコードなどをチェックし、重いスーツケースとこぢんまり小さいキャリーバッグを一つずつ引きずって、淀川区のマンションの部屋を午前6時半過ぎに出た。

 関西空港まではまったく完璧に順調だった。
しかし、9時25分発のエア=チャイナが「エンジンに不具合がある」とか言って出発が30分遅れた。これが躓きの第一歩(エア=チャイナのバカ~~~)。
 二つ目は上海浦東空港の外国人用入国手続きカウンター前で、諸外国からの人びとが長蛇の列をなしているというのに、20もあるカウンターのうちオープンしているのはたったの4つだけなのだ。前に並ぶ日本人の夫婦らしき二人が、
「この列見たら、すぐに別のカウンターを開くとか、臨機応変に対処しなきゃね。ちょっとよくないね。」
などと日本語でブツブツ言っていた。100%同感だ。私はこんなところでのんびりしている余裕はないのだ。12時40分の深圳航空のフライトに何としても乗らなければならない。しかし、ここで40分を費やしたのが致命的だった。
 バゲッジ=クレイムでスーツケースを受け取り、2階から3階の深圳航空カウンター前に立ったのは、12時12分、出発前28分だった。こういうとき、日本だったら融通を利かせて乗せてくれる。過去にその経験が数回ある。だが、こういうときだけ時間厳守の中国深圳航空職員は
「搭乗45分まえに手続きは締め切りです。ダメったらダメ。」
の一点張りで、困っている客を助けようという態度まるで無し。
 私は重い重いスースケースとキャリーバッグを引きずり、トボトボとその場を離れるしかなかった。(ゆっとくけど、深圳航空は、吉祥航空とともに、出発時刻がメチャクチャ遅れることが当たり前の飛行機会社なんである。搭乗手続きばかり時間に厳格なのが、ホンマ、いらつくわ!)

 しかし、いいこともあった。代わりに乗った吉祥航空は、この日は何と思いがけず、定刻通り午後8時40分に出発し、定刻通り10時には南昌の昌北空港に降りたってくれたのである。以前に乗ったときは、真夜中、日付が変わってから到着した苦い思い出がある吉祥航空だが、これでプラスマイナス0(ゼロ)にしてあげよう。

 いつも迎えに来てくれるドライバーさんとも再会(彼は健康診断に私を連れて行ってくれたとき、視力検査の部屋で小さい声で答えを教えてくれたいい人だ)。宿舎に着いたら午後11時をまわっていた。日本時間では翌日の午前0時過ぎだ。予定通りいけば、午後3時には宿舎に着いていたはずなのに。私はともかく、夜中に出迎えなければならないドライバーさんには本当に申し訳ない。給料は絶対私より少ないはずだ。せめて…、と日本のホタテとスルメとチョコレートをお土産兼御礼でお渡しした。
コメント (6)
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