毎日がちょっとぼうけん

日本に戻り、晴耕雨読の日々を綴ります

「南昌の郵便事情」   2012年2月22日(水) No.291

2012-02-22 21:52:43 | 中国事情
 一昨日、昨日、今日と立て続けに郵便物が届いた。
一昨日は日本のAmazon.comで注文した本3冊を日本の転送コムという転送サービス会社が、
EMSで送ってくれたもの。注文して10日ほどで着くし、本3冊程度だと宿舎横オフィスまで配達してくれる。
昨日のは、いつも高い郵送料を払って送って下さるので恐縮している
「草の根だより」(日本消費者連盟関西グループ)とナント!友人からのクリスマスカード。
このクリスマスカードは去年日本で投函されたものだ。
いったい今までどこで何していたんだろう。

そして今日、管理人室にプロパンガスが無くなったことを言いに行くと、
一枚のペラペラした紙を渡された。
中国語はサッパリ分からないが、漢字で書いてあるので類推できる。
北京から本を送付したので郵便局まで鳥に鯉じゃない、取りに来いというんだろうなと判断し、
念のためミズ劉に「我 郵便局に行くべきか?」と紙を見せると
「そう、そう。パスポートが要るよ。一人で大丈夫かい?」
と心配してくれた。
「わたしはできる。」
と答え、郵便局に行った。ミズ劉とはちゃんと会話になるのである。

郵便局は宿舎のある南部キャンパス門を出て道路を渡り徒歩3分のところにある。
入り口を入るとカウンターがある。いつもその入ったところは
物がゴチャゴチャおいてあるのに、今日は綺麗さっぱり何もない。
大掃除かな?工事かな?みたいな。
私の前に2人の若者が入っていき、カウンターの中にいた2人の女性に何か言った。
その女性は「今日はだめだ。明日、明日。」
みたいなことを言って、若者達を追い払った。
私が歩み寄ると、同様にシッシッと手を振るのだが、
どっこい私は中国語が分からないんだす。
「Aa~,I don't understand Chinese.」と英語大作戦で応じた。

すると、どうでしょう。
「ああ、この人は日本人だよ。中国語分からないからしょうがないね~。」
みたいなことを言って、
後は身分証明書を示すように身振り手振りで教えてくれ、
私の出したパスポートとペラペラの紙を持って奥へ行き、
ちゃんと小包を渡してくれるじゃないですか。
渡してくれるときも、にこやかなこと。
この前は、納得できない延滞料金を取られてぶつくさ言いながら帰ったのだが、
今日は特別扱いされた気分も嬉しく、
「今日、この部屋、とてもきれいです。」
と貧しい貧しい語彙を駆使して中国語で褒めちぎった。
二人の女性は、また一段とニコニコした。

このように、中国の江西省南昌の人達は、外国人に大変親切なのである。
たとえ歴史問題や尖閣諸島問題が山積みの日本人であっても
それは全く同じだ。

それは外国人として、ありがたい。
それはいい。
しかし、郵便局ははっきり言って超不便だ。
配達してくれるのは、手紙、通信物類と軽い小荷物(本3冊はO.K.だった)だけ。
今日取りに行った小包は、本6冊なのに配達してくれなかった。
重くなれば成る程配達してくれない。
そして、どうも時々、荷物が着いても郵便局にほったらかしにされている気配がある。
通知が来たので、急いで取りに行ったら延滞料を取られた経験がある。
学生達も、郵便局は信頼できない、民間の宅配の方が安心だと言う。

いつも自分で船便で大阪から3つも4つも送る大型小包は、
キャンパス掃除人さん達が使うゴミ収集リヤカーを借りて取りに行く。
詳しくは言えないが、とてもそのリヤカーは汚い。
しかし、そうも言っていられない。
自分で10kg以上の荷物を抱えて宿舎まで何往復もするなんて、この老体にはムリ過ぎる。

こういう苦労に鑑みれば
日本の郵便局サービスは半端じゃないことが、身にに沁みて分かる。
コメント
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