毎日がちょっとぼうけん

日本に戻り、晴耕雨読の日々を綴ります

「カッコイイ日本の子見つけた」     2012年2月16日(木) No.285

2012-02-16 22:24:02 | その他情報
 インターネットの画面上にお気に入りバーがある。
そこに保存しているものはだいたい毎日チェックするのだが、
その一つに「ほぼ日刊イトイ新聞」があって、この間から
「僕たちの花火の連絡見えますか」という記事を読んでいる。

 糸井重里さんと平了(たいら りょう)くんの対談だ。
この平了君がかっこいい。彼は東北大震災後仲間と共に
「スコップ団」というのをを立ち上げ、
約一年間、家々の土砂を掻き出し、きれいに掃除するという活動をしてきた。

そのスコップ団は、作業が終わるやいなや素早く引き上げていく。
なぜそんなに引き際がいいのかと尋ねられて、平君は
「お礼を言われないように。お礼を言ったら帰るよ」と。
なぜそうなのかと言うと、スコップ団を作る前のこと、
テレビのニュースを見ていて、誰かの言葉がひっかかったのだそうだ。

その人は、物資を運んで
「せっかく運んであげたのにお礼を言われなかった。」
と腹を立てていた。
それを見ていた平君は(こいつ、かっこ悪いな!)と思った。

そこで彼は、かっこ悪くならないためには、かっこつけるしかないという結論を導き、
それを仲間と共に実践したのだった。

 大震災前の2010年にも彼は似たことをしている。
地元(仙台?)の難病の子どもを救うため、
生業のアパレルショップで特製Tシャツを売り、150万円を稼いだ。
しかしそのお金を「募金 平」と書いて振り込むのはかっこ悪いからといって、
店員スタッフみんなに10万円ずつ持たせ、
街角のあちこちの募金箱にねじ込んだというのだ。

 私はそういう人が好きだ。
彼は今いろいろあって表舞台に出て来ているが、
有名になるためとか自分の地位を固めるためでないことが対談を読めばすぐ分かる。

 こういう子は日本のあちこちにたくさんいるんだろうな。
私が日本に帰ったときの地元関西にも何人もいる。
こういう子たちが、辛酸舐めて縮こまってしまった大人の精神をも
解放してくれる気がする。


 平了君たち「スコップ団」は最後の大仕事、
3月10日(11日じゃない)に亡くなった20000人の供養として、
20000発の花火を打ち上げるんだそうだ。
詳しくは「ほぼ日」の『僕たちの花火の連絡、見えますか』を是非読んでください。
(ワタシもスコップ団作ろかしら~)なんて思えてくるかも。



           スコップ団
コメント
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