毎日がちょっとぼうけん

日本に戻り、晴耕雨読の日々を綴ります

「この際ボブ=ディランBob Dylanの歌を聞こう」 No.1771

2016-10-14 20:16:13 | 人間

ノーベル賞にはあまり関心がないのですが、

ボブ=ディランの名前を聞いたら胸の奥がビミョーにひくひくします。

実は、彼は私がアメリカに中年留学に行く動機の一つにもなった人であります。

一年弱滞在したシアトルで幸運にもライブ=ショーがあり、

当時家に泊めてもらっていた旧友のチエコさんと一緒に出掛けて、

口では言えない面白い体験をしました。いや、ホント( ´艸`)

 

シアトル=セントラル=カレッジというところで地元の学生たちと机を並べ、

「アメリカン=ポピュラーミュージック=ヒストリー」なるクラスも取りました。

あるとき、「プロテスト=ソング」について30分プレゼンテーションをしたのですが、

ボブ=ディランの[Rainy Day Women]をかけたとき、

クラスが急に湧いたというか、特に男の子たちが大喜びしたので

心中(なんや、なんや??)と焦ったのです。

その曲は録音するときにボブがマリワナを吸っていたので

ろれつが回らない部分があるという曰くつきのものだったんですねえ。

私としては、ウッディ=ガスリーやピート=シーガーの団結ソングから

ボブ=ディランの個の位置に立つ姿勢への変化、もはや

♪THIS LAND IS FOR YOU AND ME♪とは決して歌えない立ち位置は

アメリカ社会のどのような変化に起因しているのかというようなことを

プレゼンしたのです。

時は確か2002年でしたが、

すでにアメリカの大学生にとってボブ=ディランは「リアルじゃない」存在だったようで、

私のプレゼンの後で、ある地元の学生から

「ボブ=ディランという名前だけは知っていたけど、

どんなシンガーかあなたの話でよく分かったわ。」

と感想を言われ、ガクッとなったのでした(笑)。

 

ボブが受賞したのはノーベル文学賞で、平和賞ではありませんが、

下の曲は、口先の正義や平和は、

実はすぐ裏に戦争がセットでくっついていることに無自覚なまま、

表面だけは立派そうにしている政治家たちにだまくらかされている日本国民に

聞いてもらいたい曲です。

でも、そういう人は聞かないんだろうなあ・・・(;^_^A

 

"With God On Our Side" 

(私はMTVunpluggedのが好きですが、途中歌詞が端折られているところがあります)

作詞:Bob Dylan

Oh my name it is nothin'
My age it means less
The country I come from
Is called the Midwest
I was taught and brought up there
The laws to abide
And that land that I live in 
Has God on its side.

Oh the history books tell it
They tell it so well
The cavalries charged
The Indians fell
The cavelries charged
The Indians died
Oh the country was young
With God on its side.

Oh the Spanish-American
War had its day
And the Civil War too
Was soon laid away
And the names of the heroes
I was made to memorize
With guns in their hands
And God on their side.

Oh the First World War, boys
It closed out its fate
The reason for fighting
I never got straight
But I learned to accept it
Accept it with pride
For you don't count the dead
When God's on your side.

When the Second World War
Came to an end
We forgave the Germans
And we were friends
Though they murdered six million
In the ovens they fried
The Germans now too
Have God on their side

I've learned to hate Russians
All through my whole life
If another war starts
It's them we must fight
To hate them and fear them
To run and to hide
And accept it all bravely
With God on my side

But now we got weapons
Of the chemical dust
If fire them we're foreced to
Then fire them we must
One push of the button
And a shot the world wide
And you never ask questions
When God's on your side.

In a many dark hour
I've been thinkin' about this
That Jesus Christ
Was betrayed by a kiss
But I can't think for you
You'll have to decide
Whether Judas Iscariot
Had God on his side.

So now as I'm leavin'
I'm weary as Hell
The cofusion I'm feelin'
Ain't no tongue can tell
The words fill my head
And fall to the floor
If God's on our side 
He'll stop the next war.
訳:不詳

ああ、僕の名前なんて何でもない
僕の年齢なんてなおさら
僕の出身は中西部と呼ばれる
僕はそこで教育を受けて育った
法律も守って
それは僕の住む土地には
神が付いている

ああ、歴史の本が語っている
とてもよく語っている
騎兵隊が突撃し
インディアンが倒れた
騎兵隊が襲撃し
インディアンが死んだ
ああ、国は若くて
神が味方だった

ああ、スペイン-アメリカ戦争
そういうのもあった
市民戦争も
すぐに終わった
英雄たちの名前を
覚えさせられた
銃を持つ彼らに
神も味方だった

ああ、君たち、第一次大戦があった
その運命を終えた
戦う理由など
まともに聞いたこと無い
しかし受け入れることを学び
誇りを持って受け入れた
死体の数なぞ数えないものだから
神があなたの味方の時は

第二次大戦が
終わりを告げたとき
私達はドイツ人を許した
そして友人になった
彼らが六百万人を殺したにもかかわらず
オーブンの中で拷問したのに
今はドイツ人にも神が味方だ

僕はロシア人を憎むように学んだ
一生を通して
もし次に戦争が起こるとしたら
相手は彼らだから
彼らを憎み、恐れさせ
走り回って隠れるように
これを勇敢に受け入れる
神を自分の味方に付けて

しかし今や僕らは持った
化学的なチリを使った(原爆)
彼らを撃てと強制されたら
彼らを撃たなければならない
ボタンの一押しで
世界に衝撃与える
質問したりはしないものだ
神が味方に付いている時には

暗くて長い時間の中で
これについて考え続けてきた
イエス・キリストは
キッスによって裏切られた
でも僕は君たちのために考えてあげられない
君自身が結論を出すのだ
ユダ・イスカリオットが
神を味方に付けていたかどうか

もう僕はこの場を去るけど
僕はとてもとても疲れている
僕が感じている混乱は
言葉では言い表せない
言葉が頭を埋め尽くし
床に落ちていく
もし神が僕らの味方ならば
次の戦争を止めるだろう

BOB DYLAN(SHORT)
<iframe src="http://www.youtube.com/embed/BfHLYIms97A" frameborder="0" width="420" height="315"></iframe> 


JOAN BAEZ LIVE
<iframe src="http://www.youtube.com/embed/xUZGGFOV6FM" frameborder="0" width="480" height="360"></iframe> 

http://protestsongs.michikusa.jp/english/dylan/withgodonourside.htm                     

 

コメント (2)
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