本題に入る前に、島袋文子さんの事情聴取のことをちょっと。
昨日、文子さんは名護署で「山城博治さんが釈放されるまで一切何にも話しません。」と言い、
名護署もそれを了承して昨日の事情聴取は終わったそうです。
島袋文子さん、心から尊敬する大先輩です。
さて、月から金まで毎日授業があり、ボランティア補習ありで、
私は毎週金曜日になるとかなり疲れています。
しかし、学生たちは真逆で、金曜の放課後や土日の元気のいいこと!
昨日の金曜日は放課後、2年生たちと浴衣の着付け練習活動をしました。
日本語学習を続けて2年目、なかなか実力が身につかない何人かの学生が、
(もう、日本語への興味を失った)と言い出す時期です。
それをなだめつつ、山ほど宿題を出して促成栽培に余念がない私ですが、
単調な勉強に疲れた学生たちが手放しで喜ぶのが浴衣の試着です。
今回は、「自分たちで着る」ことにトライしました。
浴衣もまた少し増えたので、みんな一応希望に叶う色のものが着られて良かったです。
中にはセーターを着ている人もいたり、タートルネックが見えたりしていますが、
まあ、練習ですからね~。
何人かの女性たちには手伝いましたが、たった一人の男性、
韋彤さんは、全く自分だけで着て、帯も締めていました。
「着ると、おとなしくしなければならない気がする。」
「急にしとやかな女性になった気がする。」
という感想も女性たちから聞こえてきましたが、
みんなワイワイ言いながら、試着を楽しんでいます。
何がそんなに楽しいか聞くと、異文化体験の楽しさだと言う子がいました。
〈異なる文化に触れること自体が、新鮮で楽しい〉
確かにそれは国家の体制を問わず、どこの国の人たちにも言えると思います。
未だに「動詞のテ形」「あげます・くれます・もらいます」が覚えられなくて、
頭が固まってしまいそうになった時、もみほぐしてくれるのが、
浴衣試着であり、お茶、お花、日本料理体験なのでしょう。
今回、私は学生たちの浴衣姿を眺めながら、
心の中でステレオタイプのイメージを勝手に当てはめて楽しんでいました。
例えば、下の唐瀾さん(クラスの班長)は、
「旅館の女将」。
派手な色を好まず、男物を着たがっていた李彦さんはこの白地のが良く似合いました。
「サナトリウムの療養少女」
「少年時代の坂本龍馬としっかりもんのお姉さん」韋彤さんと閻小玲さん。
「『野菊の墓』の民子さん」陳棋穎さん。
陳さんはどの色の浴衣も似合います。
初音ミク大好き少年の韋彤さんが、
「そ、それ、ひょっとしてツイン・テールですか?」と(笑)。
それを聞いてツインテールにも挑戦!ゴムがないので、人手でまかないました。
「セーラーちびムーン」てとこかな。劉樹慧さん。