毎日がちょっとぼうけん

日本に戻り、晴耕雨読の日々を綴ります

「今からこそ沖縄に学ぼう」2015年7月16日(木)No.1405

2015-07-16 01:17:12 | 反戦平和

与党(自民・公明)による特別委員会強行採決は、

何をやっても自分たちはO.K.だ、

自分たちは何の(誰の)規制も受けることなく、

自由自在にこの国を支配できるんだ、

と思いあがった者どもの姿を余すところなくさらけ出しました。

しかし、舐められまくって日夜ごまめの歯ぎしりをしてきた私たちに、

今、天が光を注ぎ始めた気がします。

今まで芥子粒ほどにしょぼかった私たちの抵抗の力が繋がりつつあるのです。

15日夜、国会周辺は6万人を超えたとのこと(出入り含めて10万人だと)!

名古屋もたくさんの人たちが集まったそうです。

私が娘と出かけた大阪キタの中心地梅田のヨドバシカメラ前もすごかったです。

 

大阪駅前にこんなに大勢政府に反対する人たちが集合したのは、

私の記憶では、1970年代初頭以来かと思います。

 

ヨドバシカメラの別のコーナーでも大人たちのグループがスピーチしていて、

そこにも何百人も集まっていましたが(下の写真)、

JR大阪駅真向かいのSEALDsの街宣はスゴイとしか言いようがありません。

娘にも言っていたのですが、なんぼ中高年が地味にコツコツ訴えても

メディアは無視し、道行く人は蝋人形のように固い表情を作り、

かかわり合いにならないように、足早に去って行くのが常でした。

ところが、この間彗星のように現れた若者集団のSEALDsとSADL(関西のみ?)、

彼ら・彼女らがシーンを変えました。

 

今まで、「年寄り左翼」とレッテルを貼られ、唇をかみしめつつ、

それでも死ぬまで頑張るしかないと涙を拭って(笑)、

がんばってきた私たちにとって、

とうとう、若いもんたちが立ち上がってくれたことは、心底嬉しいです。

さらに彼女ら・彼らのスピーチを聞いて、嬉しさが倍増しました。

「自分たちの次の世代が戦争で苦しむことのないように」

と、平和を次世代にパスしようとしているのです。

私たち「年寄り」のがんばる根拠もそれに尽きるので、

この子どもたちも、人間の歴史を健気に引き受けてくれているんだ、と思い、

心が熱くなりました。

政府の蛮行に対決の意思を再度確認すると同時に、

新たな仲間の出現にとても勇気づけられた夜でした。

しかし、この高揚した気分が収まったとき、

私たちは沖縄の「勝つまで絶対諦めない!」辺野古新基地建設反対闘争の

堅忍不抜の精神に学び、ふんどしを締め直さなければならない時が

必ず来ると思います。


ツイッターに下のような書き込み・写真があったのでここに転載させてもらいます。

――――――――――――――――――――

ヨドバシ梅田前。扇風機買いに来て、たまたま出くわしたSEALDs関西反戦スピーチ。 自分の言葉を理路整然と音楽に乗せ、マナー遵守に努める学生たち、静かに聴き入る大勢の老若男女。 こんな街頭演説、初めて観る。 かっこいい。 嬉しい。

埋め込み画像への固定リンク

SEALDs:STUDENTS EMERGENCY ACTION FOR LEVERAL DEMOCRACY

SADL:SMALL AXE FOR DEMOCRACY AND LIFE―BOB MARLEYのSMALL AXEより

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「戦争法案、特別委員会で強行可決!」2015年7月15日(水)No.1404

2015-07-15 15:19:34 | 反戦平和

今日、衆議院特別委員会で安保法案=戦争法案が

自民党・公明党の賛成により可決されました。

NHKはその審議の様子を中継しませんでした。

民放はしなくても、すくなくともNHKはする義務があります。

日本という国の性格が変わるか否かのとんでもなく重要な審議なのですから。

私はツイキャスの再録画で部分的にその様子を見ましたが、

国民の理解は確かに進んでいません」と安倍首相が答弁していました。

それなのに、数を頼みに強行採決するこの呆れた政党!

しかし、「国民の理解は進んでいません」という首相の理解は間違っています。

そうではないんですよ、安倍首相。

国民は内容を理解しているので反対しているのです。

国民がいつでもどこでもアンタの言いなりになっていると思ったら

大間違いだ(舞亜―蚊)!!


今夜は大阪梅田のヨドバシカメラ前でSEALDs主催の抗議行動があるので

行きます。大阪方面の方がた、ヨドバシカメラ前で会いましょう。

(今夜は娘、孫娘と、親子三代で参加です)

 

〈付録〉

―――一週間前のFB(フェイスブック)より――― 

 さ なおさんが大西 航さんの写真をシェアしました。7月9日 

 

側近A「そ、総理!渋谷ハチ公前でたくさんの国民が抗議行動を…」

安倍「たくさん…3人くらいか?」

側近A「まさか…6000人です」

安倍「…多いな。な、なぁに気にすることはない。どうせ全国からプロ市民を集めてるだけだ。都心を離れればみんな安保法案には賛成だ」

側近B「そ、総理、大変です!札幌の抗議デモに700人が集まったそうです」

安倍「はぁ?19歳が呼びかけたってやつだろ。お前らきちんと妨害しなかったのか!」

側近C「そ、総理!兵庫で弁護士会主催9000人、京都で学生主催2200人、千葉で4000人、高知でも1500人の反対集会が…」

安倍「もういい!いくら騒いだところで、マスコミはこっちが握ってるんだ。沖縄2紙は百田発言にビビって大人しくなっただろうな」

側近A「百田氏の『沖縄の2つの新聞は潰さないといけない』発言に対して、沖縄2紙が共同で抗議声明を発表しました。全国から自民党に批判が寄せられ、谷垣幹事長が謝罪の意を表明しました」

安倍「ちっ…沖縄は本当に頑固だな。まあいい、本土のメディアはこちらの味方だ。そうだろう?」

側近B「NHK、読売、産経以外はほとんどが戦争法案に批判的です」

安倍「戦争法案って言うな!」

側近B「はっ、失礼しました。しかし読売の世論調査でも内閣支持率が5ポイント減、法案反対が7ポイント増で賛成を上回りました」

安倍「バカな。ちゃんと『日本の平和と安全を確保し、国際社会への貢献を強化するための法案』だと誘導質問しなかったのか!」

側近B「そのように誘導質問させたんですが…」

安倍「誘導質問って言うな!」

側近B「(自分が先に言ったんだろ…)今国会での成立に反対は59%、政府は説明不足だと思う人が80%です。読売新聞ですらこの結果というのは…」

安倍「連日マスコミと会食して根回ししてるのに、何だこのザマは!」

側近C「さすがにこの世論を無視することはできないのでは…」

安倍「私を支持するネトウヨは何やってるんだ!安保法案の必要性を街頭で訴えるとか…」

側近A「ありません」

安倍「賛成集会で5000人集めるとか、署名を100万筆持ってくるとか…」

側近B「ありません」

安倍「パソコンで反対派を罵ってるだけかよ!」

側近C「パソコンで反対派を罵ってるだけです」

安倍「どうしろって言うんだよ!」

側近A「でも総理、もしかしたら大変な有事が起きて、国民も『ああやっぱり安保法制が必要だ』ってなるかもしれませんよ」

安倍「何言ってんだ!『朝鮮半島で有事が起きて、なぜか日本人の母親と赤ん坊が逃げ出さずに取り残され、なぜか戦争が始まった後で避難を開始し、なぜか移動手段に米軍の艦船を選び、その艦船が攻撃され、米軍が日本に軍事支援を求める』なんて事態、永久に起きるわけないだろ!」

側近B「(それはアンタが使った説明だろ…)で、でも総理、中国軍が尖閣を占領するかも…」

安倍「そんなもんあり得ないし、あったとしても個別的自衛権の話だろうが!安保法案と関係ねぇよ!」

側近C「総理、これはもう…」

安倍「あ、あわてるな。国会を95日も延長したんだ。しばらく経てば反対世論も静まるはずだ」

側近A「それが…各地で今後も行動が次々と…」

側近B「7月11日・わたしたちは戦わない!大集会&パレードin北海道、12日埼玉・デモでもやろう青年DEMO、18日山梨・若者怒りのデモ、19日大阪・今すぐ廃案『戦争法案』サウンドデモ、19日・平和願う大宮デモ、19日・若者憲法デモ@福岡、20日・若者憲法アピールウォーク@宮崎、25日長野・若者主権者わいわいデモ、SEALDsは毎週金曜に国会前抗議行動…」

安倍「もういい!どうしろって言うんだよ!」

側近A「すみません、ちょっと私、赤坂で天ぷらを食べる約束がありますのでこれで…」

側近B「すみません、ちょっと私、在特会と写真撮影がありますのでこれで…」

側近C「すみません、ちょっと私、総理になりすましてツイッターを書く仕事がありますのでこれで…」

安倍「どうしろって言うんだよ!」

(写真:志葉玲さん撮影)
https://www.facebook.com/rei.shiva/media_set…

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「若きママたち、『誰の子も殺させない』」2015年7月14日(火)No.1403

2015-07-14 15:10:36 | 反戦平和

 「安保関連法案に反対するママの会」について、

田中龍作ジャーナルの昨日の記事を全面転載させていただきます。

我が娘も参加したらいいんじゃないかしら。ママ友と一緒に。 

 田中龍作ジャーナルhttp://tanakaryusaku.jp/2015/07/00011553

 

殺し、殺されるために、この子を産んだのではない

発起人の西郷南海子さん。時おり声を詰まらせながら「ママの会」の設立趣旨を語った。=13日、参院会館 写真:筆者=

 「子供を戦争に取られたくない」―

母親たちが「安保関連法案に反対するママの会」を結成し、

きょう、記者会見を開いた。

ママの会は京都市在住で3児の母、西郷南海子さん(27歳)が

「戦争法案の廃案を求める」インターネット署名を呼びかけたのが

きっかけだった。

今月5日に立ち上げたFacebookなどで呼びかけたところ、

今日正午までに2,267人の署名が寄せられた。

サイトには「殺し、殺されるために、この子を産んだのではない」

というメッセージがあふれている、という。

「誰の子供も殺させない。これがママたちを結びつける一致点、

どうしても ゆずる ことのできない思いです」。

発起人の西郷さんは「ママの会」設立の意味を語った。

西郷さんの娘(4歳)は毎晩、電気を消した後、

「戦争にならないよね」と聞いてくる。

西郷さんは「戦争には行かせないからね」と答えるのだそうだ。


「戦争反対」、母親たちがついに立ち上がった。

女を敵に回した政権は洋の東西を問わず長続きしない。

=13日、参院会館 写真:筆者=

 NGO職員の池田亮子さん(36歳)は、経済的徴兵制を危惧する。

「子供を守るために、この法案を止めることが大事」「命がけで産んだ我が子を戦争に取られてたまるか」。懸命な口調で池田さんは話した。

 

安倍首相に一番言いたいことは何か?

記者会見した母親たちに一言ずつ述べてもらった―

「安倍首相、ウソをつかないで下さい」

「安倍首相、あなたの言っていることが分かりません」

「安倍首相、子供を戦争に行かせないで下さい」

「安倍首相、命を大切にして下さい」

「安倍首相、違憲です。立憲主義を守って下さい」

西郷さんは

「いま盛り上がるだけでなく(廃案になるまで運動を)ずっと続けていく」

と意気込みを語った。

安倍政権を追い詰めていく母の執念が ひしひし と伝わった。

ママの会は26日、渋谷で「戦争立法」に反対する集会とデモを行う。

   ◇     ◇

『田中龍作ジャーナル』は読者が支えるメディアです。厳しい財政事情が続いております。

    ◇
『田中龍作ジャーナル』ではジャーナリスト志望の若者を募集しています。時給、交通費払います。学生可。詳しくは…tanakaryusaku@gmail.com

 
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「戦争反対の声が聞こえてきた!」2015年7月14日(火)No.1402

2015-07-14 11:18:37 | 反戦平和

ここにきて、「戦争法案反対」「アベ政治を許さない」「安倍はやめろ」の声が

身近から聞こえてくるようになりました。

あのNHK世論調査ですら、

ついに、とうとう、ようやく安倍政権不支持が支持を上回ったと

発表しました。

日本に住む庶民、学生、学者、老若男女が声に出して「戦争法案反対!」を

叫び続けてきましたが、それを無視し続けてきた多くのメディアが

一斉に報道し始めたのです。

こういうのを「潮目が変わる」というのですね。

 

NHKニュース

http://www3.nhk.or.jp/news/html/20150713/k10010149381000.html

安倍内閣 「支持する」41%「支持しない」43%

7月13日 19時00分
安倍内閣 「支持する」41%「支持しない」43%
 
k10010149381_201507131939_201507131941.mp4
NHKの世論調査によりますと、安倍内閣を「支持する」と答えた人は先月より7ポイント下がって41%で、「支持しない」と答えた人は9ポイント上がって43%でした。第2次安倍内閣の発足以降、初めて「支持しない」という回答が「支持する」を上回りました。
 
NHKは、今月10日から3日間、全国の20歳以上の男女を対象に、コンピューターで無作為に発生させた番号に電話をかける「RDD」という方法で世論調査を行いました。調査の対象となったのは1538人で、67%にあたる1024人から回答を得ました。

それによりますと、安倍内閣を「支持する」と答えた人は先月より7ポイント下がって41%でした。一方、「支持しない」と答えた人は9ポイント上がって43%でした。

平成24年12月に第2次安倍内閣が発足して以降、初めて「支持しない」と答えた人が「支持する」と答えた人を上回りました。
―――――――――――――――
 
私たちは力を持っています。
一人ひとりが主体的に立ち上がり、一歩を踏み出し、声をあげて、
安倍政権を退陣に追い込みましょう。
安倍晋三の祖父岸信介が、1960年に30万人の人々の国会包囲によって
退陣に追い込まれました。
今は、日本全国どこからでも瞬時に反対の声が中枢に届けられる時代です。
自分の街の中心に集まって、
30万分の1、いや、100万分の1のアクションを起こしましょう。
 
関西では、京都、神戸、大阪をはじめ、
大小の町々で連日抗議活動が行われています。
SEALDs‐KANSAI(学生たちによる自由と民主主義のための緊急行動‐関西)、
SADL(民主主義と命のための小さい斧)など、
10代から40代ほどの若者層も
全力でがんばっています。
決して「年寄左翼」だけの叫びではありません。
ただ打算も何もなく、純粋に命を次につなぐために
大切だと判断した、一人ひとりが、行動しているのです。

今日大阪では、午後7時からSADL
(SMALL AXE FOR DEMOCRACY & LIFE)
主催で、京阪とJR京橋前の広場で訴える活動があります。
私も参加しようと思います。
 
《付録》 
与党は、な、なんと、
「15日に採決しても、3連休をはさめば空気が和らぐ可能性がある」
と、国民の反対の意思を舐めきっています。
世論の80%が説明不足と感じているときに、
「丁寧にご説明して、国民の理解は深まっています」(安倍)
「論議は出尽くしたと理解しています」(谷垣)
という政権は、国民の意見など全くどうでもいいことが分かります。
彼らにとって国民とは、
ただただ彼らを支持し、敬い、黙々と従うべき存在なのでしょう。
まだ、この政権を支持している人たちって、
一体……?
 
 
 
 
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「前のめりで家を目指す孫」2015年7月13日(月)No.1401

2015-07-13 23:15:05 | 日記

一昨日は娘が小出裕章さんのお話を聞きに行っている間、

私は「まかしとけい!」と胸を叩いて引き受けました。

何を?当然娘の娘、我が孫の世話です。

 

沖縄から戻ると、孫はたった一か月ちょっと会わない間に、

ぺちゃくちゃと日本語を話すようになっていました。

もちろんまだ1歳9か月のことでスピーチできる程流暢ではありませんが、

単語がかなりはっきり言えるので、私たちは会話が可能になりました。

例えば、お昼にスクランブルエッグを作って出すと、

すごい勢いで食べて、はっきりと「おかわり!」と言います。

「ええ?小さい子がそんなに卵を食べていいのかい」

とか言いつつ、

もう一個分作ってあげると、テキパキ平らげて、また「おかわり!」と。

ナンボ何でも一時に2個も卵を食べて、これ以上は無理だわと思った私は

冷蔵庫に代わりの何かないか探していて、ふと孫の方を見ると

彼女はもうバッタリ倒れて昼寝していました。

一年前、お母さんがいないと大泣きして涙ながらに寝入っていた時代は、

完全に過去になりました。

 

2時間はたっぷり寝て、起きたら洗濯物を畳む手伝いです。

手伝いと言っても、「この服誰の?」と私が聞くと、

「ママのふく」「パパのふく」「ちーちゃん(自分のこと)の」

と言う識別係の仕事です。

1歳9か月なのに、ほぼ100%の正解率で、

私は内心(赤ちゃんは侮れない)と舌を巻きました。

お母さんが帰ってきても冷静で、

(おや、帰ってきたのかい)といった風情です。

そんな感情に流されない(笑)彼女ですが、

夕方、近くの公園に出かけ、さんざん砂遊びした後、

ようやく私の「帰ろう」コールに応えて帰るときに

思わず目頭が熱くなった出来事がありました。

 

孫娘は公園の水道で手を洗い、

地面にコケモモに似た赤い実がたくさん落ちているのをジロジロ調べ、

ようやく公園の出口から出ました。

そして、数歩歩くうちに

「ママ、パパ、おうち」

と家の方を指さし、猛然と歩き始めたのです。

何度も書きますが、1歳9か月しかこの世に存在していない歴史の浅い子が、

自分の父母のいるところをめざして、

スキーのジャンプ種目の選手のような形態で前のめりになり、

ガーッと歩いて行くのです。

当然、しまいに転びました。

しかし、泣きもせずスックと立ち上がり、またどんどん歩いて行きます。

これは、凄いなと思わざるを得ませんでした。

1年9か月、ママ&パパとともに過ごした年月の濃さの全てを、

物言わず脳内に蓄積してきたのでしょう。

いやー、赤ちゃんは侮れません。(くるくる)☜舌を巻く音

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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「中国の大学の卒業風景」2015年7月12日(日)No.1400

2015-07-13 01:42:29 | 中国事情

「いったい何なんだ、この有様は!」

と怒鳴りたくなるほど先行き暗い今の日本ですが、

それは今の安倍政権と、

それを選んだ日本人のしっかりしていなさ加減に由来していると私は思います。

そうは言っても好むと好まざるとにかかわらず、

政治は国民を巻き込むので、

自分の立ち位置を保持しようとすれば、黙っているわけにはいきません。

物言わぬ傍観者たちが現政権を支えているのです。

そういう訳で、沖縄辺野古でも、靖国裁判でも、脱原発集会でも、

どこにでも出かけて行かなければならない日々が続き、

せっかく教え子の江西財経大学の学生たちから

「卒業しましたよ~」とメールをもらっても、

今までろくに返事も出せていません。

今日の卒業写真も、もう1か月前のもので、

卒業生たちは今頃、もう会社で働きだしたか、大学院進学前のアルバイトに

専念していることでしょう。


写真を見ていたら、日本の危機的状況とは全くかけ離れています。

今の日本のSEALDs(Students Emergency Action for Liveral Democracy)

の活動や沖縄辺野古の闘いをこの子たちはどう見ているのでしょう。

ま、日本でも呑気な人はたくさんいますけどね(笑)。


江西省での4年間の就労期間では、

一般中国人の政治離れの傾向を感じ、

それにはかつての文化大革命が未だに影を落としていることや、

中国共産党による上からの強力な統治体制への無力感があることを

推察していました。

(日本の状況とはレベルの違う厳しい制限だ)と断じていた私ですが、

日本に戻ってみれば、中国政府とそう違わないと感じる今日この頃です。

私は今年8月末に、今度は山東省に赴任する予定です。

何しろ広くて大きい国です。

また違う中国の姿に出会うかも知れません。


 

携帯からの写真だからでしょうか、輪郭がはっきりしませんが、

麦蘆園キャンパスのあそこだということだけは分かります。

 

肖像権保護にはちょうどいいかも。

特に女性は急に濃い化粧をしているので誰なのかもサッパリ・・・・・・。

普段、女子大生はほとんどお化粧していることを感じさせません。

ひたすら勉強に打ち込んでいます。

 

近年流行りの中国古代の衣装で。

 

このポーズ、なぜか毎年人気があります。

 

このクラスは男子がとても少ないです。

このクラスだけでなく、一般的に日本語学科はそうです。

 

中国人は大人も子どもも写真好きがとても多いのです。


衣装代だけでもたいへんだろうに・・・。

クラスみんなで費用を出し合います。

卒業生は誰も卒業式には出席せず、

写真撮影と卒業記念パーティー(先生方を招待)をもって

卒業式の代わりにしているのです。

聞くと、卒業する学生だけで、毎年何千人もいるので

一同に会するホールがないこと、

式そのものが凡庸で退屈なこと、などを理由にしていました。

それにしても、なぜわざわざこんなポーズまでするのか。

 

これだけは普通ですね。

 

↓何やってんだか(笑)。

左下の煙草を吸うふりしてる胡蓉さんは実際は吸わなかったはずです。

大人の振りをしているのでしょう(なんてカワイイ子たち…)。

左上の写真にはカップルになりそこなった二人が含まれています。

その顛末をメールでくれた周さん、

あとで返事を書くから待っててね~。

 

 

(写真は全て江西財経大学を卒業したての施芳芳さん提供)

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「デモの成功は言葉にかかっていると言っても過言ではない」2015年7月11日(土)No.1399

2015-07-12 02:06:39 | 反戦平和

昨日の扇町公園からのデモについて、つまらなかったと書きました。

しかし、それは後ろの方のグループのことです。

前の方は女性のリズムに乗ったシュプレヒコールと言うか掛け声に

デモ参加者が呼応して活発に声を出していました。

私はよほど前の隊列に走って移動しようかと思ったくらいです。

決定的な違いは言葉とリズムです。

漢語の熟語を並べてアピール出来ると思ったら大間違いだと、

なぜわからないのでしょうか。

例えば「国際戦争支援法 はんたーい!」

「アメリカの戦争に協力しないぞー!」

「人殺しの手伝い 絶対 はんたーい!」

「殺すのはいやだー!」

「殺されるのも いやだー!」

などに分解したら、いちいち漢字を頭に浮かべなくてもスッと頭に入ります。

シュプレヒコール(掛け合いの言葉)は文語ではなく口語で頼みますよ、ほんと。

最近大活躍のSEALDs(Students Emergency Action for Liveral Democracy)

の言葉は、事前に話し合い入念に検討されているそうです。

「なんか、自民党 感じ悪いよね」 「なんか、自民党 感じ悪いよね」

「民主主義ってなんだ」 「民主主義ってなんだ」

「安倍はやめろ」 「安倍はやめろ」

「戦争するな」 「戦争するな」

「憲法守れ」 「憲法守れ」

「憲法」ー「守れ」 「憲法」ー「守れ」 「憲法」ー「守れ」 

「安倍は」ー「やめろ」 「安倍は」ー「やめろ」 「安倍は」ー「やめろ」

等々、言葉のリズム、リフレインも含めて非常に迫力あります。

動画で生き生きとした若者たちの表情を見てください。

https://www.youtube.com/watch?v=js6kzQA5wV8&feature=youtu.be

 

それを上っ面だけだという批判として

「ファッションでしょ」と言う人がいるみたいです。

(その人は戦争法案を止めたいと心から思ってはいないのでは?)

と私は思います。

リレートークで若者一人一人が心から言葉を尽くして訴えているスピーチも

全然聞いていないのでしょう。

下が反論です。

 

山城博治さんの掛け声を3月28日メモしていたのを

今日見つけました(笑)。

なぜメモしたかというと(この言葉は力を持つ!)と思ったからでした。

昨日の山城さんの言葉は自分の頭に残った印象でしたが、

メモによる正確な言葉を書き記しておきます。

「翁長さんを応援するぞー」 「県知事を支えるぞー」

「翁長さん、がんばれー」 「県民がついてるぞー」

「県民もがんばるぞー」 「一緒にがんばるぞー」

「命を守れ」 「命を守ろう」

「子どもを守れ」 「子どもを守ろう」

「戦争はんたい」 「オスプレイ反対」

「ちゅら海守ろう」 「サンゴの海を守ろう」 「ジュゴンの海を守ろう」

「沖縄の海を守ろう」

「歴史をつくろう」 「未来をつくろう」

「仲間が来たぞ」

「読谷から来たぞ」 「那覇から来たぞ」

「全国から来たぞ」 「世界から来たぞ」

「違法工事 やめろー!」

 「ワッショイ!!」 「イヤササ!!」

(付録:座り込みの後、対峙する機動隊に向かって)

「いやー、今日は機動隊の出動命令が出ませんでした。

こんなの初めてです。

私たちの行動をよく理解してくれたんでしょう。

機動隊の気配りに感謝します。

君たちも未来を作る若者です。

沖縄の未来のために、一緒に頑張りましょう!」

ーーーーーーーーーーーー

排外主義は良くないよ、と

山城さんの言葉が私の心に語りかけてきます。

 

 

 

 

 

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「デモで初体験」2015年7月10日(金)No.1398

2015-07-10 22:41:11 | 反戦平和

 今日夕方、大阪の扇町公園で戦争法案反対の集会&デモがあるというので、

出かけていきました。

先輩が一連の戦争法案と対決する行動予定を

メールで知らせてくださったので、

友だちに拡散し、自分の行ける日に印をつけて

仕事のように出かけて行こうと決めたのです。

そう、戦争に反対することは生きている限り一人ひとりの仕事です。

私はどこが主催するのかもお構いなしに、勇んで出かけて行きました。

 

行ったところ、あちこちの組合の旗が目立ちました。

「普天間基地即時撤去 辺野古に基地は作らせない」

の旗を見て、思わず吸い寄せられるように近づきました。

あと、元自衛官による「自衛隊員の悩みごと相談」の旗も興味を引きました。

大急ぎで各グループの挨拶があり、集会決議を採択してデモ出発です。

デモ申請の時刻が気になるのでしょうが、進行係がアナウンスで

「次、○○グループが続いてください。早く!」とか言うので、

自分のことを言われたわけではないですけど

(何様やねん)とむかっ腹が立ちました。

私は全く個人で参加したので、適当に後列のグループに混じりましたが、

それはあまりラッキーな選択ではなかったと後で思い知りました。


その隊列は、初めから終わりまで同じ何種類かのシュプレヒコールを

昔風な「○○~ はんた~い!」の言い方で繰り返すだけです。

しかも長いのがあって

(例:「橋下維新は 戦争法案制定の 手助けをするな~」)

途中で何を言うのか忘れてしまうのです。

私はだんだんつまらなくなってきました。

それでなくともデモは7時過ぎからで、一日の疲れが出る頃です。

周りの多くの参加者たち(特に女性たち)がシュプレヒコールを無視して、

ぺちゃくちゃお喋りをしているのも気になりました。

(おいおい、お喋りに来たのかい。

『大阪のおばちゃん』はどこでもいつでも私生活なんだから)

と、幻滅感に拍車がかかってきました。


そのうち、後ろからトントンと肩を叩かれました。

ハッと気がつくと、私は赤信号でとまった時、

そのまま立って寝ていたのでした

我が人生でデモに参加したことは数限りなくあれど、

デモをしながら寝てしまったのは初めての体験でした……。

辺野古のキャンプシュワブゲート前の緊張した座り込みとは真逆の

何とたるんだデモ。

私だけがたるんでいたとは思いません。

失礼千万でしょうが、歯に衣を着せずに言うと、

へたくそな授業を受けている学生の気分、

まったく興味をひかない芝居を見ている気分、

そんなのと共通する気持ちが湧きました。

デモは私たち参加者の表現活動の場なのですから、

もっと私たちの気持ちを引き出し、昂揚感を持たせ、

道行く人にもアピールするものでなければなりません。

シュプレヒコール一つとっても、いくらでも工夫できるでしょう。


山城ヒロジさんのシュプレヒコールの言葉の選び方は、

たとえばこうでした。

「翁長さんをおうえんするぞー」

「翁長さん、がんばれー」

「辺野古ブルーがんばれー」

「テント村がついてるぞー」

「島ぐるみがついてるぞー」

「読谷村がついてるぞー」

「宜野座村がついてるぞー」

「那覇がついてるぞー」

「みんなでがんばるぞー」

「勝つまでがんばるぞー」

♪座り込め~ ここに ここに 座り込め~♪

 

とまあ、とても短く分かり易く、そして、参加型なのでした。

この真似をして、

「野党、 がんばれー」

「国民がついてるぞー」

「関西も がんばるぞおー」

「大阪市民も がんばるぞー」

「東京と連帯するぞー」

「京都と連帯するぞー」

「沖縄と連帯するぞー」

「戦争を させないぞー」

とかしたら、そして時々歌も歌ったらどんなに楽しかろうと

居眠りを反省しながら私は思ったのでした……。

 

 

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「海と風の宿のお客さん②」2015年7月9日(木)No.1397

2015-07-09 13:39:04 | 反戦平和

海と風の宿には稀に、こんな可愛いお泊り客もいました。

 

安倍政権が15日、16日に戦争法案を衆議院通過させようとしていると聞き、

このクーデター騒ぎのような日本の状況には心中穏やかでいられません。

しかし、自分にできること以外はできないので、

取りあえずは、沖縄の宿でのスタッフ体験を書き尽くしたいと思います。

 

大浦湾を前に望み、振り向くとヤンバルの森が迫る

名護市瀬嵩の「海と風の宿」は、

観光シーズンでもないので、客は大方が辺野古・高江に行く人たちでした。

その中で若者二人については先日書きましたが、

他にも、失業したのをきっかけに訪れた30代、40代、

また、定年退職した多くの方がたも辺野古闘争には参加していました。

ところで、中国では定年退職(男60歳、女55歳)以降、

人々が社会参加することは少ないと学生たちから聞いています。

特に女性はほぼあり得ないそうで(笑)、

私が57歳で中国江西省に初めて赴任したときには、

「先生はお婆さんなのに、こんな遠いところまできてえらいですね。」

「中国では先生のようなお婆さんは、毎日孫の面倒見て、

近所の人たちとお喋りして、散歩に行くのが幸せなのです。」

と言われ、ガクッとなったものでした。

その点、日本の『お爺さん・お婆さん』(笑)はかなり違いますね。

類型はあるものの、ワンパターンではありません。

海風に泊まった年配者はその中でも個性的な方が多かったです。

人生の輪郭がはっきりした人たちとでも言っておきましょう。

(私も客ではありませんが、その仲間に入れてもらえるでしょう)。

 

南極まで旅したバックパッカーでダイバーのチバさん、

この夏もウルムチからチベットの山に向かおうと考えているキサミさん、

ガスコンロまで持参して、いざとなれば野宿もできる出で立ちのZさん、

何人もの男性は二見入口のバス停から4キロ以上の道を

軽々と歩いて宿まで来ました(女性は圧倒的にレンタカーか、バスです)。

南極までロシアの船に乗せてもらって行ったというチバさんは、

辺野古ブルーのメンバーとして、毎月格安航空会社の飛行機でやって来ます。

7月もまた当然のように日焼けした姿を現すことでしょう。

6月、町会長の役目を果たすために地元に戻ったチバさんは、

なんと!海と風の宿にこんなものを送ってくれました。

 自分が作ったジャガイモ5種とさやいんげん、ピッコロという小さい胡瓜です。

沖縄とて野菜はそうそう安くありません。

それ以前に、お客さんが泊まった宿に贈り物をしてくれるということ事体、

滅多にないことです。

そういう意味でこのプレゼントは本当に嬉しかったですね。

私はお礼も書かないうちに、

その日の夕食に出し、皆で早速ジャガイモの食べ比べをしてみました。

それぞれ名前も教えてもらっていたのに、今は散逸して見当たりません。

ピンクのが冷めてもやわらかくて美味しかったことだけは覚えています。

 

さやいんげんは玉ねぎなどと一緒に炒めて、

金城商店のオバアのアドバイス通り、

何かの缶詰(コンビーフ?)だったかで味付けしました。

沖縄料理は、塩、ダシのもと、缶詰でほぼ味付けO.K.です

 

 次のスタッフは全く料理をしないというので、

少し残ったジャガイモは金城商店のオバアにもらっていただきました。

「これ、種イモにして畑で植えてみましょかね」

と、受け取ってくださいました。

来年、金城商店の商品棚には

ちょっと変わったジャガイモが並んでいるかも知れません。

 

 

 

 

 

 

 

 

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「7月7日、浜矩子さんの話を聞いた」2015年7月7日(火)No.1396

2015-07-07 23:38:34 | 反戦平和

1937年7月7日、

日中戦争の導火線となった盧溝橋事件が起きた日です。

中国では、この日や9月18日(満州事変の日)は特別な日として、

各地で行事をしたり、サイレンを鳴らしたりして歴史を振り返ります。

日本ではそういうことをしていませんね。

7月7日を七夕と同時に盧溝橋事件の日と思う日本国民は少数だと思います。

しかし、スル―してはならない加害の歴史の記念日です。

いくら都合の悪い歴史でも、それをなかったことにはできないのです。

 

そんな今日、私は『戦後70年 東アジアの未来へ!市民宣言発表』の会に

行ってきました。

そこで経済学者の浜矩子さんのお話があったのです。

直(じか)に聞く浜さんの声は、高くなく低くなく、太めで、

力があり、でも政治家のような話し方ではなく、あくまでも学者でした。

私は人の声や話振りを聞いてあれこれ想像するのが好きです。

今日もそうでしたが、それはさておき、

話の骨子を簡単にご紹介しますと、

①アホノミクス(浜さんは意図的に「アベノミクス」と言わずこう言います)と

安保政策の密接な関連について、

②次の70年をどう共に生きるのか、

ということでした。

ナルホド!と思ったことをメモします。

――――――――――――

①について

「安倍さんの安保政策はダメだが、アホノミクスはいいのでは?」と

ゆめゆめ思うなかれ。この二つの政策は彼にとって同じものであり、

表裏一体の関係にある。

「トリクルダウン」など、歴史的に一度も証明されたことがない幻の経済効果である。

「トリクルダウン」という言葉は、第二次世界大戦下のアメリカで生まれたもので、

「上を温めれば上から下に滴のようにちょろちょろとおこぼれがしたたり落ちる」

という当時の政権の発想が不遜であり、国民蔑視であるという主張の中で生まれた

批判的な意味合いの言葉であるのに、

それをそのまま「トリクルダウン効果がある」と使うこと自体が、

アホノミクスの厚顔無恥さのみならず、

誰のための方策であるか、どこを見ているのかをさらけ出している。

 

昨年初め、彼が年頭所感で3回も「取り戻す」と言ったその内容は、

強い日本を取り戻す

強い経済を取り戻す

誇りある日本を取り戻す

であるが、『強いもの、大きいもの、上つ方が温まればそれでよい』

というアホノミクスは、彼がある特定の層しか視野に入れていないことを示している。

また、強いこと、大きいことが国の基盤であるとし、

「誇り高いこと」イコール「強いこと」とすることは、

彼の幼児性を表現して余りある。

安保法制は現象としてアメリカ追随であることは当然押さえておくが、

しかし、安倍の野望はアメリカのために戦争できる国にするのではなく、

日本が大日本帝国になることであることを見てとらねばならない。

『戦後レジーム』とは日米安保体制そのものである。

安保体制を踏み台として、自らの野望を実現しようとしている。

彼の野望とは未来志向とは真逆、後ろ向きの「日本を取り戻す」ことである。

(安倍の未来は、我々の過去である

 

②について

私たちが、次の70年をともに生きる方策は何か。

本当の積極的平和主義を掲げ、実践することである。

戦争を放棄する以上の積極的平和主義はない。

〈〈そのための3つのポイント〉〉

①実現すべき1つのこと:私たちがしっかりと大人になること。

『今や子どもじみた振る舞いと決別するときがきた。』(聖パウロのコリント人への手紙)

大人と子どもの決定的な違いは、次のようなことである。

大人は他人の痛みが分かる。

大人は他人のために泣ける。

もらい泣きすることができるのが、大人の素養である。

クリティカルな意味で、大人の成熟さが今ほど問われている時はない。

加害の歴史に向き合うとはそういうことである。

ちなみに、経済学の父、アダム=スミスは「国富論」で、

『経済活動の本質は共感性を有する人間による活動である』と述べた。

(もらい泣きの経済学

②目指すべき1つの場所:正義と平和が抱きあう場所に到達しなければならない。

『慈しみと誠はめぐり会い、正義と平和は抱きあう。』(旧約聖書)

③整えるべき3つの道具:耳と目と手

耳―傾ける耳。どんなに小さく、弱く、遠くても救いを求める人の声が聞こえる耳。

目―涙する目。人の痛みを我が痛みとしてもらい泣きする目。

手―差し伸べる手。救いを求める人に差し伸べる手を保持すること。

「取り戻したがり病」の安倍の3つの道具は、

聞こえない耳・涙枯れた目・奪い取る手である。

「取り戻したがり病」は安倍のみならず、グローバル時代の病である。

それを超えるために私たちは、

大切な1つのことを実現し、

大切な1つの場所に到達し、

大切な3つの道具を整えなければならない。

ーーーーーー

大体こんな感じだったかな。

浜矩子さん、潔し!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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「基地に賛成の人ってどんな人?」2015年7月6日(月)No.1395

2015-07-06 16:53:22 | がんばろう沖縄

長年シアトルに住んでいるチエコさんから電話がありました。

アメリカでは沖縄の基地問題について、誰もな~んも知らないそうです。

5月末から6月初めにかけての翁長知事一行の訪米について多くのメディアは、

「成果がなかったから失敗だった」と断じましたが、

そもそも何も知らない人たちに基地問題の存在と本質をアピールしたこと自体、

大いなる成果だったと私は思います。

チエコさん自身、20代でアメリカに渡ってから早何十年、ずっとシアトルで暮らし、

沖縄問題について自分もほぼ何も知らないと語りました。

アメリカ在住のチエコさんのみならず、

実は、私も含め多くの本土の人間は沖縄の歴史と基地問題について、

知らないことだらけなのを痛感します。

そんな私達向けの基地問題啓蒙雑誌「PICNIC」というのがあります。

その中に下の漫画(作・Cliff Miyagiが掲載されていました

「『基地賛成派』ってどんな人たちね~?」

短いのによく分かる漫画です。

 

 

今も、辺野古基地建設工事のせいで大浦湾で漁をすることができなくなった

辺野古の漁師さんたちの中には、海の警備隊員として雇われて、

フロートの内側で一日ボーッと海を見て暮らす人もいるそうです。

その漁師さんも簡単に基地反対とは言えないでしょう。

分断と差別、それが沖縄の人々を引き裂いてきた

いつものパターンのやり口なのです。

表層だけを見ていては、ものごとの本質が分からないですね……。

 

(付録):今日の毎日新聞ニュースメールによれば、 

『安倍内閣の支持率は5月の前回調査から3ポイント減の42%、不支持率は同7ポイント増の43%で、2012年12月の第2次安倍内閣発足後初めて、支持と不支持が逆転した。政府・与党が衆院通過を急ぐ安全保障関連法案については、国民への説明が「不十分だ」との回答が81%に上った。』

ということで、これがアベの終わりの始まりであることを衷心より願うものであります。


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「ぼく達は戦争に行かない」2015年7月5日(日)No.1394

2015-07-05 22:15:17 | 反戦平和

辺野古の闘いに呼応するかのように、

安倍政権の戦争法案に反対する行動が高まりを見せていますね。

「海と風の宿」では忙しくてfacebookやtwitterもろくに見る暇がありませんでした。

大阪の自宅に戻って、

この間の動きをチェックしているときに一枚の写真が目に留まりました。

 

「ぼく達は戦争に行かないぞ」

と書いたスケッチブックを掲げている男の子の写真です。

見るからに聡明そうなこの男の子の張りつめた表情を見ているうちに、

涙が出てきました。

本当に戦争になったら、この子も殺されるかも知れないし、

この子が人を殺すかもしれない。

この子はそんな事態になることを全身で拒否しています。

今、拒否しないでいつするんだ、と大人たちに問いかけています。

 

戦争法案、

政府は15日の委員会採決、16日の衆院本会議採決を目指す模様です。

それぞれの地域で、自分のできる戦争法案反対のアクションをおこしましょう。

下は兵庫県の友人がメールで教えてくれた

「戦争させない・9条壊すな!総がかり行動実行委員会

(総がかり行動実行委員会)」緊急行動です。


1)

7月10日(金) 午前10時~午後5時 国会前座り込み(衆議院議員会館前)

7月14日(火) 午後6時30分~ 戦争法案反対!日比谷集会(日比谷野外音楽堂)


7月15日(水) 午後1時~午後5時 衆院議員会館前座り込み


午後6時30分~ 国会正門前集合 抗議闘争


7月16日(木) 午後1時~午後5時 衆院議員会館前座り込み


午後6時30分~ 国会正門前集合 抗議闘争


7月17日(金) 午後1時~午後5時 衆院議員会館前座り込み


午後6時30分~ 国会正門前集合 抗議闘争




2) 阪神間・関西では、一部ですが、

以下の集会・デモ・街頭宣伝行動が呼びかけられています。

7月10日(金) 戦争法案を廃案へ!集会・デモ 18時半 大阪・扇町公園(JR環状線「天満」南西3分)


7月12日(日) 阪神尼崎街頭宣伝行動 12時 阪神尼崎駅前


7月18日(土) アベ政治を許さない!市民デモKOBE 11時半 花時計前集合(神戸市役所北)

7月18日(土) 戦争法案反対1万人集会・デモ 17時 大阪・扇町公園 3方向へデモ


7月18日(土) 福島みずほ「戦争法案を斬る」 19時 尼崎中小企業センター(阪神「尼崎」北東4分)


7月19日(日) 改憲阻止市民フォーラム街宣行動 12時 JR大阪駅南

7月19日(日) 愛と平和の女子パレ 18時 大阪・阿弥陀池公園(地下鉄「西長堀」東へ3分)

      「もう我慢できない!女子リレートーク」 17時~21時 なんば高島屋前

7月26日(日) (仮)戦争法反対!自衛隊海外派兵反対集会・デモ 15時 伊丹・三軒寺広場(阪急「伊丹」東2分)

 

 

 


 

 

 

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「海と風の宿の辺野古ブルーたち」2015年7月4日(土)No.1393

2015-07-04 19:56:08 | がんばろう沖縄

海と風の宿はやんばるのゲストハウス(安宿)で、誰でも泊まれるのですが、

私がスタッフとして滞在した5月24日から6月末まではちょうど梅雨の時期でもあり、

観光だけのお客は少なかったです。

その代わりと言ってはなんですが、

場所が辺野古新基地建設工事の現場に近いので

辺野古のキャンプシュワブゲート前座り込みや、

カヌーに乗っての抗議闘争に全国から駆け付けた人々が

次々に宿泊していました。

ネットで見ると、そのような人たちのことを「サヨク」とか「反日」とかのレッテルを貼る、

あまりにも思考力のない人が日本に住んでいることに驚くのですが、

このブログでは私が見た、

その「サヨク」「反日」と呼ばれる人たちの真の姿にちょっと迫ってみたいと思います。


まずは辺野古ブルー(カヌー隊)メンバーの人たちです。

下は16泊の滞在後、広島の家に帰る直前の七海さん。

19歳のお嬢さんです。

毎日、午前と午後に海に漕ぎだしフロートを越えて海保に拘束され、

浜近くで解放されるという全然楽しくないことの繰り返しなのに、

彼女は早朝5時40分に長期滞在の先輩ミヤサカさんの車に便乗して出発します。

一度も休んだことはありません。

よくグナアを散歩に連れて行ってくれもしました。

瀬嵩の浜のゴミ拾いと分別も一緒にしてくれました。

 

ある日の夕食のことです。

メインディッシュに鶏肉を焼いて出すと、

七海さんはそれをお皿に一番最後まで残して、他のおかずを食べていました。

「あれ?鶏肉は苦手?」と聞くと、

「いいえ!美味しいのを最後まで取ってあるんです。」

と言うので(ああ、なんてカワイイ)と思わずにはいられませんでした。

彼女は家で(もちろん小さい頃のことでしょう)、

せっかく最後に食べようと残して置いた焼き塩鮭の皮を、

お父さんがぱくっと食べてしまったので拗ねまくり、

「もうご飯なんかいらんわ!」とむくれたことがあると語っていました。

 

どうして辺野古闘争に来たのか七海さんに聞くと、

初めは、お兄さんが「行って来い」と言ったからと言います。

お兄さんは来たくても農家なのでなかなか家を空けることができません。

七海さんはちょうど今、フリーターなので時間はたっぷりあるから…と。

今回は2回目の辺野古です。

前回、初めての時はただ、お兄さんに勧められたし、自分も

(沖縄が好きだから~)というお気楽な気持ちだったそうですが、

座り込みをしている人たちを見て、(私も一緒に何かしたい。できないだろうか)

という思いが湧いてきたそうです。

「テント村の女王」島袋文子さんを筆頭に、

座り込みをしている人たちの多くは60代、70代以上のオジイ、オバアです。

その人たちは到底「サヨク」とか「反日」で括られるような人間ではありません。

ただただ、沖縄の戦後70年にも及ぶ基地の犠牲に憤怒し、

この状態を次の世代に引き継がせまいという一心で座り込み、

道路に伏して抵抗しています。

本土の馬鹿野郎どもが事実を知ろうともせず、嘘八百の流言を言おうとも、

現場に来れば、何が真実なのかが分かります。

 

辺野古ブルーのメンバーが海保のゴムボートから降ろされ、

瀬嵩の浜に戻ってきたとき、それを迎える島ぐるみ会議の中には、

メンバーに手を合わせる年配の人もいました。

私は「サヨクはもういい、地元の人たちの本心を聞きたい」

とネットに書き込んでいた者どもの愚かさを思わずにはいられません。

反基地闘争はオール沖縄の闘いなのです。

地元では、こうしたネットの排他的、一面的、差別的思考の放つ腐敗臭を、

一度も感じることはありませんでした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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「海と風の宿の風雅なお客」2015年7月3日(金)No.1392

2015-07-03 20:30:02 | がんばろう沖縄

 

 月桃の花咲く海と風の宿には、

一般のホテルとは一味も二味も違うお客が宿泊します。

「金払ってんねん、わしゃ客やねんぞ」といった態度はどのお客さんにも見られません。

それはスタッフとして一番ありがたいことでした。

さらに一歩進んだ「参加型お客」とでも言えそうな人々が、

次々と押し寄せてこの宿を盛り立ててくれるのです。

 

その一人が下の中島さんです。

彼は2月にもこの宿に泊まったのですが、

そのとき、台所の包丁の切れ味が鈍いことがいたく気になったそうで、

この6月に再度宿泊した際には、何とカバンから砥石を取り出し、

台所に行ってシュッシュッと研ぎだすではありませんか。

お蔭様で私は夕食作りがたいへん楽になりました。

その中島さんが、私が宿を離れる何日か前に、

1mほどもある立派な太刀魚を持ってきてくれました。

海と風の宿を発った後、仲間とアパートをシェアして暮らしつつ、

辺野古の座り込みを続ける中島さんは、

釣りを趣味とする風雅な人でもあったのです。

太刀魚など触ったこともない私のために、彼はトントンと手際よく魚をさばき、

切り身にしてくれました。

 この切り身は冷凍され、私が発つ前夜の最後の晩餐に、

「太刀魚のムニエル」としてディナーのメインディッシュになりました。

焼く途中、フライパンの中でプクプクと膨らんだその太刀魚は、

決してお世辞ではなく、私がこれまで食した太刀魚の中で最も美味しかったです。

基本的には素泊まりの宿ですが、

辺野古に駆け付けた長期滞在客のために

夕食を300円で提供していました。

前のスタッフ、ナオコさん&エリカさん親子や、ミドさん&ジョニーご夫婦が

されていたことを私も踏襲したのです。

片づけは全部お客さんがやってくれました。

食事をともにしながらお喋りをするお客さんたちは、あっという間に

打ち解けて交流の輪が広がりました。

ドミトリー(相部屋)2000円、個室3500円で、

晩御飯が300円とは、なかなかいい宿ではありませんか(笑)。

もちろん自炊しても構いません。

下の写真はほぼ食べつくした後のゆんたくでくつろぐお客さんたち。

 

中島さんの身に最近とんでもないことがありましたが、

彼のことですから、きっと何事もなかったかのように

今日も座り込みの後、夜釣りを楽しんでいることでしょう。

私は今度はお客としてこの宿を訪れたいと思っています。

そのときには、辺野古新基地建設が中止されていることを心から願います。

〈海と風の宿〉 沖縄県名護市瀬嵩182(瀬嵩のバス停から徒歩5分)

          予約:090-7162-1953(9時から20時まで)

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キャンプシュワブゲート前で2人逮捕!2015年7月1日(水)No.1391

2015-07-01 11:05:14 | 反戦平和

昨日の朝、ちょうど私が瀬嵩のバス停で名護行きのバスを待っている頃、

キャンプシュワブゲート前では二人が逮捕されました。

さっきtwitterでそれを知った私は、急ぎ、沖縄県警に抗議のメールを送り、

名護警察署に電話で即時釈放を求めました。

今は瞬時も行動をためらってはいられません。

全国から抗議の声を沖縄県警、名護警察署に届け、

一時間でも早い解放を勝ち取りましょう。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 

 ①沖縄県警:TEL(#9110もしくは098-863-9110)警察本部警察安全相談係

opinion@police.pref.okinawa.jp 県警へのご意見・ご要望・苦情等

②名護警察署:TEL(0980)52-0110

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 

 ↓琉球新報


2015.7.1日の朝。昨日は、いわれなき暴力に抗議していた仲間が逮捕されました。昨夜のミーティングで、彼らの想いを共有すること。新基地建設を止める行動を停滞させないことを確認しました。みんなで力を合わせて、故郷の未来を守りましょう!

埋め込み画像への固定リンク

 

辺野古ゲート前から中継 / 辺野古ゲート前

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