毎日がちょっとぼうけん

日本に戻り、晴耕雨読の日々を綴ります

「自由と平和のための京大有志の会『声明書』」No.1406

2015-07-16 15:26:03 | 反戦平和

人々に力を与える言葉には〈真実〉という背景があります。

―生きる場所と考える自由を守り、創るために、
私たちはまず、思い上がった権力にくさびを打ちこまなくてはならない。―

で終わる「自由と平和のための京大有志の会」の声明書は、

一行一行に真実があります。

私はこの声明書の言葉を丸暗記したいと思います。

この声明の文言は、あの「I have a dream」(Martin Luther King Jr.)同様、

一人分の力しか持たない私のような人間にこそ力を与えるものです。

言葉を交わし、言葉で考え、言葉を吟味し、言葉に耳を傾けてきた人たちが持つ、

真実の言葉が持つ豊かさがここにはあります。

 

ーーーーーーーーー声明書(自由と平和のための京大有志の会)

日本語・中国語・英語

 

戦争は、防衛を名目に始まる。
戦争は、兵器産業に富をもたらす。
戦争は、すぐに制御が効かなくなる。

戦争は、始めるよりも終えるほうが難しい。
戦争は、兵士だけでなく、老人や子どもにも災いをもたらす。
戦争は、人々の四肢だけでなく、心の中にも深い傷を負わせる。

精神は、操作の対象物ではない。
生命は、誰かの持ち駒ではない。

海は、基地に押しつぶされてはならない。
空は、戦闘機の爆音に消されてはならない。

血を流すことを貢献と考える普通の国よりは、
知を生み出すことを誇る特殊な国に生きたい。

学問は、戦争の武器ではない。
学問は、商売の道具ではない。
学問は、権力の下僕ではない。

生きる場所と考える自由を守り、創るために、
私たちはまず、思い上がった権力にくさびを打ちこまなくてはならない。

自由と平和のための京大有志の会

声明书

战争,始于防卫的名目。
战争,给兵器工业带来财富。
战争,瞬间便失去掌控。

战争,结束永远比发动困难。
战争,不仅给士兵、也给老人和孩童带来灾难。
战争,不仅给身体、也给心灵刻上深深的创痕。

精神,不应是被操控的对象。
生命,不应是被摆布的棋子。

大海,不应被军事基地侵占。
天空,不应被战斗机的噪音污染。

我们愿活在以催生新知为荣的“特殊”国度,
而不愿活在将流血当作奉献的“普通”国家。

学问,不是战争的武器。
学问,不是生意的道具。
学问,不是权力的奴仆。

为了维护和创造生存的场所、思考的自由,
我们必须首先阻止权力的跋扈。

京都大学自由与和平维护者会

 

  Appeal

A war begins under the name of defense.
A war benefits the weapon industry.
A war comes out of control immediately after it begins.

A war is more difficult to be finished than to be begun.
A war hurts not only soldiers but also the elderly and children. 
A war damages the body, and goes deep inside the heart.

The human spirit is not to be manipulated.
Human life should be owned by nobody but oneself.

The sea should not be swamped by military bases. 
The sky should not be defiled under the roars of war crafts.

We wish to live in a unique country that is proud of its wisdom, rather than a ‘normal’ country that esteems military contribution.

Scholarship is not a weapon of war.
Scholarship is not a tool of business.
Scholarship is not to serve power.

In order to protect and create a forum to live with the freedom to think, we must wholeheartedly strike the conceited government.

Kyoto University Campaign for Freedom and Peace
 
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

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「今からこそ沖縄に学ぼう」2015年7月16日(木)No.1405

2015-07-16 01:17:12 | 反戦平和

与党(自民・公明)による特別委員会強行採決は、

何をやっても自分たちはO.K.だ、

自分たちは何の(誰の)規制も受けることなく、

自由自在にこの国を支配できるんだ、

と思いあがった者どもの姿を余すところなくさらけ出しました。

しかし、舐められまくって日夜ごまめの歯ぎしりをしてきた私たちに、

今、天が光を注ぎ始めた気がします。

今まで芥子粒ほどにしょぼかった私たちの抵抗の力が繋がりつつあるのです。

15日夜、国会周辺は6万人を超えたとのこと(出入り含めて10万人だと)!

名古屋もたくさんの人たちが集まったそうです。

私が娘と出かけた大阪キタの中心地梅田のヨドバシカメラ前もすごかったです。

 

大阪駅前にこんなに大勢政府に反対する人たちが集合したのは、

私の記憶では、1970年代初頭以来かと思います。

 

ヨドバシカメラの別のコーナーでも大人たちのグループがスピーチしていて、

そこにも何百人も集まっていましたが(下の写真)、

JR大阪駅真向かいのSEALDsの街宣はスゴイとしか言いようがありません。

娘にも言っていたのですが、なんぼ中高年が地味にコツコツ訴えても

メディアは無視し、道行く人は蝋人形のように固い表情を作り、

かかわり合いにならないように、足早に去って行くのが常でした。

ところが、この間彗星のように現れた若者集団のSEALDsとSADL(関西のみ?)、

彼ら・彼女らがシーンを変えました。

 

今まで、「年寄り左翼」とレッテルを貼られ、唇をかみしめつつ、

それでも死ぬまで頑張るしかないと涙を拭って(笑)、

がんばってきた私たちにとって、

とうとう、若いもんたちが立ち上がってくれたことは、心底嬉しいです。

さらに彼女ら・彼らのスピーチを聞いて、嬉しさが倍増しました。

「自分たちの次の世代が戦争で苦しむことのないように」

と、平和を次世代にパスしようとしているのです。

私たち「年寄り」のがんばる根拠もそれに尽きるので、

この子どもたちも、人間の歴史を健気に引き受けてくれているんだ、と思い、

心が熱くなりました。

政府の蛮行に対決の意思を再度確認すると同時に、

新たな仲間の出現にとても勇気づけられた夜でした。

しかし、この高揚した気分が収まったとき、

私たちは沖縄の「勝つまで絶対諦めない!」辺野古新基地建設反対闘争の

堅忍不抜の精神に学び、ふんどしを締め直さなければならない時が

必ず来ると思います。


ツイッターに下のような書き込み・写真があったのでここに転載させてもらいます。

――――――――――――――――――――

ヨドバシ梅田前。扇風機買いに来て、たまたま出くわしたSEALDs関西反戦スピーチ。 自分の言葉を理路整然と音楽に乗せ、マナー遵守に努める学生たち、静かに聴き入る大勢の老若男女。 こんな街頭演説、初めて観る。 かっこいい。 嬉しい。

埋め込み画像への固定リンク

SEALDs:STUDENTS EMERGENCY ACTION FOR LEVERAL DEMOCRACY

SADL:SMALL AXE FOR DEMOCRACY AND LIFE―BOB MARLEYのSMALL AXEより

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