特攻隊をはじめ、先の戦争で亡くなった戦死者の方がたを
安倍政権は「英霊」と讃えますが、戦死者たちは
「そんな美辞麗句を並べなくていいから、無駄死にさせられた命を返せ」
と言いたいと思います。
戦死者は兵隊に取られ、
他国まで行って加害者にさせられ、あげくに死んだのです。
命令した上官の多くは戦争が終わると死なずに日本に戻ってきて、
その命を全うしたというのに。
靖国神社参拝の議員たちが言うように、
日本は亡くなった「英霊」のお蔭で戦後発展してきたのでしょうか。
そうではないでしょう。
敗戦直後の焼け跡から立ち上がって
子どもを産み、育て、一生懸命働いて、未来に希望をつなぎ続けてきたのは、
戦争を生き延びた者たちに他なりません。
戦死者たちだって、どれほどそうしたかったことでしょうか。
若い命を国家にもぎ取られた若者たちは犠牲者以外の何ものでもありません。
「英霊」などと、命と引き換えに美辞麗句で飾られて
死者が満足できるはずがない。
私はそう思います。
SEALDsの学生が読んで泣いた86歳の方の記事を読みました。
私も泣けてきました。
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ところが、こんなコメントを寄せる人もいるのです。
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これを読んで、そうなのかと思う人もいるかも知れません。
「予科練が特攻をめざしたことは歴史的に無い」
「この投稿者の年齢とも合いません」
などと、断定的で自信満々な書き方ですから。
しかし、念のためwikipediaを見れば、
歴史的にないどころか、『昭和19年に入ると特攻の搭乗員の中核としても、多くが命を落としている。』の文言があります。
また、年齢についても『応募資格は高等小学校卒業者で満14歳以上20歳未満』と明記されています。元予科練の加藤さんは今86歳、ということは『昭和19年』には15歳でした。年齢と合います。
ちょっと調べれば、分かるのに、
どうしてこうした嘘を堂々と自信に満ちて書くのでしょう。
これこそ今のネット文化の腐敗的側面だと思います。
でも、即座に反論コメントも寄せられていました。
意図的に(誹謗中傷して『英霊』路線を貫くために)史実を捻じ曲げる
そのクセを何とかしないと、
本当に日本の恥です。
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Hiroshi Matsuura そんなことはありません。この記事の内容は間違っていません。私の父は、昭和19年に松山の予科練航空隊に入隊し、兵隊時代のことは、入隊したその日から最後の除隊の日まで日誌に残っています。昭和19年、昭和20年に志願した者は、確実な死を覚悟して入隊したのです。
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瓜生 達哉 記事については私も保証します。私の父も山陰の美保航空隊に予科練(15期大陸甲飛会)で入隊しました。死地に赴く気概で旧制中学を繰り上げ卒業してまで入隊したにも拘わらず日本軍は既に戦闘能力を失い日々塹壕堀をさせられて終戦を迎えてしまったと話していました。
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