マンション管理士日記

地域を守る:マンションと地域の融合

江戸の話

2006年07月23日 | 喜働

「江戸人」 について読んだ話です。

江戸時代。 朝飯前のひと仕事。 それは、向こう三軒両隣に声を掛けること。 母子家庭、父子家庭、独居高齢者。 暮らしの中で困ったことが起きていないか様子を見て、その手当をするというのが日課でした。 もちろん、浮き世の義理で無報酬。

朝ご飯を食べたら、生活のために働いて金を稼ぎます。 職種にもよりますが、「江戸っ子は3~4時間しか働かなかった」 らしいです。

昼食が済んだ午後からは、人のため、町のために働きます。 「はた(傍)を楽にする」 。 今で言うボランティアに精を出したそうです。

夕方は、夏なら皆で一斉に打ち水をして、明日も元気に働くために備えました。 「あそび」 に引っかけて、これを 「明日備(あすび)」 といい、リフレッシュの時間だったようです。

よく働きよく遊びストレスをためないというのが江戸の暮らしだったようです。 そして、人物の評価は、午後の 「傍を楽にする」 働きの多い少ないで決まったそうです。

地位や財産ではなく、自分以外の人や世間のために働くことに人間の価値をみる。 江戸の良さを思うに、拝金主義の昨今に疑問を感じます。

一日に3~4時間の勤務で、とは行きませんが、「はたを楽にする」 気持は実践していきたいものです。