超高層マンションの計画は、設計前に自治体の環境アセスメント(周辺環境への影響評価)に通らなくてはならないのです。
高さや戸数、色彩はこのアセスメントで決まります。 建設費は、どうしても下方硬直性があります。
競争は激しくなる一方です。 特にターゲットの30代半ばの 「団塊ジュニア」 の取り込みには、どのディベロッパーも必死です。
このため、建設費は抑えられます。 ゼネコンの利益率は2%を切るという話もあります。
その過程に、構造設計の偽装が存在したのでしょうか? 各地の高層マンションを見る度に、安全性の問題が脳裏をかすめます。
多くの分譲マンションでは、完成前にモデルルームを作って、いわゆる 「青田売り」 を行います。 モデルルームでは、別料金のオプションが多用されています。
夢を見せるための多くの 「仕掛け」 が施されているのです。
少し冷静になって。 見えない部分にも注意を払いましょう。 どんな構造か。 安全性は? 設計は?
と言っても、設計図面を見て判る人は少ないでしょうね。
最近は、設計性能評価と建設性能評価を申請して取得するマンションも増えています。 2つの 「住宅性能評価書」 を取得すると、万一の建設トラブルが発生した場合に、指定住宅紛争処理機関に申請して、調停や仲裁をしてもらえます。
モデルルームだけで判断せず、「標準仕様」 はどんな居室なのかを確かめた方が良いですよ。 もちろん、安全性も。