マンション管理士日記

地域を守る:マンションと地域の融合

管理会社への不満

2006年07月26日 | マンション管理士

理事さんから受ける相談で。 内容を要約すれば、殆どが今の管理会社の悪口、というケースが目立ちます。

「管理会社は住民の見方なんですよ。それが当然なんです。」 と、ごく普通のことを話すだけで理事さんの目が輝いてきます。 やっと、自分達の主張を理解してもらえる… そういう感じです。

親会社(ディベロッパーです)の方だけを見ている。 住民や管理組合の希望は全く無視、または解決を引き延ばす。 色々な問題は隠そうとする。 特に建物・設備の欠陥は一切認めようとしない。 それが今の管理会社。 何の為の管理委託費なんでしょうか?

切々と訴えられると、胸が痛みます。

この状態は、とってもまずいですね。 強い管理組合になる必要があります。 区分所有者と住民の代表として、意識転換しないといけません。

皆さん方には、問題点を解決できる権利があるんですよ。 皆さんの管理費から管理委託費は支払われています。 権利を主張すべきですよ。 それを個々に言うのではなく、管理組合の決議として主張し、回答を求めましょう。

もちろん、管理会社との良好な関係づくりは大切ですね。 しかし、あくまでも管理会社がプロとして業務遂行することが先決問題です。 それが出来た上での関係づくりですよ。

場合によっては、問題を抱えた管理会社を変更することも出来るのですから。

今の課題を整理して、必要に応じてアンケートの実施を勧めます。

「他の住民の方々は、あまり危機意識を持たれていないようで…」

「課題の明示や、アンケートを実施することで、徐々に皆さんの関心度合いも高まりますよ」

夜も更けましたが、理事さんの熱意は高まって相談は続くようです。