2024年11月10日(日)、東灘区で行われたシンポジウム「住吉宮町古墳群と百舌鳥・古市政権」に
参加するために東灘区文化センターに来ていました。
当日の昼休みに本住吉神社を訪問した時に表題の碑を見つけたので写真紹介します。
上の写真はイニエスタ来日の碑です。
碑文には次のように書かれています。
「イニエスタが われらに伝えるサッカーは 超ロングフリックパス
イスパーニャの魂振り 屋 繁男」
この碑文を作ったのは歌人の屋繁男さんです。
2020年2月に奉納されました。
昨日(2024年11月13日)の神戸新聞の朝刊でイニエスタ選手の引退試合が本年12月15日に
東京の味の素スタジアムで行われると報道されていました。
関連サイト:
2010年のワールドカップ南アフリカ大会で優勝も経験したアンドレス・ イニエスタさんは
2018年から5年余り、J1のヴィッセルでプレーしてチームに初のタイトルをもたらしたほか、
世界トップレベルのテクニックをいかんなく発揮して日本でも多くのファンを魅了しました。
2023年にヴィッセルを退団し、UAEのチームでプレーしていたイニエスタさんは、
今年40歳になり、10月に現役引退を表明されていました。
2020年東京五輪・パラリンピックのメイン会場となる国立競技場で1月1日、
サッカーの第99回天皇杯決勝が行われヴィッセル神戸が初優勝しました。
上の写真はその時のヴィッセル神戸のイニエスタ主将
上の写真は2020年2月8日(土)、埼玉スタジアムで行われたFUJI XEROX SUPER CUPで
優勝カップを手にしたヴィッセル神戸のイニエスタ主将
上記の件、神戸新聞の報道にリンクしておきます。
せっかくの機会なので本住吉神社についても基本情報などを記して筆を置きます。
上の2枚の写真は2024年11月10日に撮影の拝殿と本殿
本住吉神社の基本情報
住所:神戸市東灘区住吉宮町7-1-2 TEL:078-851-3746
御祭神:表筒男命(うわつつおのみこと)、中筒男命(なかつつおのみこと)
底筒男命(そこつつおのみこと)の住吉大神の三柱
神功皇后(おきながたらしひめのみこと)
御利益:海上・航空の安全、安産、
創建:摂政元年(201)
大阪の住吉大社の創建年は摂政11年(211)なので約10年早く本住吉神社が創建
されていたと日本書紀 巻第九に記載の大津淳中倉長峡(おおつのぬなくらのながを)を
莵原郡住吉であると本居宣長が比定しています。
大阪の住吉大社は第16代の仁徳天皇(在位313-399)の頃、本住吉神社の三神を移された
神功皇后は第14代仲哀天皇の后で、八幡大神として祀られている応神天皇の母の
息長足姫命(おきながたらしひめのみこと)と言われる伝説の人物です。
基本情報の摂政元年を201年としたが仁徳天皇の時代の363年とする説もあります。
この説を採用した場合、大阪の住吉大社の創建は373年になります。
本住吉神社の由緒などをもう少し詳しく記述します。
神功皇后が三韓遠征の帰途、難波に向かう神功皇后の船がぐるぐると廻り進まなくなった。
務古(むこ)の湊に引き返して卜(占い)をすると、天照大神を廣田(西宮の廣田神社)、
稚日女尊(わかひるめのみこと)を活田(神戸市中央区の生田神社)に、事代主尊
(ことしろぬしのみこと)を長田(神戸市長田区の長田神社)そして表筒男命、中筒男命、
底筒男命の三神を大津淳中倉長峡に祀れば航海を守護するとの御神誨(ごしんかい)=
(お告げ)があったので、それぞれ神主を選んで祀らせた。
大津淳中倉長峡の地が莵原郡住吉であり、大阪の住吉大社には後にここから移されたもの
であるために、こちらを本住吉と呼ぶと伝えられています。
江戸時代に入り尼崎藩の初代藩主・戸田氏鉄が元和6年(1620)8月に社領として田地
六反を寄進したのを先例に、尼崎藩は代々田地六反を社領として安堵してきた。
この時、「住吉大神を大津渟名倉長狭(おおつのぬなくらのながお)に祀れ、そこで行き交う船を看ん」とおつげがあったので、神功皇后は住吉大神をこの地(神戸市東灘区)に鎮めた。