2023年1月18日(水)、書寫山圓教寺で「修正会 鬼追い会式(しゅしょうえ
おにおいえしき)」が行われました。
今回の修正会の様子を写真紹介します。
修正会 鬼追い会式を観たのは2016年に続き2回目です。
書写山円教寺への訪問は3回目(初訪問は2009-6-28(日) )
前回は本堂・摩尼殿 で観覧しましたが今回は白山権現(十一面堂)での観覧だけとし、
その後は境内の散策にあて本堂・摩尼殿には入場しませんでした。
前回の訪問記ブログにリンクしておきます。
白山権現での鬼追い会式
上の写真は白山権現の前の舞台で行われた毘沙門天の化身とされる赤鬼(若天護法童子)の踊り
撮影:2023-1-18
上の2枚の写真は不動明王の化身とされる青鬼(乙天護法童子)の鬼追い会式の舞
撮影:2023-1-18
上の写真は赤鬼と青鬼の揃い踏み
撮影:2023-1-18
動画でも添付しておきます。(下の動画2件)
書写山圓教寺での修正会 鬼追い会式 on 2023-1-18 その1
書写山圓教寺での修正会 鬼追い会式 on 2023-1-18 その2
上の写真は鬼追い会式が行われる会場の白山権現前の前殿(舞殿)
地元の小学生の見学者が非常に多い。
撮影:2023-1-18
魔尼殿での鬼追い会式
上の写真は白山権現から魔尼殿に向かう「鬼追い会式」の鬼などの一行
出典:2023年1月7日 9:00~SUNテレビで放送の「はりまサタデー」
上の2枚の写真は魔尼殿で行われた修正会(鬼追い会式)の様子
出典:2023年1月7日 9:00~SUNテレビで放送の「はりまサタデー」
上の写真は魔尼殿での修正会(鬼追い会式)の最後に配布される鬼の箸
鬼の箸は夫々の家に持ち帰り高い場所に置いておくと魔除けになるそうです
出典:2023年1月7日 9:00~SUNテレビで放送の「はりまサタデー」
書写山圓教寺魔尼殿で行われた修正会(鬼追い会式) on 2016-1-18
圓教寺の基本情報
円教寺(えんぎょうじ)の基本情報
住所: 兵庫県姫路市書写2968 TEL: 079-266-3327
宗派: 天台宗(別格本山) 御本尊: 釈迦如来(重要文化財)
創建: 966年 開基: 性空上人
西国三十三所の第27番札所 札所観音は、摩尼殿の「如意輪観世音菩薩」
拝観料: 500円(入山志納金)バス利用の場合は1,000円(入山志納金を含む)
拝観時間: 8:00 - 17:00
鬼面と護法堂
上の写真は2023年1月7日 9:00~SUNテレビで放送の「はりまサタデー」で
紹介された鬼面。
鬼追い会式で用いられる鬼面であるが大正10年(1921)12月28日に摩尼殿が消失
した際、鬼面を含め什器、備品もすべて灰となってしまいました。
翌大正11年東京美術学校教授であった高村光雲と六角紫水に原型と乾漆を依頼し
大正12年(1923)2月初旬に完成した。
鬼面には角はなく上述したようにあくまでも神の化身である護法童子である。
若天、乙天というのは圓教寺開祖(966)の性空上人に九州時代より仕えた童子で
性空上人39歳の時、法華経を暗誦していると突如として乙若二人の童子が出現
したという伝説が残っています。
寛弘4年(1007)性空上人の入寂後、乙天・若天の両護法童子(不動明王・毘沙門天)
を山の鎮守として祀られました。奥之院開山堂の右手護法堂がその鎮守社です。
書写の鬼は「正義の鬼」である。
修正会において、赤、青二匹の鬼が独特の激しい所作を繰り返し、五穀豊穣、
天下泰平、無病息災を祈ります。
上の2枚の写真は護法堂と現地説明板です。
撮影:2023-1-18
護法堂の左手は若天社(赤鬼)、右手は乙天社(青鬼)
現在の建物(重文)は永禄2年(1559)に再建されたもので昭和37年に続き
平成25~26年に屋根の葺き替え工事と修理工事が施工されています。
創建は円空の弟子の延照と考えられています。
摩尼殿と修正会の飾りつけ
円教寺摩尼殿(如意輪堂) 現在本堂となっている。
康保3年(966)性空上人が瑞雲に導かれ書写山へと登り、草庵を結んだことに
始る大禄元年(970)の創建と伝えられている。
昔この地に桜の木があり、天人が舞い降りて「福首生木如意輪----」と言葉を
唱えて礼拝しているのを見て、性空上人がその成木に如意輪観世音を刻まれた。
これが本尊となった。
摩尼殿の名前は承安4年(1174)後白河法皇から頂戴した名前です。
現在の建物は大正10年(1921)12月28日に全焼し、昭和8年(1933)に
再建されたものである。
上の写真は摩尼殿の遠景。 撮影:2023-1-18
京都の清水寺と同じ懸造り(舞台造り)で設計者は武田五一、
大工の棟梁は伊藤平左衛門で昭和8年(1933)4月に落慶入仏法要が行われたそうです。
総工費は100万円(現在価値換算で約20億円)。
上の写真は圓教寺摩尼殿(如意輪堂)内の飾りつけ
撮影:2023-1-18
英賀西村中と表記されていますが英賀才村中と同意と解釈しました。
長押(なげし)に英賀の才村奉納の一斗の鏡餅(3枚)と天井から桜の花に
見立てた造花の串77本。
鏡餅に関わる言い伝えで、円教寺の僧が才村を通った時に悪者に襲われ
身代わりになった犬の供養のため餅を奉納するようになったという。
造花の串(鬼花)が桜の花と言われるのは本尊の如意輪観音が桜の木で
作られたことに由来する。
昔この地に桜の木があり、天人が舞い降りて「福首生木如意輪----」と言葉を
唱えて礼拝しているのを見て、性空上人がその成木に如意輪観世音を刻まれた
上の写真は魔尼殿内の如意輪観音像
出典:2023年1月7日 9:00~SUNテレビで放送の「はりまサタデー」