2016年7月23日、14時~15時30分表題の企画展の解説をする歴史講演会が
神戸市埋蔵文化財センターであり聴講してきましたので企画展の展示内容
について写真紹介します。講演者:井尻格 氏
上の写真は夏季企画展「こうべ発掘ニュース 最新号」の看板
上の写真は神戸市埋蔵文化財センター夏季企画展「こうべ発掘ニュース 最新号」
のリーフレット。
上の写真は平成28年度神戸市埋蔵文化財センター企画展の開催予定です。
上の写真は夏季企画展「こうべ発掘ニュース 最新号」の展示会場の遠景
1.はじめに
今回の展示は平成23年度から平成27年度に発掘調査がされ発掘調査報告書が
刊行されたものや重要な遺跡がピックアップされています。
2.街なかから弥生時代のムラとお墓を発見
(1)大開遺跡
報告書 :
http://sitereports.nabunken.go.jp/ja/11231
上の写真は大開遺跡と北青木遺跡の出土品展示
上の写真は大開遺跡の展示
上の写真は大開遺跡1次調査地(昭和63年)で弥生時代前期前半の環濠集落を確認
平成25年度に実施の第14次調査においては弥生時代前期後半の環濠集落を確認
多量の弥生土器と石器、木製品、人骨が出土
下の2枚の写真は出土状況と人骨の展示
(2)北青木遺跡
報告:
北青木遺跡第7次発掘調査報告書
上の写真は北青木遺跡の展示
上の写真は北青木遺跡の出土状況
弥生時代中期及び後期の方形周溝墓と円形周溝墓が出土
(3)祇園遺跡
上の写真は祇園遺跡の展示
上の写真は祇園遺跡の説明パネル。
3.古墳時代人が描いた龍
(4)雪御所遺跡
上の写真は雪御所遺跡の展示
上の写真は雪御所遺跡の第4次調査(平成25年度)で出土の「龍」が線刻
された絵画土器です。
上の写真は神戸市須磨区大手町遺跡から出土の「龍」線刻の絵画土器
(参考展示)
神戸市内の絵画土器について整理しておきます。
鹿・・・新方遺跡、楠・荒田町遺跡
魚・・・花隈城跡
龍・・・郡家遺跡、大手町遺跡
4.小さな古墳と石で囲った棺
(5)住吉宮町遺跡
報告書:
住吉宮町遺跡(第17次・第18次)
上の写真は住吉宮町遺跡の展示と説明パネル。
上の写真は住吉宮町遺跡第50次調査地点(平成24年度調査)遺跡の全貌
上の3枚の写真は住吉宮町遺跡第50次調査遺跡と石で囲った棺
(6)唐崎城跡・尼崎学園古墳群
上の2枚の写真は唐崎城跡・尼崎学園古墳群の展示
上の写真は空撮による調査区・古墳群合成図
上の写真は唐崎城跡・尼崎学園古墳群の4号墳の石室
5.福原京に暮らした貴族の館とお墓がみつかる
(7)祇園遺跡
上の写真は祇園遺跡の展示
上の写真は祇園遺跡の空撮写真
上の写真は祇園遺跡から出土の墨書土器
上の写真は祇園遺跡の墨書土器「桑野」から邸宅の持ち主を探る
出典:平成27年度神戸市埋蔵文化財センター第6回歴史講演会(2016-3-5)
結論として筑前守、肥後守の平貞能邸又は阿波民部大夫重能邸
(8)楠・荒田町遺跡
平成24年度 第53次調査 マンション建設に伴う調査。
土師器・須恵器・瓦器椀・青磁碗・和鏡・白磁合子・刀子
上の写真は楠・荒田町遺跡の説明パネル。
上の写真は祇園遺跡から出土の平家関係者の墓
6.幻の兵庫城、ついにその姿を見せる!
(9)兵庫津遺跡
上の写真は兵庫城石垣の切り取り展示
上の写真は兵庫城の説明パネル。
兵庫城は戦国時代の天正8(1580)年、織田信長の家臣、池田恒興が
兵庫津内に築城。兵庫城は荒木村重の花熊城を解体し、その用材を用いた
との記録がある(『花熊落城記』1732年)。
その後、天正11年(1583) 池田恒興の美濃へ転封に伴い兵庫と尼崎が
三好(豊臣)秀次に与えられる。さらに天正13年(1585) 羽柴秀吉の
直轄領となる。片桐且元が代官となり、「片桐陣屋」と呼ばれる。
元和3(1617)年、尼崎藩領の「兵庫陣屋」となり、明和6(1769)年、
江戸幕府直轄領の「勤番所」となった。
上の写真は講演会のプジェクター表示で説明の兵庫城関連の遺跡
関連ブログ:
兵庫勤番所
兵庫津遺跡第62次調査 2015-3-28現地説明会 兵庫城 天守台跡発見
兵庫城
上の写真は兵庫津遺跡第62次調査(平成26年度)の出土品の展示
関連ブログ:
兵庫津遺跡第62次調査 現地説明会 on 2014-6-28