近江八幡のヴォーリズ建築のシリーズの第6回で近江八幡市立資料館の
写真を紹介します。
以下、過去のシリーズ記事にリンクしておきます。
第1回 近江八幡のヴォーリズ建築 on 2019-3-27 その1 アンドリュース記念館
シリーズの第1回はヴォーリズが初めて建築設計したアンドリュース記念館について
紹介しました。但し、表題はGoing Nuts アンドリュース記念館での飲食となっています。
第2回 近江八幡のヴォーリズ建築 on 2019-3-27 その2 近江兄弟社学園 教育会館とハイド記念館
第3回 近江八幡のヴォーリズ建築 on 2019-3-27 その3 ヴォーリズ記念館(旧ヴォーリズ住宅)
第4回 近江八幡のヴォーリズ建築 on 2019-3-27 その4 クラブ ハリエ 日牟禮カフェ
第5回 近江八幡のヴォーリズ建築 on 2019-3-27 その5 近江八幡教会
近江八幡市立史料館の基本情報
住所:近江八幡市新町2-22 TEL:0748-32-7048
開館時間:9:00~16:30 休館日:月曜日(祝日の場合は翌日)
入館料:市立資料館(郷土・歴史民俗)・旧西川家住宅(共通券:一般500円 小中学生250円・団体は10名以上)
公式サイト:近江八幡市のHomeより >組織から探す>文化観光課>行政情報>施設案内>近江八幡市立資料館
近江商人の代表的な人物西村太郎右衛門(安南貿易で活躍した商人)の邸宅跡に
明治19年(1886年)に建てられた元八幡警察署を利用した資料館です。
正式には近江八幡市立資料館ですが通称、郷土資料館とも呼ばれています。
八幡警察署を昭和28年(1953)に建築家のウィリアム・メレル・ヴォーリズが改修しました。
大阪芸術大の山形政昭教授(建築史)の調査でヴォーリズ建築(修築)であることが判明。
近江八幡市立資料館の展示から警察署の設置に関する説明パネルと旧八幡警察署の鬼瓦
などに関する展示についても触れていきます。
警察署の設置(説明パネル)
明治8年(1876)12月、地域の警防のため、警察出張所の屯所の設置基準が定められ、
翌9年(1877)2月、滋賀県は県内を6つに分け、警部出張所を設置することになりました。
これにもとづき八幡町には警部八幡出張所が置かれて本市域を含む蒲生郡の半分以上と
野洲郡、神崎郡、愛知郡の一部などが管轄されました。これが八幡警察署の前身です。
以降、目まぐるしい制度の変更により、警察機構の名称管轄は変化しますが、明治11年
(1878)新町2丁目に、八幡警察署が設置されます。
その後、明治18年(1885)6月に庁舎が新築されることになり、翌明治19年6月に完成。
7月には開署式が行われました。建築面積462㎡、工事費は1万円余と言われています。
昭和28年(1953)には、ヴォーリズ建築事務所により大規模な改築が行われ現在の意匠
に変わりました。当初の建物に使用されていた部材の一部は改築時に記念碑に利用され、
現在も本館中庭に建てられています。
上の写真は明治19年(1886)1月24日と書かれた上棟札
上の写真は昭和28年改修時の上棟札
上の写真は明治19年の旧八幡警察署で使用されていた鬼瓦の展示
上の写真は旧八幡警察署(明治19年竣工)に使用されていた丸瓦の展示
上の写真は近江八幡市立資料館に展示の記念碑