まもなく始まる美謝川切替え工事の契約書、設計図書等が入手できた。
「シュワブ(R3)美謝川整備工事」
・契約日 2021年6月28日
・受注者 東亜建設工業㈱、大寛組(那覇市)、富島建設(金武町)
・請負代金額 16億7530万円
・工期 2021年6月29日~2023年3月31日
不可解なことに、今回の契約は美謝川切替えの全ての(全長:約700m)工事を発注したのではない。下の図のように、河口部の開水路工(L=110m)、シュワブ内部の函渠部(L=40m)と、国道前後の仮設工(H型矢板工)だけで、全長の4分の1ほどにすぎない。最も困難で高額な工事となる国道下の暗渠部分の圧入工法も含まれていない。いわば美謝川切替えの第1期工事というものだ。
今回の請負代金額は約17億円だが、美謝川切替え工事全体では膨大な工事費となるだろう(しかし、たったこれだけの工事費が約17億円にもなっていることも理解できない)。
さらに、2015年度に北勝建設㈱に発注されていた「シュワブ(H27)仮設道路工事(4工区)」の一部が、今回、「仮設道路工」として計上されている。
また、今回の工事だけで2年近い工期が設定されているが、美謝川切替え工事全体ではさらに長期の工事となる。
今回、受注した共同企業体の中心は東亜建設工業㈱である。この会社は、以前、各地の空港の地盤改良工事で、手抜き工事やデーター改ざんを繰り返して大きな問題となった。
契約は終わったが、まだ施工計画書が提出されていないということで、着工までには少し時間があるかもしれない。しかし、準備の作業は近いうちに始まるものと思われる。
当面、キャンプ・シュワブの第2ゲート向かいで、国道から入る作業用道路の作業が始まる。監視体制を強める必要がある。