フィリピンを強烈な台風が襲い、レイテ、サマールに大変な被害がでました。私は、1994年からサマールに通い続け、もう20年近くも現地でNGO活動を続けています。多くの方々から、サマールは大丈夫かとの問い合わせをいただきましたが、マニラ新聞のゴリさんから次のような情報が送られてきましたので転載します。
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台風ヨランダ(30号、国際名ハイエン)の暴風雨と高潮により、フィリピンのレイテ島とサマール島の主に太平洋沿岸部一帯が壊滅的な被害を受けました。
レイテ州タクロバン市は州都であり、東ビサヤ地域の中心地でもあるため報道関係者が多く入っており、タクロバン市の映像がニュースでは大きく報道されていますが、東サマール州ギワン、パナイ島のロハス市やパラワン州北部などでも甚大な被害が出ています。
沿岸部一帯は、民家や建物がほぼ全滅。暴風雨と高潮ですべて倒壊、流されてしまっている状態です...。現地入りした国連職員は「南インド洋大津波以来、最悪の被害状況」、タクロバン市の高潮を目の当たりにした地元テレビ記者は「まるで東北大震災の津波の映像を見ているよう」と話しています。通信網が依然まひしており、現地に入った弊紙記者とも連絡がほとんど取れない状態です。
このため、被害の全容把握が難航しており、政府発表では今のところ死者は255人となっていますが、被災地ではいたるところに遺体が放置されている状況で、最終的には死者が1万人を超える可能性も指摘されています。
空港の閉鎖、道路や橋の寸断に加え、通信網のまひで救援活動も難航しています。
8日の直撃からすでに4日が経過しており、食料や水、衣料、シェルター、薬などが絶対的に不足しているようです。被災地では、被災者らが無人の商業施設などに押し入り、商品を強奪したり、救援物資の奪い合いや、窃盗なども起きています。
※JAPSAM関係者へ
ソルソゴン、カルバヨグがある西サマール州では人命にかかわるような甚大な被害は出ていないようです。ソルソゴンでも、強風がすごかったようですが、雨や高潮の影響はなく、死亡者などは出ていないと聞いています。
募金や救援物資など、被災地支援ができる団体のサイトは以下の通りです。
フィリピン赤十字
(マニラ港とマンダルーヨンにある事務所では24時間寄付を受け付けています)
http://www.redcross.org.ph/
日本赤十字
http://www.jrc.or.jp/contribution/l3/Vcms3_00004047.html
NPO法人、アイキャン
フィリピンでの災害被災地支援などで20年の活動実績があり、信頼できる団体です。
http://www.ican.or.jp/
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