チョイさんの沖縄日記

辺野古や高江の問題等に関する日々の備忘録
 

辺野古への土砂運搬船は法令に違反し、自動船舶識別装置を切断して航行している! ジュゴン保護のために定められた「海岸から10km以上離れて航行する」に違反しているのではないか? 

2020年07月21日 | 沖縄日記・辺野古

 本部塩川港・琉球セメント安和桟橋から、連日、辺野古埋立のための土砂運搬船が大浦湾に向かっている。

 土砂運搬船が航行している古宇利島から辺戸岬、そしてやんばるの東沖合は、ジュゴンが生息している海域である。そのため、環境保全図書でも、「作業船の航行にあたっては、ジュゴンが頻繁に確認されている区域内を出来る限り回避し、沖縄島沿岸を航行する場合は、岸から 10km 以上離れて航行する」(6-21)とされている。

  500トン以上の船舶は、SOLAS条約や国内法で常にAIS(自動船舶識別装置)を作動することが義務づけられている。ほとんどの土砂運搬船は500トンを超えるため、マリントラフィック等の船舶位置情報アプリでその航跡を確認することができる。

 このAISは航行中に勝手に切断することはできない。SOLAS条約や船員法施行規則等では常時作動を義務づけており、切断できるのは、「船舶の安全性が脅かされる場合」や「操業中の漁船」等に限られる。

 渡瀬夏彦さんが、辺野古への土砂運搬船の航跡を位置情報アプリで丹念に追われている。そのいくつかのクリーンショットを下に掲載する。

 写真の下部に「10NM」のスケールが付いている。「NM」とは「海里」だから、1NM=1.852KMとなる。航跡を見る限り 10km の範囲外を航行しているようだが、問題はやんばるの東海岸から辺戸岬にかけての沖合で、ほとんどの船の位置情報の間隔が大きく飛んでしまっていることだ。その辺りの航行では、AISが切断されている可能性が高い。SOLAS条約や国内法違反行為である。10km以内を航行していることを隠すための意図的な切断としか考えられない。

 沖縄県は毅然と対応しなければならない。県としても常時、土砂運搬船の航跡記録を監視し、AISの切断や、10km以内の航行など、法令や環境保全図書に違反していることが確認されれば、ただちに土砂運搬の中止を命じなければならない。

 

 2020.7.6 松龍丸

2020.7.6 第8高砂丸

2020.7.7

2020.7.7 第8高砂丸

2020.7.8

2020.7.14

2020.7.16 第8高砂丸

2020.7.18 MARUMASA 1号

 

 

 

 

 

 

 

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