現在、辺野古弾薬庫の第4ゲート内でイタジイやタブノキのうっそうとした森林が見るも無惨に伐採され、造成工事が始まっている。
この工事は仲程土建㈱が受注した「シュワブ(R3)造成追加工事(その1)」で、商用車用ゲートや管理棟等が造られるという(2月以降の本ブログでも再三、説明してきたので参照されたい)。
ただ工事の詳細は今まで明かにされていなかったが、今回、防衛局が名護市に森林法に基づき提出した伐採計画図が開示された(下図参照)。
それによると、現在の第4ゲート(以前は第3ゲートと呼んでいたが、防衛局から「『正式名称は第4ゲート』との文書回答があったので、今後は第4ゲートと呼ぶ)から200mほど北側の弾薬庫側に新たに進入口が設けられる。そして谷に沿って道路が造成され、そこに商用車用ゲートが設置される。
商用車用ゲートからは、キャンプ・シュワブと辺野古弾薬庫に向かう道路が造成される。辺野古弾薬庫側には、さらに大きなゲートが設けられる。現在、辺野古弾薬庫では大規模な改築工事が進められているが、この商用車用ゲート等の新設も辺野古弾薬庫の基地機能強化のための再編・整備工事の一環であろう。
現在の第4ゲートは最終的には閉鎖されるようだが、その付近は国道の急カーブ部分なので大型車両の出入りは危険なためであると思われる。しかし、大規模な商用車用ゲートの造成には長期間を要することから、美謝川切替工事の工事車両もこの第4ゲートから出入りすることになるだろう。
防衛局は、「美謝川切替工事とは関係ない車両だ」と言っているようだが、それは事実に反する。第4ゲートからの工事車両の進入を許すわけにはいかない。
(上図はモノクロで開示されたため、筆者が道路部分を着色した)
(商用車用ゲート付近は、米軍の専用区域ではなく、地位協定2条4項⒜に基づき、共同使用区域となっている)
(美謝川切替工事の平面図。工事車両は第4ゲートから入ることは明らかである)