チョイさんの沖縄日記

辺野古や高江の問題等に関する日々の備忘録
 

K9護岸基礎捨石の投下にあせる防衛局---9000台もの大型ダンプをどういう方法でゲートから入れるのか?

2017年04月15日 | 沖縄日記・辺野古

 キャンプ・シュワブのレジャービーチ(ヤニバマ)から小浜(クバマ)への海岸部では、3月末からクレーンや重機で根固用袋材(石材を入れた網)を置き、パネルを敷設する工事が始まっている。

 この工事は2年前の秋にいったん始まったものだが、私たちが海上抗議行動の際に工事着手を発見し、すぐに沖縄県に訴えたことから、県が防衛局に照会したため工事は中止となった経過がある。その工事が今回、再開されたのだ。

                               (4月3日 撮影)

 この工事は、最初の護岸工事であるK9護岸造成のための進入路造成で、「中仕切岸壁新設工事」の設計書で「付替道路」と記載されているものだ。しかし、埋立承認願書の「設計の概要」にはなかったもので、2014年12月に防衛局が仲井眞前知事の承認を得た「工事用仮設道路①、②」にも含まれていない。従ってその施工のためには、公有水面埋立法に基づき、県に設計概要変更申請を提出し、知事の承認を得る必要がある。

 ところが防衛局は、「これは、施行区域内における維持・管理や工事のための各種作業を安全かつ効果的に行うための一時的なパネル等の敷設であり、当分の間、新たな道路建設を行う予定はない」と弁明している。しかしその一方で、「建設機械や資機材運搬車両等の通行が含まれる」と説明している。資材運搬等の車両が通行すると認めているのだから、道路ではないというのは詭弁そのものだ。設計概要変更申請を提出しないままの工事着手は、公有水面埋立法に違反していることは明らかである。

 4月13日に海から撮影した写真を下に添付する。工事はさらに進み、すでにクバマまでクローラークレーンが入っている。K9護岸は、クバマからクローラークレーンで大量の捨石を海に押し出して施工されるのだが、すでにその準備はもう整っているのだ。 

 これらの写真でも確認されるが、この進入道路工事に従事している作業員らは皆、ライフジャケットを着けている。すでに捨石を海に押し出していく工程に入っていることから、作業員らにライフジャケットの装着を義務づけているものと思われる。17日(月)からという報道もあるが、大浦湾への捨石投下はもう秒読みに入っているのだ。一刻の猶予もない。

 しかし、K9護岸の施工には、防衛局にとっても困難な課題が多い。K9護岸の基礎工で必要となる捨石の量は 20.012㎥、大型ダンプトラックで5,200台にもなる。また、砕石や岩ズリも11,000㎥、大型ダンプトラックで3,800台分が必要だ。合計すると9,000台ものダンプトラックとなる。

 この石材は全て本部の砕石場から陸路運び込まれるのだが、抗議行動が続く工事用ゲートからこれだけ大量のダンプトラックを入れるのはそう簡単ではない。今でも、機動隊が座り込んで抗議する人たちを強制排除して1日に数十台の工事車両を入れているが、1日に100台入れたとしても90日もかかるのだ。

 埋立本体工事に着手したことを見せつけるために、当初、いくらかの捨石を大浦湾に投下したとしても、継続して石材を搬入することは難しい。あせっているのは防衛局である。

****************

 14日(金)夜は、宜野湾の「わんから市民の会」の学習会に呼ばれた。やはり土木技術者であるOさんが高江のヘリパッド工事、そして私が辺野古新基地建設事業の現状と問題点について話をした。同会は、第3回防衛局アクションを企画されており、防衛局に申入れるために高江・辺野古の問題点を皆で考えようという学習会だ。

 

 

この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« <4月13日の辺野古>大浦湾... | トップ | 明日(17日)には辺野古で何... »
最新の画像もっと見る

沖縄日記・辺野古」カテゴリの最新記事