9月17日(火)、米軍が伊江島での演習のために本部港を使用すると沖縄県に通告してきた。早朝から現地で阻止行動が予定されており、なんとか駆けつけたかったのだが、今日は午前中、軟弱地盤地質調査データの情報公開訴訟の弁護団会議、午後には高江への県外からの機動隊派遣の違法性を問う住民訴訟の進行協議が那覇地裁であり、どうしても行くことができなかった。
時々、フェイスブックで状況を見ていたのだが、市民や全港湾の組合員らは9時間以上にわたって米軍車両の進入を阻止し続けた。米軍はとうとう、午後5時前に諦めて撤退したという。まさに沖縄県民の底力を示した素晴らしい勝利だ。
漁港入口に座り込んだ県民。後ろには全港湾の組合員たちが座り込んでいる(撮影・Tさん)
(9月17日 RBCニュースより)
高江への県外からの機動隊派遣の違法性を問う住民訴訟も、今日、新たな展開があった。我々は、7月に、「他府県警察から派遣された警察職員の数、使用車両台数を示した資料」、「沖縄県警警備部長が、県外からの部隊の派遣の必要性、規模、期間等について沖縄県公安委員会に説明した際に用いた資料」等の文書提出命令を裁判所に申し立てていた。沖縄県警は、それを拒否して逃げ続けていたが、今日、裁判長はこれらの文書の提出を求める作業に入ると決定した。12月には、県警からこれらの資料が裁判所に提出され、裁判官らがそれを確認するインカメラ制度が実施される。その後、裁判長が提出を命じるかどうかを決めることとなった。大きな前進である。
高江への県外からの警察職員の派遣の違法性については、沖縄だけではなく、東京、愛知、福岡等で住民訴訟が闘われている。しかし、派遣された警察職員の数や期間等については、警視庁や各県警本部は提出を拒否し続けている。今回の裁判所の決定がそれを打ち破り、こうした文書を公開させるきっかけになればよいのだが。
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<追記>
7月末につれあいが重篤な症状で入院したことを、先にお知らせしていました。8月19日に退院して自宅で静養していたのですが、おかげさまでなんとか家事ができるほどに回復しました。多くの皆さまにご心配をおかけしましたが、もう大丈夫だと思います。本当にありがとうございました。
詳しくはつれあいの9月15日のブログをごらんください。