1月22日(木)、早朝5時20分に那覇を出発、辺野古に向かう。ミーティングの後、汀間漁港へ。今日はあいにく船長が出張や所用等で少なく、抗議船は「勝丸」と「平和丸3号」の2隻だけだ。私は「勝丸」でカヌー隊のサポートにあたった。「平和丸3号」はメディア対応。
冬型の気圧配置で大浦湾には強い北風が吹きつけている(帰宅してニュースを見ると、今日は19mの瞬間最大風速だったという。)。カヌーは15艇、瀬嵩の浜から大浦湾に張り巡らされたフロートに沿って大浦湾の入口に向かって進んでいく。すぐに海保のゴムボートが10数隻出てきてカヌー隊の動きを監視する。風が強いためか、防衛局の作業が行われている様子はない。作業も行われていないのに、この異常なまでの海保の監視態勢は一体、何事か。
カヌー隊は、大浦湾の入口付近で浮標にもやいをとり、波に揺られながら待機を続けた。すぐ近くのリーフでは大きな白波が湧き上がり、危険極まりない。シュワブ基地のゲート前から連絡が入り、今日は国会議員や県会議員らが大勢集まっているとのこと。稲嶺市長も参加されているそうだ。また、地元選出の国会議員さんらが、海上保安庁の役人を呼びつけ、過剰警備を行わないよう注意するという連絡も入った。23日は国会で院内集会も開催されるとのこと。すぐに船のスピーカーでカヌー隊の皆に報告する。カヌー隊からは大きな歓声が湧き上がった。
昨日、防衛局は大浦湾の臨時制限水域にオイルフェンスを張り巡らしたと報道されている。しかし、オイルフェンスは強い風に流され、臨時制限水域とほとんど関係のないところで漂っていた。
たとえば、下の写真を見てほしい。左側の黄色い浮標(黒い丸印)が臨時制限水域のポイントのはずだが、オイルフェンスは浮標からかなり離れたところに漂っていることが分かる。こんないい加減な場所に漂うオイルフェンスを越えれば拘束するという法的根拠などない。刑特法違反だという脅しも全く通用しない。また、オイルフェンスのアンカーが強風で引きづられていることから、また、海底のサンゴを傷つけているのではないかと危惧される。
昼ごろまで待機を続けたが、風がますます強くなってきたので、カヌー隊は瀬嵩の浜まで引き上げる。途中、強い向かい風のため、8艇ほどのカヌーを曳航して戻った。
昼過ぎに汀間漁港に戻った頃から、腰が痛み出して辛い。若い頃に長く腰痛に苦しんだが、今も疲れた時などに出てくる。揺れる船の中で両足を踏ん張りながら操船し、アンカーを上げ下ろしたりするのは、やはり腰にこたえるようだ。申し訳ないが、「勝丸」の船長をYさんにお願いして私は陸に上がった。夜、家に帰っても腰をかがめ、杖をついてトボトボと歩いている。早く回復すればいいのだが。