(高江・住民の会が、県民会議とともに沖縄防衛局長に抗議の申し入れ)
2月10日(月)、早朝の普天間基地大山ゲート前での抗議行動を終えた後、嘉手納の沖縄防衛局にかけつけた。今日は、高江のヘリパッドいらない住民の会が、県民会議とともに武田防衛局長に対して抗議の申入れ行動を行うのだ。1月27日の交渉が、防衛局は課長補佐の対応だったので、話を詰めきれず、再度の交渉となった。
午前10時、防衛局前には50名ほどの人たちが集まった。高江の住民の会からは6名が参加。糸数慶子参議院議員、赤嶺政賢衆議院議員、山内徳信前参議院議員らも来られた。私も、住民の会、国会議員団、各支援団体代表らとともに中に入った。武田防衛局長と面談するのもこれで3回目だ。
住民の会の要請事項は次の4点だった。
1.北部訓練場で強行されているオスプレイ運用のためのヘリパッド造成工事をただちに中止すること。とりわけ、今回発注されたN1地区からG地区にかけての一帯は北部訓練場の中でも豊かな自然が残された地域であることから、4ケ所ものヘリパッド造成を中止すること
2.沖縄県知事からの再三の要請を真摯に受け入れ、オスプレイの運用を前提とした再アセスを実施すること
3.N1地区ヘリパッド造成工事のための工事車両を高江集落地区を通過させないことを再確認すること
4.N1地区ヘリパッドに続く旧林道整備工事についても、沖縄県の赤土等流出防止条例の手続きを行うこと
武田防衛局長は、今日の交渉に先立って、2月8日(土)に高江を訪問したと説明した。そして集落内の道路を走り、「学校や人家があって住民らの生活道路になっていることを確認した」と認めた。しかし、工事用車両を集落内を通過させるなという住民らの要求に対して、最後まで「原則として」という言い方を変えず、集落内の道路を通過することに含みを残したため交渉は紛糾した。
現在、北部訓練場ではN4-2地区のヘリパッド工事が進められているが、防衛局は、1月21日、さらにN1地区のヘリパッド造成工事を発注した。このN1工事のために、4トンダンプで1200台以上の砕石を運搬することが必要となる。他にも資材等の工事車両を含めると大変な台数のダンプが通過することなる。住民の生活道路をダンプ街道とすることは絶対に許されない。
(武田沖縄防衛局長)
(防衛局前での集会)
*沖縄タイムス(20014.2.11)
高江ヘリパッド工事車、学校前通行も
ヘリパッド移設予定地6カ所のうち工事中のN-4地区に加え、新たにN-1地区2カ所の着工が今月、予定されている。
N-1地区に向かう道路は、国頭村との境にある旧林道と、新川ダム内、高江小中の前を通る「生活道路」の3カ所。だが旧林道は未整備で、新川ダム内は10トンの重量規制がある。
武田局長はこの日の要請に先駆け8日、生活道路を車で通ったとして「農道に沿って学校や人家があり道が狭くなっている所が多いこともよく分かった」「適切な対応をしたい」と述べた。
しかし、住民側に「通行しないということか」と問われると、「一つの判断材料にしたい」と繰り返し、反発を招いた。
*2月10日のNHKテレビニュース
ヘリ発着場の工事中止を要請
アメリカ軍北部訓練場の一部返還に伴い、東村で移設工事が進むヘリコプターの発着場について、地元の住民などが沖縄防衛局を訪れ、貴重な自然環境が破壊されるなどとして、工事の中止を要請しました。
東村の高江地区では、平成8年に北部訓練場の一部返還が決まったのに伴い、6か所のヘリコプター発着場が移設される計画で、去年、1か所完成し、現在2か所目の工事が進められています。
これを受けて地元の住民でつくる団体などが10日、沖縄防衛局を訪れ、武田博史局長に工事の中止などを求める要請書を手渡しました。
住民側の代表は「基地の面積を減らす代わりに基地が集中化されようとしている」と述べた上で、貴重な自然環境が破壊されるなどとして工事への反対を訴えました。これに対し武田局長は「事業を進めるに際には自然環境の保全と住民生活への影響を最大限に考慮したい」と述べ、計画通り、工事を進める考えを示しました。
また住民側は、新型輸送機オスプレイの訓練を前提に環境調査をやり直すべきだと求めましたが、具体的な回答はありませんでした。「ヘリパッドいらない住民の会」の安次嶺雪音さんは「戦争の訓練ではなく、豊かな命を育む森を未来に引き継ぎたい。声が届くまで頑張りたい」と話していました。
02月10日 15時02分
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2月10日(月)の大山ゲート前抗議行動