今日(5月13日・金)は、南部地区からの埋立土砂調達問題で走り回った。
午前中は、具志堅隆松さんらと県に要請書を提出した後、記者会見。そして大急ぎで糸満市魂魄の塔横の熊野鉱山へ行き、公害等調整委員会の現地視察に対する要請行動を行った。
デニー知事宛の要請書は、ガマフヤー代表・具志堅隆松さん、ガマフヤー支援者の会・島ぐるみ宗教者の会の谷大二さんの連名で、「辺野古新基地建設事業で遺骨混りの南部地区の土砂を埋立てに使用させないための要請 --- 政府の地震調査委員会の長期評価の見直し、南部地区からの土砂調達問題等を理由に、再度の設計更申請不承認、あるいは埋立承認を再撤回をすること」というものだ。ちょうど埼玉で遺骨土砂問題に取り組んでいるグループや糸数慶子さんも来られたので、皆で、所管の海岸防災課と辺野古新基地建設問題対策課に提出した。今後、この要請書に基づき、できるだけ早く我々との意見交換の場を設けるよう要請した(要請書全文は明日のブログに掲載する)。
知事の昨年11月の設計変更申請不承認の理由には、南部地区からの遺骨混りの土砂問題は含まれていない。また、本年3月末には、政府の地震調査委員会が長期評価を見直し、南西諸島周辺でM8級の巨大地震が起こる可能性があると公表した。
国は、知事の不承認を取消す裁決をし、さらに是正指示まで出してきた。こうした国の強引なやり方に対抗するには、軟弱地盤問題だけではなく、南部の土砂問題や耐震設計の不十分さ等を争点の柱に据える必要がある。
昨年11月の知事の不承認は、国土交通大臣の裁決により取り消されてしまった。現在は、防衛局が設計変更申請書を提出した状態に戻っている。そのため、昨年11月とは異なった理由(南部の土砂問題、耐震設計の不十分さ等)で再度の不承認をすることができるのだ。
また、耐震設計の問題は、当初の埋立承認の根拠が崩れたということになり、むしろ埋立承認の取消の対象となる。
あるいは、今後の国地方係争処理委員会や裁判において、南部の土砂問題や耐震設計の不十分さ等を不承認理由に追加することも考えられる。
ともかく、県の毅然とした対応が今、何よりも必要となっている。
<関連するブログ>
記者会見を終え、大急ぎで「魂魄の塔」横の熊野鉱山に向かった。
熊野鉱山の開発業者は、昨年4月の県の措置命令を不服として公害等調整委員会に申立てを行った。昨年12月、今年3月と審理が開かれたが、今回、やっと委員さんたちによる現地視察が実現したのだ。
公害等調整委員会でもし、県の昨年の裁決が取り消されれば、業者はただちに開発に着手するだろう。しかし、ひどい乱開発が行われても、県は自然公園法を理由に規制をかけることはできなくなる。
急な取組だったが、南部地区の島ぐるみ会議の方たちを中心に30名を超える人たちが集まった。そして委員さんたちに、横断幕やプラカードで「県の措置命令を取消さないで!」と訴えた。
6月9日には公害等調整委員会の第3回審理が開かれる。第1回、第2回の審理では、沖縄からもかけつけ、東京のグループと一緒に委員会への要請行動や傍聴、そして議員会館での院内集会などを行った。
次回の審理には、私が参加する予定をしている。
<関連するブログ>
(この日の行動を終え、「魂魄の塔」の前で集会)
(公害等調整委員会の委員さんたちが到着(宮城一郎さんのブログより拝借)
(視察を終えた公害等調整委員会の委員さんたち)
(熊野鉱山での委員さんたちの視察)
(県に要請書を提出した後の記者会見)
(夕刻のQABのニュースでも放映された)