2月17日(水)、午前5時半頃、那覇を出発。今日は集中行動日で午前7時前にはもう大勢の人たちがゲート前に座り込んでいた。
海上行動のミーティングに出席してから、再度、ゲート前に戻った。皆は第2ゲート前に移動している。
第2ゲートでは機動隊がゲートを封鎖されることを恐れて規制をしていた。そのまま第3ゲートに行き、大浦湾を見ながら集会が始まった。山城博治さんに促され、現場の説明をする。
その際の話が、いつの間にかユーチューブで公開されていたが、京都のKさんが、それを文字起こししてフェイスブックに流してくれた。以下、それを掲載させてもらう。(一部、加筆・訂正しています。)
「なんとしてもこの道路工事の阻止を!」 https://youtu.be/ZVhkE5b7Q0Q
「簡単に現場の説明をします。大浦湾、真正面に青い台船が止まっていますが、去年11月22日の未明にコンクリートブロック26個を積んで朝まだ暗いうちに入ってきた船です。
防衛局の説明では今後これから埋め立て本体工事の護岸工事が始まる前に、汚濁防止膜を設置する。それを固定するためのアンカーとして使うことになっている。工事の設計書では今後予定されるコンクリートブロックは最大で57トンのものが102個、44トン、12トンを含めて合計236個のコンクリートブロックが投下されます。それは沖縄県の漁業調整規則に基づく岩礁破砕許可の手続きがされていません。私たちが抗議をし、沖縄県も防衛局に対して再三、文書照会をしました。去年の12月18日には翁長知事の名前で防衛局長に対して、「今後設置を予定している全てのコンクリートブロックの全容を明らかにすること、それを明らかにしない限り、いま持ち込んだコンクリートブロックのを投下しないこと」という指示を文書で出しています。
11月22日に来てからもう3ヶ月です。あれだけの大きな船ですから船のレンタル料、作業員の泊り込みなど膨大な費用がこの間かかっています。防衛局は当初11月中には恐らくあのコンクリートブロックを大浦湾へ投下するはずだった。それが私たち県民の抗議や沖縄県からの強い指示もあって未だにそれができていない。防衛局は困り果てた状態になっています。
今後このコンクリートブロックはいつ投下されるかわかりません。私は船長として連日海に出ているわけですが、カヌー隊と船によってその監視を続けています。もし投下が始まれば沖縄県の漁業調整規則に違反している、また、沖縄県知事の指示にも反した違法不当な行為ですから、私たちは全力をあげて阻止行動をしていきます。そして投下の際には、陸上からも作業員やダイバーなども入ってきます。そういう連中をゲート前で絶対に止めて欲しい。陸上と海上が一体となってこのコンクリートブロックの投下を絶対にやめさせていきましょう。
右の方にもやはり台船が止まっていますね。あの辺りが大浦湾から入ってくる航路の入り口です。そこで海上ボーリング調査が行われています。海上ボーリング調査は一昨年の夏に始まって当初の予定では一昨年の11月30日には終わるはずだった。当時、政府は11月末にボーリング調査が終われば沖縄県知事選より前に埋め立て本体工事に着手をするということを連日キャンペーンをしていました。ところがまだ終わっていない。防衛局の当初の目論見からしても1年4ヶ月も遅れています。これは私たち県民の抗議、陸上と海上の一体となった抗議行動の中で防衛局の作業が遅れている一番典型的な事例です。
しかし、私たちが注意すべき点は、昨日また防衛局が台船を動かして調査を再開するかの姿勢を見せていますけれど、これは恐らく形式的なものかもしれません。私たち県民会議が沖縄県と再三話をして、大浦湾一体に張り巡らせているフロートは海上ボーリング調査が終われば撤去してもらうと県も表明しています。私たちがそのことを県に要請し、翁長知事も去年の5月18日、6月18日の2回に渡って記者会見で正式に「海上ボーリング調査が終わればフロートを撤去させる」と防衛局に文書を出しています。防衛局はボーリング調査が終わったと正式に発表すると、フロートの撤去を知事から指示されるのを逃れるために、調査が続いているふりをしているのではないかとも思われます。
最後に振り返って後ろの山を見てください。先ほどから山城博治さんも話されていますが、右手の山がいわゆるシュワブの訓練地域です、少し向こうにいくと実弾射撃、廃弾処理をしている、ボンボンと朝から爆破の音がしている訓練地域です。この辺野古のダム周辺一帯約30万平方メートルの土地から土砂を採取して大浦湾に運んで埋め立ての土砂として使う計画です。総量として2100万立法メートルの土砂が埋め立てに使われるわけですけれど、一番最初に使われるのはこの一帯の土です。ここから最初に200万立法メートルほど削り取って大浦湾に運び込むのです。
そのために新しく工事用道路の造成が予定されています。第2ゲートの向かいのすぐ手前から山に入るループ状の道が作られます。幅員7Mの道です。中でくるっと回って国道239号線の上を高架橋で渡って大浦湾の方へ降りていく工事用道路です。
これは一昨年の12月、仲井真前知事が任期切れ直前に防衛局から出されていた設計概要の変更申請、当初の埋め立て申請概要に記載のなかった内容、記載はあっても変更する場合は、公有水面埋立法第13条に基づいて沖縄県知事の承認が再度必要です、知事は任期切れ直前、私たちが県庁に押しかけて強く抗議したわけですけれども、それを承認してしまった。だから形式的には防衛局はその工事にいつでも入れる状態になっています。
さらに去年の12月28日、この部分の工事について北勝建設、国頭村の土建会社で高江でもヘリパッド工事をやろうとしている会社ですけれども、この会社と約4億円で工事契約を結びました。現在、何箇所か山の中入る踏み跡があります。特にすぐそこはにかなり顕著な切り開きが出来ています。恐らく作業員が中に入って、道路造成工事の準備の測量などの準備行為が始まっている可能性があります。
この高架橋には土砂運搬のためのベルトコンベヤーが横に設置されます。幅員7Mの工事用仮設道路と合わせて幅13Mの高架橋です。そして長さ56Mもの大きな鋼材の橋です。そこを工事用のダンプが行き来する。そしてベルトコンベヤーで山を削った土砂が24時間大浦湾に運び込まれるわけです。
私たちは現在、向こうの工事用ゲートの方で阻止行動を続けていますが、いずれ間も無くこの辺りが私たちの抗議、阻止行動の中心地になるでしょう。この土砂を大浦湾に搬入させてはなりません。そのためには道路工事の着工、高架橋の工事を絶対に阻止する。国道239号線を全面通行止めにすることは出来ませんから、恐らく片側通行止めで防衛局は工事をやろうとするでしょう。なんとしても工事を阻止しましょう。当面、この切り開きから作業員らが出入りしないか、監視を続けていきましょう。頑張りましょう!」
(国道329号線の第2ゲート向かいに作られた切り開き。仮設道路工事の準備作業であろう。)