今日(5月10日・火)は、ヘリ基地反対協の県交渉に同席した。
辺野古新基地建設事業に伴うサンゴ散乱の問題、第4ゲート内側の伐採・整地工事の問題点等に関する4点の質問に対して、県は水産課長、森林管理課長、辺野古新基地建設問題対策課副参事等が対応した。
県から出された文書回答に基づいて意見交換を行ったが、その詳細は近くヘリ基地反対協のホームページに掲載されるはずなので、参照されたい。ここではこの間、再三発生している大浦湾への赤土流出と第4ゲート内側での森林伐採・整地工事についてだけ説明したい。
第4ゲート内側では2月初めから、森林が見るも無惨に皆伐され、整地作業が進んでいる。一帯のあまりの変貌には驚くほどだ。
辺野古弾薬庫の再編整備のための商用車用ゲート新設工事で、現地は以前から湿地だったため、広い範囲でセメント安定処理による地盤改良工事も行われる。この新設ゲートや第4ゲートからは弾薬庫に向かう工事車両だけではなく、辺野古新基地建設事業のための工事車両も出入りする。
一帯の森林が皆伐されたために、降雨のたびに大浦湾に赤土が流出している。下の写真は本年3月17日のものだが、雨水が裸地を川となって流れ、大浦湾が赤土で濁っていることが分かる。同様の事態が5月6日にも発生したことが地元紙でも報道された。
今日、県がヘリ基地反対協に出した回答文では、「今後、工事に伴う赤土流出や災害等が発生した場合においては、現地確認及び防衛局に対する指導を行ってまいります」とされていた。そこで、3月17日の写真を提供し、対応策を聞いたところ、県は「昨日(9日)、林地開発協議、また赤土等流出防止条例の事業行為届出に基づき、県農林部、環境部による基地内への立入調査を認められたい」という申入書を出したことが明かになった。
防衛局が、問題を隠蔽するために県の立入調査に同意しないことも考えられるが、基地内であっても赤土等流出防止条例等に基づく立入調査は従来から行われてきたはずである。
県の毅然とした対応を期待したい。
(これらの写真は3月17日 Sさん撮影)