2月1日(月)。荒天で海上風警報が出ているため、今日の海上行動は中止となった。しかし、宇都宮健児弁護士の一行がどうしても海に出たいと言われているようなので、「平和丸1号」「美ら海」で海案内をすることとなった。私は、Kさんと「平和丸3号」にカヌー隊のメンバーを乗せ、防衛局の作業の様子を監視するために一足先に海に出た。
弾薬庫下でフロートに近づいて監視していると海保のボートが慌てて集まってきた。
コンクリートブロックを積んだ台船の様子を監視する。台船はいつもと向きを変え、甲板に作業員の姿が見える。なんらかの準備作業が始まっているようだ。
フロート沿いに大浦湾入口の航路付近に出ていった。外洋のうねりがリーフに当り、複雑な波が立っている。オイルフェンスにもやいをとってしばらく海上ボーリング調査の様子を監視する。スパッド台船も大型台船による深場のボーリングも、もう掘削棒が抜かれている。長くかかった海上ボーリング調査もやっと終わったようだ。
このブログでも何回も説明してきたが、防衛局は、海上ボーリング調査が終われば、ただちに大浦湾に張り巡らせたフロートやオイルフェンスを撤去しなければならない。「基地の県内移設に反対する県民会議」は、この問題について何度も県に要請してきた。翁長知事は私たちの要請を受け、昨年5月18日、6月18日の記者会見で、「海上ボーリング調査終了後はフロート撤去を指示する」、「留意事項に違反する大変遺憾なこと」「撤去しない場合はしかるべき対策を講じる」と繰り返し明言した。
その後、昨年12月25日の県民会議との交渉でも、県当局は 「大浦湾のフロートは、ボーリング調査の安全のために設置しているということだったので、当然、ボーリング調査が終われば引き上げてもらう。以前から防衛局には2回にわたって文書で指示をした。今回、ボーリング調査が終われば再度、指示をする。」と回答している。(ブログ 2015年12月25日参照)
県民会議は近いうちに県当局との話し合いを予定してる。そこでもこのフロート撤去問題は大きな議題となるだろう。知事は防衛局に対してフロート撤去を毅然と指示しなければならない。
雨が強まってきたため、航路入口付近の監視行動を中止し、汀間漁港に撤退した。
(左が宇都宮健児弁護士)
汀間漁港に戻ると、今度は宇都宮健児弁護士一行の海案内の説明役として再度、「美ら海」に乗船した。吹き付ける雨と波しぶきで全身びしょ濡れになりながらも、埋立現場を視察された同弁護士の熱意に敬意を表したい。
午後は、ゲート前の座り込み行動に参加した。産経新聞1面の「春まで工事延期」報道について説明する。皆、大喜びで大きな拍手が湧き上がった。