昨日、4月末から行方不明になり、公開捜査が行われていたうるま市の女性が恩納村の山中で遺体で発見された。そして元海兵隊員で嘉手納基地に勤務する米軍属の男が死体遺棄で逮捕された。心配していた最悪の事態となってしまった。
公開されていた彼女の写真は、満面の笑顔で実に幸せそうだ。まだ20歳。青春の真っ盛りで、これからの長い人生に多くの夢もあっただろう。それが突然、こんな形で断ち切られてしまった彼女の無念さ、哀しさを思うと胸が痛む。
今日(20日・金)は、4月から始まった嘉手納基地ゲート前での定例抗議行動の日だった。午前7時半、今回の女性殺害事件に抗議するため、いつもより多い130名ほどの人たちが集まった。
ゲートから出てくる米軍関係者の車に、「米兵は沖縄から出ていけ!」「全基地撤去!」等の抗議のプラカードを突きつける。ところが、運転しながら外の様子を携帯電話で撮影している米兵を発見。皆で彼の車の前に立ちふさがり抗議を続けた。警察官らが慌てて出てきたが、違法行為をしている米兵には何の注意もせず、抗議している県民らを強制的に排除し始めたのでゲート前は混乱した。
それでも、米兵への抗議を続けながら、涙を浮かべている人たちも多い。
朝の抗議行動は午前9時過ぎに終了。正午からは嘉手納爆音訴訟団等の主催で再度の抗議集会が開かれた。午後は約250名が参加。殺された彼女のために1分間の黙祷の後、野国北谷町長、赤嶺衆院議員、伊波洋一さんを始め、県議の皆さんらがマイクを握った。誰もが、「もう政府が、『綱紀粛正・再発防止』で逃げるのは許されない」「沖縄から全ての米軍基地を撤去させよう!」と訴えた。中でも仲村末央議員の涙ながらの訴えが印象深かった。
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今日は、昨夜遅くに事件の概要が明らかになってから急遽呼びかけられた集会だったため、まだ参加者は少なかった。これから大規模な抗議集会が準備されていくだろう。もうこんな悲しい事件を再発させるわけにはいかないのだ。