1月4日(水)、早朝から辺野古へ。政府は強引な手法で新基地建設を強行しようとしており、また熾烈な海上の闘いが始まる。抗議船4隻、カヌー10艇が海へ。私はMさんと「ブルーの船」を担当した。
辺野古崎をまわり大浦湾に出る。今日は暖かく穏やかな海で心地よい。海保の浜には作業員が待機していたが、まだ浮桟橋の引き出しは始まらない。レジャービーチに大型クレーンが来てフロートを浜に並べ始めたのでアンカーをうって監視に入る。海保は6隻のボートが出ているが、少し離れて様子を見ているるだけで近くには寄ってこない。
しばらくするとカヌーのメンバーらもやってきた。平和丸からNさんが大声で抗議を続ける。
塩ビパイプはオカヤドカリ(天然記念物)の進入を防止するためのもの。このオカヤドカリ対策については以前、次のようなことがあった。
沖縄県教育委員会は、2015年11月、防衛局から出されていた文化財保護法に基づく「天然記念物オカヤドカリの現状変更許可協議」に対して、反対意見を付して文化庁に進達した。しかし、文化庁はわずか1日で「同意」の回答文書を防衛局に送っている。とても十分な審査が行われたとは思えない。ただ、「沖縄県教育委員会との協議」が条件としてつけられている。今後、県教委の毅然とした対応を期待したい。
<参考>下は、防衛局が文化庁に提出した「天然記念物(オカヤドカリ)現状変更について」という協議書(2015.9.11)に記されている塩ビパイプを使った進入防止柵
そのまま昼まで監視を続けたが、私は所要のために辺野古漁港に戻り船を下りた。
本格的な海上作業は明日以降かと思っていたが、夕刻、連絡が入った。午後3時過ぎ、突然、オイルフェンスの引き出しが始まったというのだ。すぐにカヌー隊が懸命の阻止行動に入る。海保のボートが4隻増やされ、合計10隻となった。次々と海猿たちによってカヌーが転覆させられ、ほとんどが拘束されたという。今年初めの厳しい状況がまた繰り返されたのだ。