7月24日(水)、朝から辺野古へ。それにしても凄まじい暑さだ。ゲート前の舗装の上は、もう40度ほどになっているにちがいない。今日もHさんが体調を崩されたが、皆、無理をしないようにしてほしい。
テント前での集会で指名されたので、最近の状況について話をした。特にサンゴ移植のためのサンゴ類の特別採捕許可を県が「判断せず」としたことの意味を説明した。国はサンゴの移植をしない限り大浦湾の工事に着手できないが、今回の県の措置により、もし国が法廷闘争に訴えてそれが認められたとしても、工事はさらに大幅に遅れる。県の対応を評価したい(この問題については後日、詳細を説明する)。
集会で別の方が、「埋立の進捗率は、5月末で 2.8%」と言われたので、そのことについても触れた。この「2.8%」という数字は、先日の県議会で県の幹部が説明した数字だが、この数字はどう考えても間違っている。
県の説明によれば、「防衛局に照会したところ、土砂の量は5月末で、②-1区域は6割、②区域は1割以下だった」ということで 2.8%という数字を出したという。この県の試算は、辺野古側の埋立に必要な土量を319万㎥として、それを②-1区域、②区域の面積で案分し、それに6割、1割を掛けたものだ。
しかし319万㎥というのは、最終完成高(基準高+約8m)まで土を入れた場合の土量である。今回、発注されているのは、基準高+4.0mまで土を入れるいわば1期工事であり、防衛局の回答は当然、今回、発注した工事の土量の進捗率である。
そうすると各区域の土量は下記のようになる。
・②-1区域 13.7万㎥×6割=8.2万㎥
・②区域 136.2万㎥×1割以下=13.6万㎥以下 合計21.8万㎥
埋立に必要な全土量は2062万㎥であるから、これは全体の1.1%となる。しかし実際には、②区域はとても「1割」も進んでいないから、0.5割とすると、現在の進捗率はこの半分、約0.7%とするのが正確であろう(②-1区域も決して6割も入っていない)。
防衛局が埋立承認願書に添付した設計概要説明書では、辺野古側の埋立(最終完成高まで)は6か月で終了するとされていた。ところが、12月14日の土砂投入以来、すでに7月が経過したが、まだこの程度しか進んでいないのだ。工事の遅れは著しい。
これも県民の、ゲート前、海上、そして安和桟橋や本部港(塩川地区)での懸命の抗議行動の成果である。さらに現場での抗議行動を強めなければならない。
(現在、発注されているのは基準高+3.1mの高さまでの埋立工事である(上図のこげ茶色部分))
(24日午後の大浦湾の状況。昨日の海上行動の仲間たちの懸命の抗議行動にもかかわらず、5隻の土砂運搬船が入ってしまった。)
辺野古から安和桟橋、本部港(塩川地区)にまわったが、本部港では土砂積出がすでに終わったところだった。