(N4ゲートのすぐ後ろに大型重機が行きかう。)
10月2日(水)、沖縄平和市民連絡会の高江便を運転。午前9時前にN4の座り込みテントに着いた。少し皆と話をしていると、すぐにフェンスの中でチェンソーと大型重機の動く音が聞こえだした。月曜日に10人ほどの作業員が、監視態勢を突破して基地の中に入り込んだ。いったん作業員に中に入られてしまうと、基地の中なので、もうどうしようもない。連日、伐採等の作業がすすんでいる。
メインゲートに移り、しばらくすると、N4からAさんが来られた。「いやあ、あのチェンソーの音を聞くのが辛くて---」。確かにそうだ、チェンソーの音は、まるで森が泣いているかのように聞こえる。
なんとしても、この無謀なヘリパッド工事を中止させたい。そのためにも、一人でも多くの人たちに高江に集まってほしい。最低でも、あと、10人ほどの人たちが監視行動に参加してくれれば、作業員の侵入を阻止し、工事をストップさせることができる。
(伐採された立木を運ぶトラックが何回も往復していた。)
今、工事が進んでいるN4-2のヘリパッドのすぐ東側は、高さ20m以上の急峻な崖となっている。私たちは、防衛局や沖縄県に対して、こんな急な崖のすぐ上の森林を全面伐採し、ヘリパッドを造ると、崖が全面崩落する恐れがあると訴えてきた。県の環境影響評価審査会でも、現場を視察した委員さんらから、危険性を指摘する意見が相次いだ。
最近になって、防衛局は県に対して、「崖の上の立木は根元から伐採せず、2~3mの高さに残す。木は枯れないから、崖の崩落の恐れはない。」と言い始めているようだ(沖縄県環境政策課の説明)。しかし、工事の設計書では、この部分はヘリパッドの一部の「無障害物帯」であり、「伐採は木の根元から行い、切り株から芽吹かないようチェンソーで切りつけを行う。また、地表に露出している根からも芽吹かないよう切りつけを行う。」(「工事図面53/55)と指示していたはずだ。そもそも「無障害物帯」だから、この防衛局の説明は、米軍と調整の上のものとも思えない。
この程度の対策で崖の崩落を防げるとも思えないが、防衛局もとうとう、崖の上の立木を全面伐採することの危険性を否定できなくなったようだ。それでも、伐採作業はどんどん進んでいる。県は、早急に現地への立入調査を行い、伐採の状況を監視するとともに、崖の状態を調査し、この程度の対策で十分なのかどうかを検討しなければならない。
この週末にも大型台風が近づいている。集中豪雨の場合、今年1月以上の大規模土砂崩落事故が発生するのではないかと心配だ。
(N4の座り込みテント)
(今日もオスプレイが北部訓練場にやってきた。)
(「おい、うるさいぞ!」 オキナワキノボリトカゲもオスプレイに抗議)