今日(12月3日)は土曜大行動の日。今日は350名もの人たちがN1ゲート前に座り込んだ。私も1日、ゲート前の座り込みに参加し、午前、午後の2回、マイクを持って現在の工事の状況等を説明した。座り込みは午後3時過ぎまで続き、防衛局はN1ゲートに工事車両を入れることができなかった。
今日の座り込みの様子は明日にでも報告することとし、防衛局の施工ミスについて説明する。
12月2日、3日とH地区の現場に入った仲間たちによって、また、とんでもない施工ミスが発見された。防衛局は12月16日には工事完成と言っているらしいが、それはますます困難となってしまった。
ヘリパッドは、厚さ35cmの下層路盤、厚さ15cmの上層路盤からなる。12月2日、下層路盤をほぼ敷き終わり簡単に転圧を終えた段階で、荷を積んだトラックをゆっくりと走らせ、何人かが横でチェックをしていたという。どうやら路盤のたわみ具合を調べるプルフローリング検査のようだ。
ところが、その後、せっかく転圧も終った路盤をまたユンボでめくり、下の赤土部分まで含めてダンプトラックで持ち出しはじめたという。おそらくは、検査の結果、トラックのタイヤ跡などが残り、路盤の支持力が不足していることが判明したため、施工やり直しを強いられたようだ。
12月中の工事完成を急ぎ、路床(路盤の下の部分)を十分転圧することなしに路盤の砕石を敷きだしたためだろう。
(せっかく転圧も終えた下層路盤を重機でまためくりはじめた。12月2日撮影)
(路盤だけではなく、下の赤土部分まで掘り起こし、水を排水している。(12.3Aさん撮影))
(H地区での水抜き作業。右手の方の穴に水がたまり、それをパイプで左側の濁水処理プラントに送っている)
さらに今日(3日)、やはりH地区に監視に入った仲間たちによると、ヘリパッド部分の路盤に穴が掘られ、そこから排水ポンプで水をくみ出していたという(上の写真参照)。また、路盤に穴を掘り、スポンジを使って水を吸い取る作業も続けていたらしい。
(スポンジによる水のくみ出し)
(路盤を掘ったところ水がたまっているため、ポンプで水をくみ出している)
これは、かなり深刻な事態である。先日、かなりの雨が降ったが、路床部分が十分に乾くのを待たずに路盤の砕石を敷いてしまったため路盤の下に水がたまっているのであろう。徹底的な水抜き作業がまず必要である。工期を急いだため、致命的な施工ミスを犯してしまい、工事は大幅に手戻りとなったのだ。
先日のブログでも説明したように、N1地区ではせっかく張った張芝をはがしてしまった。防衛局の杜撰な工事は目に余るものがある。