いよいよ陸上自衛隊勝連分屯地に地対艦ミサイルが配備される。
沖縄島に地対艦ミサイルが配備されるのは初めてだが、勝連の連帯本部は、すでに配備が完了している宮古島駐屯地、石垣駐屯地、瀬戸内駐屯地(奄美大島)の地対艦ミサイル部隊の司令部となる。現在は射程距離約200Kmのミサイルだが、政府は2025年度にも射程距離約1000kmに延ばすと説明している。中国大陸を射程に入れた敵基地攻撃型のミサイルとなる。
部隊としての正式発足は3月21日(30日に記念行事)だが、ミサイル発射機を備えた車両等、関連装備の搬入は3月10に行われる。中城湾港に陸揚げした後、公道を使って勝連分屯地に搬送されるという。
デニー知事は防衛局に対して、「敵基地攻撃能力を可能とする装備の県内への配備は行わないこと」と申し入れてきたはずである。今回の地対艦ミサイル部隊の発足にあたって、抗議の申入れはされたのだろうか?
私たちは、勝連分屯地内の保安林が、米軍から返還された後も陸上自衛隊がによって森林法に違反して形質変更してきたことを指摘してきた。しかしこの問題に対して、県は、森林法に基づき原状回復を命じるのではなく、その部分の保安林指定を解除するという方針を出しているのは残念なことだ(1月31日のブログ参照)。
うるま市民の会は、来週にも勝連分屯地の保安林問題について県と交渉する。違法開発部分の保安林指定を解除するのではなく、森林法に基づき、原状回復を命じるよう、知事の決断を求めたい。地対艦ミサイルを、違法開発部分に配備することなど論外である。
ミサイル配備から命を守るうるま市民の会が、3月10日に下記のような抗議行動を呼びかけている。全力をあげて結集しよう!