4月26日(金)、本部町島ぐるみ会議が、本部塩川港の問題について、管理者である沖縄県北部土木事務所交渉を行った。
21年4月から昨年夏まで、毎月1回、北部土木交渉を続け、多くのことを確認してきた。しかし今回、北部土木は、所長、事務総括、技術総括、管理班長の全員が4月の人事異動で入れ替わったためか、そうした話し合いの経過を踏まえない回答が目立った(質問書は25日のブログ参照)。
しかも以前は、各質問について数行に及ぶ具体的な回答文を示していたのだが、最近、北部土木の姿勢は大きく後退している。昨日も、「港湾関係法令に則り処理してまいります」(2-2、2-3、3-1、3-3への回答)、「利用者に確認します」(5、6-2への回答)、「検討していきます」(7への回答)等の短い紋切り型の回答に終始した。これでは議論のしようがない。
そして1時間が経過すると、「時間です」といって交渉を打ち切り、出ていってしまった。
昨年3月から5月、本部町島ぐるみ会議は、両副知事との面談を続けた。4月24日、両副知事と面談した際、池田副知事は、「辺野古反対という知事の思いはひとつも変っていない。今回は皆さんとのコミュニケーション不足だったことを反省している。現場の声を聞けるよう今後、努めていきたい」と述べた。さらに5月11日、池田副知事、前川土建部長は北部総合庁舎まで来て、「これからも引き続き、意見交換していきたい」と述べた。
今回の北部土木事務所の問答無用の対応は、当時の副知事の約束を裏切ったものといわざるを得ない。
昨日の交渉は、特に、雨中の土砂搬送問題が中心の争点となった。北部土木との以前からの交渉の結果、日本気象協会の本部町の時間雨量の予報が5mmを超えた場合は、濁水の流出を防止するために作業を中止することとなっている。しかし北部土木は、その場合、ベルトコンベアの稼働は中止させるが、ダンプでの土砂搬送は「台船への積込みについては、降雨によりダンプの荷台から濁水が流出する状況が見込まれる場合は、作業を一時中断する」というにとどまった。
我々は、「その基準が5mmの降雨予報だ。ベルトコンベア稼働中止だけではなく、ダンプでの土砂搬送も中止させるのが当然」と抗議したが、北部土木は何故か、それを認めなかった。
これから梅雨に入り、すぐに台風の時期となる。本部塩川港、国道の環境を守るためにも、雨中の土砂搬送中止は絶対に必要である。雨の際には、インターネット「日本気象協会 本部町」で検索し、時間雨量が5mmを超える予報が出た場合は、すぐに北部土木事務所維持管理班(0980-53-1787)に電話し、業者に対して作業中止を指示するよう求めよう。
(4月26日の北部土木事務所交渉 (Oさん撮影))