辺野古では、「自作自演」の「撤回」の執行停止決定が行なわれ、11月1日以後、工事が再開された。ゲート前では機動隊、海では海保の暴力的な規制が再び、始まっている。
大浦湾一帯の工事施工区域にフロートが再設置され、その後、辺野古側でもフロートが再設置された。そもそも、環境保全図書では、辺野古側は海草藻場を損傷させる恐れがあるため、フロートを設置しないとされていた。しかし、今夏までの辺野古側の外周護岸造成にあたって、防衛局は知事の承認を得ないまま、勝手に環境保全図書の内容を変更し、辺野古側にフロートを設置した。この問題は、県の8月31日の埋立承認「撤回」の理由の一つにもあげられている。
県は、不当な執行停止決定に対して、国地方係争処理委員会への申立を準備していると言われている。その後、裁判闘争にも入るだろう。
しかし県は、問題を司法の場だけで争うのではなく、現場で進められている工事に対しても毅然とした対応を取らなければならない。辺野古側のフロート設置に対しても、防衛局に中止を指示すべきである。工事用ゲート前での県警機動隊による暴力的な規制についても、県民の人権を守る立場からその実態を監視すべきだ。
さらに、県の船を出し、海から知事をはじめ幹部が工事再開の状況を把握すべきである。県は「はやて」という立派な漁業取締船を持っている。2015年2月、防衛局が違法なコンクリートブロックを投下した際、県は「はやて」を大浦湾に派遣した。さらにゴムボートの「はやて2号」も出している。
当時の状況については、2015.2.26のブログを参照されたい。
(2015.2.26 大浦湾に派遣された県の漁業取締船「はやて」)
(これは海保ではない。県職員が乗った「はやて2号」だ)
ともかく、知事ら県の幹部が早急に辺野古の現場に来て県民を激励し、工事の状況を監視することが望まれる。