10月17日(木)は朝から辺野古へ。沖縄北部では未明からの豪雨で大雨洪水警報が出され、名護市と辺野古の間でも道路が冠水したという。
辺野古では、1回目の工事車両搬入が終ったばかりで、メインゲート前のテントで集会が行われていた。木曜日ということで、沖縄市やうるま市からの人たちが多い。さっそく指名されてマイクを握った。現在の地盤改良工事の委託業務や防衛局が設置した「技術検討委員会」の問題点等について説明した。
今日も大勢来られている沖縄市民会議(沖縄市の島ぐるみ会議)は、11月1日(金)に総会を予定されている。私も「辺野古新基地建設事業の現状と課題」というタイトルで講演をさせていただく(午後6時半~ 農民研修センター)。
ゲート前のスピーチが終ると、Fさんに誘われて大浦湾へ。未明からの豪雨で海は真っ茶色に濁っているのだが、汚濁防止膜がほとんど効果を示していない。辺野古弾薬庫の大浦湾側の崖崩れ(詳細は9月16日のブログ参照)の様子をチェックする。このままでは、大雨のたびに崩落が進み、すぐ上の弾薬庫への影響が危惧される。今後も、崩落が広がらないかどうかを定期的に監視しなければならない。
なお、後で知ったのだが、防衛局は朝からの豪雨にもかかわらず、安和桟橋、本部港からの土砂積出を強行したという。それでなくても赤土混りの土砂が持ち込まれているのだが、この凄まじい雨のために泥水が道路や海に大量に流れたことだろう。
従来の防衛省交渉でも、雨の際には搬送を中止するよう再三、求めてきたが、沖縄県にも毅然とした対応を求めたい。
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<参考>
下は、今日の沖縄タイムス。沖縄砂利採取事業協同組合が、海砂の価格を来月から値上するという。(以下、1㎥当たりの単価)
・埋め立て用(不洗い砂) 2800円 → 3300円 (500円値上げ)
・地盤改良(サンドコンパクション)用 2600円 → 3500円 (900円値上げ)
・ケーソン用 3000円 → 3500円 (500円値上げ)
沖縄県海砂利採取要綱では、県内での海砂採取は、不可解なことだが「事業協同組合若しくはその組合員」に限られている。その沖縄砂利採取事業協同組合が一方的に海砂の価格を大幅に値上げするというのだ。
辺野古新基地建設事業では、地盤改良工事のために650万㎥、ケーソンの中詰に58万㎥という大量の砂が必要となる。今回の海砂の値上げ発表は、辺野古の今後の工事を見すえたものではないだろうか?
それにしても、沖縄ではそれほどの需要があるとは思えない「サンドコンパクション用」がわざわざ強調されているのは何故か? しかも、現在は「サンドコンパクション用」が最も安価であったにもかかわらず、900円も値上げされて一番高くなるというのも理解できない。