今日(11月28日・土)は、夕刻から八重瀬へ。島ぐるみ八重瀬の会主催の、ガマフヤーの具志堅隆松さんの学習会に参加した。
糸満・八重瀬からは、辺野古埋立のために大量の土砂が採取される。戦争当時、多くの方が亡くなった南部地区の土砂を使って、戦争のための軍事基地を造ることは許せないという運動が高まっている。今日も、八重瀬だけではなく、糸満、南風原、南城市からの取組の報告もあった。
最初に、沖縄ドローンプロジェクトが撮影した南部地区の鉱山の上空写真が流された。なかなか普通には見えないのだが、数十メートルの深さで土砂が採取されている鉱山もあり、あまりの乱開発の惨状に驚く。これ以上の土砂採取は、環境面からも許せない。
(具志堅隆松さんの講演)
具志堅さんは、40年近く続けてこられた遺骨収集活動の体験から、「南部地区の緑地帯にはまだ多くの遺骨が残っている。これは、辺野古に賛成か、反対かではなく、人道上の問題だ。南部地区の土砂で辺野古の海を埋め立てるのは、戦没者への冒涜だ」と強調された。
特に具志堅さんが強調されたのは、魂魄の塔近くで新しく開発が始まった鉱山だ。具志堅さんは、今年の9月頃までこの一帯で遺骨を収集されていた。ところが、9月16日に施業案が認可され、すでに一帯では立木の伐採が始まったのだ。辺野古への土砂調達を睨んでいるのか、各地でこのような駆け込みの採石行為が始まっている。
(上の2枚の写真は、八重瀬島ぐるみ会議のOさん提供)
南部地区の各島ぐるみ会議の報告の後、私にもマイクをまわされたので、次のように訴えた。
「今回、防衛局は南部地区を含め、沖縄県全域から埋立土砂を調達するとしている。しかし、土砂の採取場所や採取量を記載した『土砂に関する図書』の変更は、埋立承認の際の留意事項で、知事の承認が必要とされている。県内全域からの土砂調達はあまりに環境への影響が大きいことから、知事は、『土砂に関する図書』の変更を承認すべきではない。知事が承認しなければ、南部地区はもちろん、県内全域からの土砂調達はできない。知事に対して、今回の『土砂に関する図書』を絶対に承認しないよう要請を強めよう。」
まずは、知事の毅然とした対応が求められる。