12月2日に衆議院議員会館で予定していた辺野古土砂搬出反対全国連絡協議会の防衛省交渉が、コロナ禍ために、急遽、中止せざるを得なくなってしまった。埋立土砂の調達問題を中心に、設計変更申請の問題点を追及するつもりだったが残念だ。この間、質問事項の作成や、当日の交渉や報告集会で使用するパワーポイントの作成等に追われていたが、それらはまた、どこかで使えるだろう。
(追記) 当面、12月12日(土)には、沖縄平和市民連絡会主催の学習会が予定されている(午後2時~ 那覇市・八汐荘)。私が「これからの辺野古をめぐるいくつかの課題」について報告、他にも那覇軍港移設問題に関する真喜志好一さんの報告がある。
今日(11月26日・木)は、朝から辺野古へ。今日は木曜日で参加者が多い。ちょうど1回目の強制排除の直後だった。
工事用ゲートに入る車両は、生コンのミキサー車、砕石を積んだダンプトラック、そしてテトラポット製造用の型枠を積んだ車両等だ。
メインゲート向かいのテントに集まって集会が始まった。名護市会議員の仲村善幸さんが、名護市長の設計変更申請に対する意見書への取組について報告されたので、私もそれを補足するとともに、美謝川切替に必要な名護市長との協議について説明した。
先日のブログにも書いたが、その一部を再掲する。防衛局は、美謝川切替について名護市との協議をせず、名護市長もそれを容認してしまう恐れがあるのだ。
「防衛局は、以前は早い段階から名護市長との協議を始めたにもかかわらず、今回は、「美謝川の切替について市との許可が必要になるかどうかは、工事を開始する際には、市と協議がいるかいらないかも含めて改めて名護市と相談したい」(2020.7.29 沖縄タイムス)、「工事を開始する際は協議の要否も含め、改めて名護市と相談する」(2020.11.19 沖縄タイムス)と、協議を行わないことも示唆している。条例を恣意的に解釈し、新水路の造成工事は条例の対象にならないという主張をしようとしているのではないかと疑われる。
いっぽう渡具知名護市長も、「法定外公共物管理条例に基づく申請がされた場合、関係法令などに基づいて審査などの行政手続きを適切に行うことになる」(2020.10.9 沖縄タイムス)というだけである。
この渡具知市長の見解では、防衛局が協議書を提出した場合は審査するが、防衛局が協議書を提出しない場合は、名護市としての対応はとらないということになる。すでに防衛局は、新ルートの20箇所でのボーリング調査も始めている。当然、名護市から防衛局に対して、「条例の対象となるが、何時、協議に入るのか」と照会すべきであろう。
このままでは、名護市との協議を行わないまま、新水路造成工事が始まってしまうことが危惧される。」
今日もこの話をして、名護市民だけではなく、沖縄各地からも名護市長への要請行動を開始しようと訴えた。
その後、名護市役所で公文書の開示を受けた後、本部塩川港へ。今日は沖縄平和市民連絡会のメンバーも来ていて、10人ほどで抗議行動が行われていた。まもまく12月だというのに、炎天下でうだるような暑さだ。この厳しい条件のなかで連日、抗議行動を続けている本部町島ぐるみ会議の皆さんの頑張りには感心する。