(開会前の県議会・百条委員会)
辺野古新基地建設のための埋立申請を知事が承認した理由や経緯を究明するための県議会百条委が始まった。早朝の普天間基地大山ゲート前での抗議行動を終え、大急ぎで県議会に向かった。
19日は、當間環境生活部長の証人喚問が行われた。ところがこの尋問の中でとんでもない事実が判明した。環境生活部は、防衛局の埋立申請に対して、昨年11月29日、「生活環境及び自然環境の保全についての懸念が払拭できない」という厳しい意見を出している。しかし、その後、知事や三役からはその意見について説明を求められたこともないという。また、埋立承認の決裁文書では、免許禁止基準として環境問題に関する審査事項があるのだが、それは所管の環境生活部の意見を聞くことなく土木建築部が審査結果を書き、それをもとに「適」という判断をしたことも明らかになった。
そして、私が公文書公開請求で入手した埋立承認の決裁文書も、そもそも環境生活部には合議されておらず、土木建築部で起案された後、農林水産部から知事公室にまわり、三役を経て知事の決裁印が押されている。環境生活部は全く蚊帳の外に置かれていたのだ。部長は、委員の質問に答え、「今でもこの承認は環境への懸念が払拭できないと思っています。」と証言したが、このような承認決定が公有水面埋立法に照らして問題があることはいうまでもないだろう。
この事実は、知事の埋立承認が、環境への影響等の審査基準を検証して決定されたものではなく、それまでの審査過程を無視して唐突に下されたものであることを示している。
明日は、土木建築部長の証人尋問、そしていよいよ明後日には仲井真知事の証人尋問が予定されている。
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今朝(19日)の普天間基地大山ゲートでの抗議行動