(昨年12月27日、知事が最終決裁した辺野古埋立承認の決定書。環境生活部の押印はない。(公文書公開請求で開示されたもの))
2月20日(木)も、知事の辺野古埋立承認問題に関する県議会の百条委員会を傍聴した。今日は、埋立申請を所管した當銘土木建築部長らが出廷、午前10時から始まった尋問は午後3時近くまで続いた。
今日の尋問でもとんでもない暴言が飛び出した。今回の埋立申請に対して、県の環境生活部は昨年11月末、「環境保全への懸念が払しょくできない」という厳しい意見書を出している。この環境生活部の意見は承認にあたってどのように配慮されたのかという野党委員の質問に対して、當銘土木建築部長は、「環境保全への懸念が払拭できないことのみをもって承認基準に不適合とはできない。」と証言したのだ。
公有水面埋立法第4条1項では、6項目の適合基準を明記しており、そのうちの一つにでも不適合があれば「埋立を許可してはならない」とされている。その一つが、「環境保全に十分配慮されていること」という基準だ。すなわち「環境への懸念が払拭できない」場合はただちに不承認となるのであって、「そのことのみをもって不適合とはできない」というのは、法を無視したとんでもない暴言なのだ。今回の埋立承認の違法性がますます明らかになったといえよう。
・「承認 環境優先せず 土建部長が証言」(2014.2.12 沖縄タイムス)
中央が當銘土木建築部長(20日の百条委開会前)
いよいよ明日(21日)、知事が百条委の証言台に立つ。野党委員の頑張りを期待したい。